ベンツA180のメンテナンス表示リセットは自分でできる?

ベンツA180のメンテナンス表示リセットは自分でできる?

ベンツA180に乗っていて、「メンテナンス表示が出たけど、これって自分で消せるの?」と感じた方は少なくありません。実際、ディーラーに頼らずともリセットは可能です。ただし、操作方法を間違えるとリセットできなかったり、車両に影響が出ることもあります。

「メンテナンスリセットは難しそう」と感じる方でも安心してください。このページでは初心者にも分かりやすい手順で丁寧に解説しています。

「高額な整備費用を少しでも抑えたい」、「中古で買ったから自分で管理したい」と考えている方には、ぜひ読んでいただきたい内容です。

この記事で分かること

  • ベンツA180のメンテナンス表示が出る原因とタイミング
  • メンテナンスリセットを自分で行う具体的な手順
  • 操作がうまくいかないときのチェックポイント
  • 他のベンツ車種とのリセット方法の違い
  • リセット後に気をつけるべきポイント

ベンツA180のメンテナンス表示とは?

ベンツA180のメンテナンス表示とは?

メンテナンス表示が出る主なタイミング

ベンツA180では、走行距離やエンジンの稼働時間を元にシステムが自動でメンテナンスのタイミングを判断します。主に15,000km走行または1年ごとの点検時期に表示されることが多いです。

表示される内容は「サービスA」「サービスB」などに分類され、それぞれ点検内容が異なります。日常的に車を使用している方であれば、年間1回の表示を目安にしておくとよいでしょう。

警告を放置するとどうなるのか

結論から言えば、車両にトラブルが起きるリスクが高まります。オイル交換の遅れやブレーキ点検の未実施が代表例です。

警告はあくまで予防的な通知ですが、無視し続けると燃費が悪化したり、重大な故障につながる可能性もあります。実際、整備不良を原因としたエンジントラブルの相談件数は年々増加しています。

メンテナンス表示の内容の見方

メーター内に表示されるメッセージは略語が多く、初めての方には分かりにくいかもしれません。たとえば、「Service A」や「Service B」はメンテナンスパッケージを示しており、それぞれ内容や工数が異なります

ディスプレイで「次回点検まで○km」や「○日後に点検」などのカウントダウン形式で通知されるため、定期的にチェックすることをおすすめします。

ディーラーでの対応との違い

ディーラーでは専用の診断機器を使ってメンテナンス表示をリセットします。作業は正確ですが費用が3,000~5,000円ほどかかる場合があります

一方、自分で操作する場合は無料で済む反面、手順を誤るとリセットできないこともあります。

保証期間中の車両は、自己操作によるリセットが保証対象外となる可能性もあるため注意が必要です。

自分でメンテナンスリセットするメリット・デメリット

自分でメンテナンスリセットするメリット・デメリット

メンテナンス費用を節約できる

ベンツA180のメンテナンス表示リセットは、自分で行えば0円で済みます。ディーラーに依頼すると、リセットだけで3,000~5,000円程度の費用がかかる場合があります。

自分で操作することで手間と時間を削減できるというのも大きなメリットです。特に日常的に車を使用する方にとっては、即時対応できる点が安心材料となります。

作業ミスによるトラブルのリスク

反面、操作を誤るとリセットできないばかりか、メンテナンス情報が消えてしまう危険性もあります。たとえばメニューを間違って選択した場合、表示が消えず混乱するケースもあります。

一部の年式ではメニュー構成が異なるため、ネット上の情報を鵜呑みにすると失敗の原因になります。

ディーラー保証との関係

保証期間中の車両に関しては、自己リセットが保証対象外と判断される可能性があります。点検記録と連動して管理されているため、勝手な操作は推奨されません。

ベンツ正規ディーラーでは、専用機器によって正確なリセット処理が行われます。保証を活用したい場合は、専門業者に依頼するのが無難です。

リセットしても整備は必要?

はい、リセットしても実際のメンテナンスは省略できません。表示を消しただけではオイルの劣化やブレーキの摩耗などは改善されないためです。

実際、「表示は消したが異音が出るようになった」という相談も見られます。見た目上の表示よりも、実作業の整備を重視することが安全性につながります

ベンツA180のメンテナンス表示をリセットする手順

ベンツA180のメンテナンス表示をリセットする手順

リセットに必要な準備物

ベンツA180のメンテナンス表示をリセットするには、車両のキーとステアリングの操作ができる環境があれば十分です。特別な工具や診断機器は不要です。

ただし、年式によっては操作方法が若干異なる場合があるため、取扱説明書を手元に置いておくと安心です。操作中は車両を安全な場所に停車させ、エンジンはオフの状態にしておきましょう。

ステアリングの操作手順

最初に車両の「キーをオン」の状態にします。このときエンジンは始動させず、メーター類が点灯した状態にします。次に、ステアリング左側の「戻る」ボタンと「電話」ボタンを同時に5秒以上長押しします。

これにより、サービスメニューと呼ばれる隠し設定画面が表示されます。ここまでで反応がない場合は、操作のタイミングや押す時間を見直してください。

メーター内メニューの選択方法

サービスメニューが開いたら、スティックボタンで「ASSYST PLUS」もしくは「Service Data」を選択します。中には「メンテナンスリセット」や「Reset」を含む項目がありますので、それを選択します。

確認画面が表示された場合は「はい(YES)」を選ぶと、リセット処理が開始されます。完了するまでに数秒かかることがありますが、操作中に電源を切らないよう注意が必要です。

リセット完了の確認方法

リセットが完了すると、再びメインメニューに戻るか、メンテナンス表示が消えていることが確認できます。「次回点検まで○km」といった表記が消えていれば成功です。

もし表示が消えない場合は、手順の見直しや年式による違いを確認しましょう。特に2018年以降のモデルでは一部設定項目が異なる場合があります。

リセットがうまくいかないときの対処法

リセットがうまくいかないときの対処法

メニューが表示されない場合の原因

操作手順を正しく行っても、サービスメニューが表示されないことがあります。この原因の多くは「キーの位置設定」にあります。ステアリング操作は「イグニッションON(エンジンは始動しない状態)」で行う必要があります。

また、一部の年式では操作ボタンの配置が異なることもあります。2020年以降のモデルでは、メニュー遷移の方法が変更されているため注意が必要です。

リセット操作が反映されない理由

メニュー内で「リセット」を選択しても、実際にはリセットが完了しないケースがあります。これはリセット対象のサービス項目が正しく選ばれていないことが原因です。

たとえば「Service B」の通知が出ている状態で「Service A」を選んでも、リセットは無効になります。リセット対象の項目と、実際のメンテナンス表示内容が一致しているかを必ず確認しましょう。

車種・年式による違いと注意点

ベンツA180は年式によってシステム構成やメニュー項目が異なります。2016年以前のモデルでは物理ボタン操作が中心ですが、2017年以降はタッチパッドやディスプレイでの操作が加わっています。

ネットにある操作手順は年式やグレードに対応していないことがあるため、必ず自車の仕様に合った方法を確認してください。

最終手段としてのディーラー依頼

どうしてもうまくいかない場合は、無理をせずディーラーに依頼するのが確実です。費用は3,000〜5,000円程度が相場で、保証内容の確認やメンテナンス記録の管理も同時に行えます

定期点検と合わせてリセットを依頼すれば、工賃が無料になるケースもあります。不安がある場合は、事前に電話で確認すると安心です。

A180以外のベンツ車種でも使える?リセット方法の違い

A180以外のベンツ車種でも使える?リセット方法の違い

Aクラス(A200、A250など)との共通点

Aクラス全体で採用されている操作系は似ており、A180と同様のステアリングボタンによるリセット操作が可能です。特に2015年〜2020年式では、ほぼ同じ手順でサービスメニューにアクセスできます。

操作ボタンの位置やメニュー名称も共通していることが多いため、A200やA250ユーザーも本記事の手順を参考にできます。ただし、年式による微細な表示違いには注意が必要です。

Cクラス・Eクラスとの比較

CクラスやEクラスになると、車両のインターフェースがより高度になります。タッチパッドや音声操作で設定メニューへアクセスする仕様が増えており、Aクラスとは異なる手順が必要です。

2021年以降のCクラス(W206型など)では、MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス)を介してリセットを行います。画面操作が中心となるため、A180と比べて手順の確認が必須です。

ディーゼル車やハイブリッド車の注意点

ディーゼルエンジン搭載モデルでは、AdBlue(アドブルー)関連の警告も表示されるため、リセット対象のメンテナンス項目が増える点に注意が必要です

ハイブリッド車の場合も、電動系のチェック項目が増える傾向があります。そのため、「ASSYST PLUS」以外のメニュー表示が出ることがあり、すべてを手動でリセットできるとは限りません。

海外仕様車との違い

海外輸入車(並行輸入車)は、日本仕様とはメニュー構成や表示言語が異なる場合があります。とくに北米仕様では、ボタンレイアウトや設定画面が欧州仕様と異なる例が報告されています。

手順どおりに操作してもメニューが現れない場合は、自車が並行輸入車である可能性を疑い、確認する必要があります。

ベンツA180メンテナンス表示リセットに関するよくある質問

ベンツA180メンテナンス表示リセットに関するよくある質問

Q. リセット後も再び表示されるのはなぜ?

リセット処理が正しく完了していない可能性があります。操作時に「サービス項目の選択ミス」や「確認操作の未実行」が原因になることがあります。また、実際に点検が必要な状態である場合は、警告が再度表示される仕様です。

特にService Bの表示は厳密な整備が前提となっているため、リセットだけでは解消しない場合もあります。

Q. メンテナンス内容を確認する方法は?

メーターディスプレイの「Service」メニューから、次回点検の距離や日数を確認できます。「ASSYST PLUS」などの項目に進むことで、具体的な点検内容も確認可能です。

中古車の場合、前オーナーの整備履歴が残っていないことがあるため、定期的に自分でチェックすることが重要です。

Q. 中古で買った車でも自分でリセットできる?

はい、中古車であっても同様の手順でメンテナンス表示のリセットが可能です。ただし、以前の整備状況が不明な場合は、リセット前に実際の点検を受けることをおすすめします。

一部の中古輸入車では、国内仕様と異なる表示がされることもあるため、操作ガイドを参考にしてください。

Q. OBD診断機を使ってリセットは可能?

汎用のOBDスキャナーや専用診断機を使用すれば、メンテナンス表示をリセットすることも可能です。特に業者が使用する機器ではより詳細な情報や履歴が確認できるため、整備士の間では一般的です。

ただし、安価な機器では対応していない場合もあり、車両側に不具合を引き起こすリスクもゼロではありません。

Q. メンテナンスリセット後に記録は残る?

自分でリセットしても、車両内部のログにはリセット履歴が保存されます。ただし、内容によってはディーラー診断機でしか確認できないものもあります。

車検や買取査定においては「整備記録簿」の提出が求められることが多いため、手動リセットを行った場合も、点検整備の実施内容は別途記録しておくのが望ましいです。

まとめ:ベンツA180のメンテナンス表示リセットは正確に行おう

まとめ:ベンツA180のメンテナンス表示リセットは正確に行おう
  • メンテナンス表示は自分でリセット可能。操作に慣れれば5分程度で完了します。
  • リセット方法はステアリング操作が基本。年式や車種により若干の違いがあります。
  • 操作を誤るとリセットできないだけでなく、保証や整備履歴に影響が出る場合があります。
  • リセット後も定期的な点検・整備は必須。表示を消すだけでは不調の予防になりません。
  • うまくいかない場合は、ディーラーや整備士に依頼することも選択肢のひとつです。

ベンツA180のメンテナンス表示リセットは、自分で行えば費用を抑えつつ迅速に対応できます。ただし、誤操作や仕様の違いには注意が必要です。特に中古車や輸入車の場合、年式ごとの違いを把握しておくことが成功のカギとなります。

正しい知識と手順を理解し、安全・安心なカーライフを保ちましょう。

関連記事