【プロが解説】ベンツGクラス中古の後悔しない選び方とは？

2025年4月17日木曜日

ベンツGクラス中古は「後悔しない選び方」が重要

ベンツGクラスは、中古市場でも圧倒的な人気を誇る高級SUVです。無骨で力強いフォルムと、洗練されたラグジュアリーな内装が魅力で、「いつかはGクラスに乗りたい」という憧れの声も多く聞かれます。新車価格の高さから、中古での購入を検討する人が増えています。

しかし、「思っていたより維持費がかかる」「古い年式を買ってすぐに故障した」といった声も少なくありません。後悔しない選び方を知ることが、Gクラスを本当に楽しむカギになります。

ベンツGクラス中古は、正しく選べば資産価値も高く、長く愛用できる1台になります。「本物志向」のユーザーにこそふさわしい選択といえるでしょう。実際に、「3年乗ってもリセールが下がらなかった」という声もあり、買い方次第で失敗は防げます。

選び方を間違えると、思わぬ出費や不満を抱えることになります。

この記事では、ベンツGクラス中古を購入する際に知っておくべきポイントや、モデル・年式による違い、維持費の実態などを徹底解説します。

この記事で分かること

ベンツGクラス中古の魅力と人気の理由
購入前に確認すべきモデルごとの特徴と違い
よくある後悔ポイントとその対策
賢い選び方のコツと注意点
他のSUVとの比較で見えるGクラスの強み

ベンツGクラス中古が人気の理由とは？

圧倒的な存在感と高級感で唯一無二のSUV

ベンツGクラスは、他のSUVにはないスクエアなボディと重厚なデザインが特徴です。1979年から続く歴史あるモデルでありながら、常に現代の技術とラグジュアリー性を取り入れてきました。そのため、中古であっても「特別な1台」としての価値が衰えません。

街中で走る姿は圧巻で、視線を引きつける存在感があります。見た目に加えて、シートの質感や静粛性、細部にまでこだわった内装も、多くのユーザーが「他とは違う」と評価しています。

新車との価格差が大きくコスパが高い

新車のGクラスは1,600万円以上することもあり、手が届きにくい存在です。しかし中古なら、状態によっては半額以下の700〜800万円台で購入できることもあります。モデルによっては1,000万円を切る価格帯でも、十分に上質な車両を見つけられます。

特に数年落ちの個体は、新車と変わらない快適さを維持しているものが多く、コストパフォーマンスに優れた選択肢として注目されています。

中古市場での流通量が安定している理由

Gクラスは高級車でありながら、リセールバリューが高く、定期的な買い替えが行われているため、中古市場での流通量も安定しています。特に人気の高い「G350d」や「G63 AMG」などは、年式や走行距離を問わず一定の需要があります。

ただし人気モデルは早期に売れてしまうため、タイミングを逃すと希望の仕様に出会いにくいです。

信頼できる販売店と連携し、最新情報をチェックするのがポイントです。

資産価値が落ちにくい「投資」としての魅力

Gクラスは中古車の中でも資産性が高い車種として知られています。10年経っても数百万円の価値を維持することが多く、「数年乗っても価格が大きく下がらなかった」という事例もあります。

その背景には、モデルチェンジによる基本デザインの変化が少ないことや、世界的なブランド力の強さがあります。乗って楽しめるだけでなく、保有することで資産の一部としても成り立つのが、他車と一線を画す理由です。

中古のベンツGクラスを選ぶ前に知っておきたい基礎知識

モデルごとの特徴と違い（G350/G500/G63など）

ベンツGクラスの中古を選ぶ際には、モデルごとの違いを把握することが大切です。たとえば「G350d」は燃費と維持費に優れたディーゼルモデルで、街乗り重視の方に人気です。一方で「G500」はガソリンエンジン搭載で、走行性能と加速力に魅力があります。

最上位モデルである「G63 AMG」は、圧倒的なパワーとスポーティな走りを求めるユーザー向けです。見た目や装備も大きく異なるため、自分のライフスタイルに合ったモデルを選ぶのがポイントです。

年式・走行距離が与える影響とは？

年式が新しいほど、装備や安全性能が向上しています。特に2018年のフルモデルチェンジ以降のGクラスは、内装の快適性と走行性能が大きく進化しています。ただし価格も高くなるため、予算とのバランスが必要です。

走行距離は目安として「年間1万km以下」が理想ですが、定期的なメンテナンスがされていれば、10万km超でも状態が良い車両は多いです。走行距離だけで判断せず、整備状況も確認することが大切です。

故障リスクとメンテナンスの実情

Gクラスは頑丈な構造が魅力ですが、中古車では年式や使用状況によって故障リスクが高まります。特にエアサスペンションや電装系は不具合が出やすい箇所です。購入前には整備記録を必ず確認しましょう。

正規ディーラーでの整備を受けていない車両は、パーツ調達や修理費用が高くなる可能性があります。

そのため、信頼できる販売店で購入するのがリスク回避につながります。

購入前にチェックすべきポイント一覧

中古のGクラスを選ぶ前に、以下のポイントを確認しておくと安心です。

整備記録と修復歴の有無
走行距離と使用頻度
タイヤやブレーキなど消耗品の状態
内外装のダメージ・劣化の有無
エアコンや電装系の動作確認

とくに、高額な修理につながる箇所は事前に点検しておくことで、後悔を避けられます。

ベンツGクラス中古の「後悔ポイント」とその回避策

維持費が高すぎて後悔するケース

ベンツGクラスは中古でも維持費が高額です。特に税金や保険料はクラスによって年間で30〜50万円程度かかることがあります。さらに、輸入車特有の高額な部品代や工賃も発生するため、国産SUVと比べると出費は大きくなります。

予算に「維持費」を含めて検討することが、後悔を避ける第一歩です。購入時の価格だけで判断しないよう注意が必要です。

車体サイズによる運転のしにくさ

Gクラスは全長4.8m、全幅1.9mを超える大型車です。都市部の狭い道や駐車場では取り回しが難しく、初めての人は運転に戸惑うことがあります。ユーザーの中には「日常使いには不便だった」という声も見られます。

購入前に試乗してサイズ感を確認し、自宅の駐車環境や通勤経路との相性を見極めておくことが重要です。

修理・パーツ交換の費用が想定外

故障した際の修理費が高額になる点も後悔ポイントです。たとえば、エアサスの交換には20万円以上かかることもあり、電装系トラブルでは輸入パーツの取り寄せに時間がかかるケースもあります。

車両価格が安い中古でも、メンテナンスにかかる総額を見落とすと痛い目にあいます。

信頼できる整備工場やディーラーとの関係構築も大切です。

思っていたより燃費が悪くて悩む人も

Gクラスは見た目どおりの重量級であり、燃費は実走行でリッター5〜7km程度です。特に街乗り中心だと燃費の悪さが際立ち、ガソリン代が家計に響く可能性があります。

燃費を重視するならG350dのディーゼルモデルを検討するのも一案です。実際、ユーザーからも「G63は楽しいが、燃費の悪さに驚いた」という声が多数あります。

後悔しない！ベンツGクラス中古の選び方のコツ

認定中古車・信頼できる販売店を選ぶ

購入後のトラブルを避けるには、信頼性の高い販売店から購入することが大前提です。とくにメルセデス・ベンツの認定中古車は、厳しい点検をクリアした車両のみが対象となり、一定の保証も付いています。

一般の中古車販売店で購入する場合も、整備履歴や保証内容が明確に提示されているかをしっかり確認しましょう。「安さ」だけで選ぶと後悔につながります。

購入前に必ず試乗しておくべき理由

Gクラスはボディサイズや乗り心地に特徴があるため、試乗は欠かせません。特に初めて輸入SUVを検討する人には、運転感覚や視界の広さ、乗り心地を体験することが重要です。

「思っていたより重かった」「視界が高すぎて慣れない」という声もあるため、事前確認が失敗を防ぎます。内装の質感や装備面も直接触れて納得できるかがカギです。

整備記録と保証内容は必ず確認する

Gクラスは長く乗られることが多いため、整備記録がしっかり残っている車両は安心材料になります。点検履歴があるか、どこで整備されてきたかを必ずチェックしましょう。

保証内容にも差があります。エンジンやミッションまで保証されているかどうかは、後々の出費に大きく影響します。見落としがちな書面内容も細かく確認しましょう。

オプション装備・内装のグレードで満足度が変わる

Gクラスは中古でも装備内容に大きな個体差があります。たとえばサンルーフやレザーシート、ナビシステムなど、好みの装備が整っているかどうかで満足度が大きく変わります。

見た目が同じでも、装備やグレードの違いで価格と価値に差が生まれます。

事前に「これだけは譲れない」という条件を明確にしておくと、購入後の後悔を避けられます。

ベンツGクラス中古を選ぶ際に比較すべきライバル車種

レクサスLX・ランドクルーザーとの違い

同じフルサイズSUVとして比較されるのが、レクサスLXやランドクルーザーです。これらは信頼性と快適性で評価が高く、日本国内でも人気があります。LXは高級感が強く、ランドクルーザーは耐久性が抜群です。

一方、Gクラスは走行性能とブランド力において「所有する喜び」に特化している点が魅力です。特にデザインやステータス性を重視する方に選ばれています。

ジープ・ラングラーとの個性比較

オフロード性能という観点では、ジープ・ラングラーも候補になります。ラングラーはアクティブなユーザーに人気があり、価格もGクラスより抑えられています。カスタムの自由度も高く、遊び心のある車です。

ただし、内装の質感や静粛性、安全装備の充実度ではGクラスが優位です。快適な日常使いとラグジュアリー性を両立したい方にはGクラスが適しています。

レンジローバーとの価格・装備差

同じく高級SUVとして比較されるレンジローバーは、英国車らしい上質な内装と先進的な技術が魅力です。中古価格帯もGクラスと近い水準にあり、予算が1,000万円前後の層が比較検討する傾向にあります。

ただし、レンジローバーは電装系のトラブル報告が多く、長期所有を前提とするなら信頼性の面でGクラスが安心です。見た目の好みと使用環境に応じて選ぶとよいでしょう。

国産SUVとの維持費・リセール比較

Gクラスは維持費が高めですが、リセールバリューの高さで補える部分もあります。国産SUV（パジェロやハリアーなど）と比べると年間の税金・保険料・燃料代が倍以上かかることもあります。

「長く乗っても値落ちしにくい」ことを重視するならGクラスは有利です。

一方で、メンテナンス性やパーツ入手のしやすさでは国産車が勝ります。日常使いを重視する方には国産SUVも検討価値があります。

購入後の維持費・メンテナンス事情をリアルに解説

自動車税・重量税などの年間コスト

ベンツGクラスは車両重量と排気量が大きいため、税金負担が重くなる傾向にあります。たとえばG63 AMGは排気量が5,000cc近くあるため、自動車税だけで年間約88,000円が必要です。重量税は初年度登録から13年を超えると増額されるため、中古車選びの際には年式にも注意しましょう。

3年〜5年落ちの車両はコストパフォーマンスが高く、税金もまだ割増されていないためおすすめです。

整備費・消耗品の交換費用はどれくらい？

オイル交換やブレーキパッドの交換といった基本的な整備でも、国産車の2〜3倍の費用がかかることがあります。Gクラスでは、オイル交換で2万〜3万円、タイヤ交換で1本あたり5万円前後かかるケースも珍しくありません。

消耗品は定期的な出費となるため、維持にかかる総額を見込んでおくことが大切です。

保険料の目安と選び方のポイント

Gクラスは高額車両のため、保険料も一般的なSUVより高くなります。車両保険を含めた年間保険料は、40万円〜60万円程度が目安です。特にG63など高額モデルでは100万円を超えるケースもあります。

等級や年齢、補償範囲によって大きく異なるため、複数社で比較して見積もりを取ることをおすすめします。車両保険は修理費用が高額になりがちなGクラスにとっては必須です。

専門ショップ・正規ディーラーの違い

維持コストに大きく影響するのが整備先の選び方です。正規ディーラーは純正部品と高い専門性がある一方、費用が高めに設定されています。一方で輸入車専門の整備工場なら、費用を抑えつつ一定の技術力が期待できます。

保証期間終了後は専門工場との併用も視野に入れることで、メンテナンスコストをコントロールしやすくなります。

ベンツGクラス中古に関するよくある質問（Q&A）

Q. 走行距離は何万kmまでなら買っても安心？

目安は10万km以内とされていますが、整備状況が良ければ10万kmを超えても問題ないケースは多いです。特にGクラスは頑丈な構造を持つため、定期的な点検や整備履歴が確認できる車両であれば信頼できます。実際に13万kmで購入して5年以上トラブルなく乗っているというユーザーもいます。

Q. Gクラス中古はリセールバリューがいいって本当？

はい、本当です。Gクラスは高いリセールバリューで知られており、3年落ちで購入しても再販時に大きな値下がりが少ない傾向にあります。G63 AMGなど人気モデルは特に価値を維持しやすく、場合によっては購入時より高く売れる例もあります。

Q. 右ハンドルと左ハンドル、どちらが人気？

日本国内では右ハンドルが人気ですが、左ハンドルは「本場ドイツ仕様」にこだわる層に根強い人気があります。再販時の買い手層を考えるなら右ハンドルが無難です。運転のしやすさも考慮し、自身の利用環境に合った選択をしましょう。

Q. 燃費って実際どれくらい悪い？

燃費はGクラス最大の弱点のひとつです。ガソリン車（G500・G63）はリッター5〜6km、ディーゼル車（G350d）でもリッター7〜9km程度です。ユーザーからも「満タンでも500km走れない」「月のガソリン代が2万円超える」といった声が聞かれます。

日常的に長距離移動が多い人は、維持費を十分に考慮する必要があります。

Q. 女性でも運転できる？大きさの不安は？

サイズに慣れれば問題ありません。Gクラスは車幅が約1.9mあり、日本の一般的な道路ではやや大きめですが、視界が広く運転席からの見晴らしが良いのが特徴です。実際に女性ユーザーも多く、「思っていたより運転しやすい」と感じる人もいます。

Q. G350とG63、買うならどっちが正解？

使用目的によります。日常使い・燃費重視ならG350d、走りと高級感を追求するならG63がおすすめです。維持費はG63のほうが大幅に高くなるため、予算やライフスタイルに応じて選びましょう。

まとめ：ベンツGクラス中古で後悔しない選び方とは

ベンツGクラスの中古車は、正しい知識と選び方を身につけることで、満足度の高い買い物になります。以下に、記事全体の要点を簡潔にまとめます。

Gクラス中古は新車に比べて大幅に価格を抑えられるが、維持費には注意が必要
モデルや年式、装備によって乗り味や価格が大きく異なる
走行距離や整備履歴、保証内容は必ずチェックすべき重要ポイント
リセールバリューが高く、投資価値のある輸入SUV
試乗と販売店選びが、購入後の後悔を防ぐカギになる

Gクラスは「一度は乗ってみたい」と思わせる魅力的な1台です。しかし、中古車であるがゆえの落とし穴も少なくありません。自分に合ったモデルを見極め、信頼できる販売店から購入することで、長く安心して乗り続けることができます。

価格の安さだけに飛びつくのではなく、総合的な視点で選ぶことが、後悔しないGクラス中古購入の最善策です。