【要注意】ベンツディーゼルの5つのデメリット|購入前に知っておきたい事実
ベンツディーゼルのデメリット、知っておくべき理由とは
ベンツのディーゼルモデルに興味を持つ方は少なくありません。燃費の良さやトルクの強さに惹かれて購入を検討するケースが多い一方で、見過ごされがちなデメリットも存在します。「知らずに買って後悔した」という声も少なくなく、実際に購入後に予想外の維持費や使いにくさに直面する人もいるのが現実です。
「本当にディーゼルで大丈夫?」「あとで損しない?」といった疑問は、多くの購入検討者が抱える共通の悩みです。この記事では、そうした疑問に明確に答えながら、購入前に知っておくべきポイントを整理してお伝えします。
事前に知っていれば防げた失敗を、この記事で避けられるようになります。
この記事で分かること
- ベンツディーゼル車の維持費に関する意外なコスト
- 騒音や振動などガソリン車との違い
- エンジン性能と走行フィーリングの特徴
- 将来的な規制や再販価値に関するリスク
- 選ばれる理由とその裏にある誤解
燃費の良さに潜む落とし穴|意外な維持費の真実
軽油は安いがトータルコストは本当に得?
軽油の単価はガソリンに比べて1リットルあたり10〜20円ほど安いです。しかし、それだけで維持費全体が抑えられるとは限りません。車両価格の高さやメンテナンス頻度を考慮すると、トータルではガソリンモデルと大差ない場合もあります。特に、最新のディーゼル車は高性能化によって整備費が高騰しがちです。
DPF清掃やAdBlue補充などの追加コスト
ベンツのディーゼル車には、排ガスを浄化するためのDPF(ディーゼル微粒子フィルター)やAdBlue(尿素水)システムが搭載されています。AdBlueは定期的に補充が必要で、年に1〜2回、費用は約3,000〜5,000円。DPFが詰まった場合の清掃や交換費用は、最悪10万円を超えることもあります。
燃費の個体差と走行条件による変動
カタログ値では「18.0km/L」などと高燃費がアピールされますが、実際の燃費は走行環境に大きく左右されます。都市部での短距離移動が多いと、12〜13km/Lまで落ち込むケースも。高速道路中心でようやくカタログ値に近づくといった声が多く見られます。
長距離走行が前提の設計が都市部利用とミスマッチ
ディーゼルエンジンは、本来「高トルクを活かした長距離走行向け」に設計されています。そのため、都心部や近距離移動中心の使い方ではエンジンが十分に温まらず、燃費が悪化したり不具合が起きやすいという特性があります。日常使いが短距離中心の方には、ガソリン車の方が適している可能性があります。
静かと言われるけれど…実は気になる騒音と振動
最新モデルでも無音とは言いがたい
ディーゼル車の静粛性は年々進化していますが、完全に無音というわけではありません。特に外から聞こえるエンジン音は、ガソリンモデルに比べてやや硬く耳につくという声があります。エンジン始動時や冷間時には「カラカラ音」が気になるという口コミも多く見られます。
アイドリング時の振動はガソリン車以上?
ベンツの最新ディーゼルでも、アイドリング中の微振動が気になると感じる人は少なくありません。特に室内での停車時には、ハンドルやシートからわずかな振動が伝わってくることがあります。これはディーゼル特有の圧縮比の高さによるもので、短時間の駐車でも気づくレベルです。
室内音の質に対する口コミ評価
走行中の室内静粛性は、遮音技術の向上によって一定の水準を保っています。ただし、エンジン音が耳障りに感じるというユーザーの声も根強く存在します。とくに高速巡航中や坂道の登坂時に、エンジンの唸るような音が気になるという意見が目立ちます。
高回転時のエンジン音に対するユーザーの声
ディーゼルエンジンは低回転でトルクを発揮しますが、高回転まで回したときの音質には不満が残るという意見があります。ガソリン車のような滑らかさがなく、やや重く荒い音になる傾向です。スポーティな走行を好むユーザーには、違和感を覚える場面もあるようです。
エンジン性能とレスポンス|加速感に物足りなさを感じる?
低回転トルクは強いが、伸びのある加速は?
ディーゼルエンジンは、低回転域で大きなトルクを発揮するのが特徴です。特にベンツのディーゼルは発進時の力強さが魅力とされています。ただし、加速を続けた際の伸びやエンジン回転の滑らかさでは、ガソリンエンジンに軍配が上がるという意見も少なくありません。
ターボラグと発進時のもたつき
最新モデルでは改善されているとはいえ、ターボラグによる反応の遅れを感じるユーザーもいます。特に、信号待ちからのスタートや交差点での右折時など、一瞬の加速が求められる場面で「ワンテンポ遅れる」との声が多く見受けられます。
高速域でのパワー感の違い
高速道路での合流や追い越し加速では、パワー不足を感じる場面もあるという声が一部にあります。中速域までは力強く加速するものの、100km/hを超えてからの伸びはガソリンターボモデルに比べてやや鈍く、スポーティな運転を好む方には物足りない印象を与えることもあります。
ガソリンモデルとの加速比較データ
例えば、同型のベンツEクラスで比較した場合、0-100km/hの加速タイムはディーゼルが約7.4秒、ガソリンターボが約6.2秒とされています。このように、数値的にも加速性能に差があることが分かります。街乗り中心では差を感じにくいですが、高速走行や加速性能を重視する人にとっては重要な比較ポイントになります。
ディーゼル規制と環境問題|都市部での規制リスク
都内や一部自治体での走行規制
東京都では、ディーゼル車に対する独自の排出ガス規制がすでに導入されています。今後さらに厳しい基準が設定される可能性もあり、古いモデルでは「都内進入不可」となることもあります。たとえば、環境基準を満たさない車両は、すでに東京23区内の乗り入れが制限されているケースもあります。
欧州でのディーゼル撤退の流れ
ドイツやフランスなどでは、2030年までにディーゼル車の新車販売を終了する方針を打ち出している自治体が増えています。メルセデス・ベンツ自身も、EVモデルへのシフトを強めており、ディーゼルエンジンの将来性にはやや不透明感があります。これにより部品供給やサポート体制にも影響が出る可能性があります。
長期的な価値下落のリスク
排ガス規制や需要の低下を背景に、ディーゼル車のリセールバリューは下がりやすい傾向にあります。実際に、2023年時点の中古市場では、同グレードのガソリンモデルに比べて10〜20万円ほど安く取引されている事例も見受けられます。将来的な買い替えを考えると、この点は大きなデメリットです。
将来の再販価値への影響
再販価値の観点からも注意が必要です。たとえば、5年落ちのディーゼル車は、排ガス基準の更新により買取査定で大幅に減額される可能性があります。また輸出先の制限も増えており、「国内でも海外でも売りにくい」という事態に陥るリスクも否定できません。
選ばれる理由とその裏側|誤解されがちなイメージ
「ディーゼル=経済的」は本当か?
燃料費が安く、燃費も良いという理由からディーゼル車は経済的と認識されがちです。しかし実際には、購入価格がガソリン車より高めであることや、特有のメンテナンス費用がかかる点も見落とせません。たとえばAdBlueの補充やDPF清掃は、定期的に数千円〜数万円のコストが発生します。
ディーゼルならではの走行フィールとは
ディーゼル車特有の低回転から発揮される力強いトルクは、街中でも高速でもスムーズな加速を実現します。とくにベンツのような重量級の車体では、このトルク感が快適性を高める要素となっています。ただし、ガソリン車のような高回転域の伸びは期待できないため、スポーティな走りを求める方には物足りないかもしれません。
ガソリンモデルとの価格差と装備差
ベンツでは、同一車種でもガソリンモデルよりディーゼルモデルの価格が10〜30万円ほど高い場合があります。ただしその分、装備内容が充実しているケースもあり、一概に高いとは言えません。実際に「ディーゼルのほうが静かだった」「乗り心地が良かった」というユーザーの声もあります。
販売員が言わないマイナス面とは
販売時には「燃費がいい」「トルクがある」といったメリットばかりが強調されます。しかし、短距離走行の多い人には不向きという点はあまり語られません。加えて、今後の排ガス規制やディーゼル離れの動きにも注意が必要です。購入前に「自分の使い方に本当に合っているか」を冷静に判断することが大切です。
【よくある質問】ベンツディーゼルに関する疑問を一問一答
ディーゼル車は寒冷地に向いている?
基本的には問題ありませんが、極寒地では始動性が落ちる可能性があります。特にマイナス15度以下になる地域では、軽油の凍結を防ぐ「冬用軽油」の使用が推奨されています。バッテリーも冷えやすいため、対策を講じると安心です。
DPFって何?詰まるとどうなるの?
DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)は、排気中の有害物質を除去する装置です。短距離走行が多いと再生(自動清掃)機能が働かず、目詰まりの原因になります。清掃費用は2〜5万円、交換となると10万円を超える場合もあります。
ベンツのAdBlueって自分で補充できる?
はい、可能です。タンクはトランク内やエンジンルームにあり、市販のAdBlueを使えば自分で補充できます。容量は約20リットル、満タンで約1万km前後持続します。ディーラーでの補充は3,000〜5,000円が目安です。
短距離通勤でもディーゼルは問題ない?
基本的にはおすすめしません。エンジンやDPFが十分に温まらないため、故障リスクが高まるからです。実際に、週3回・1回3kmの通勤スタイルでDPFの詰まりが半年で発生した例もあります。週末の長距離ドライブが習慣化している方ならカバーできる可能性があります。
ベンツのディーゼルは将来的に禁止になる?
現時点での「全面禁止」の予定はありませんが、欧州や一部自治体では新車販売の停止方針が進んでいます。日本国内でも規制の強化は進行中で、都市部では制限される可能性もゼロではありません。長期所有を考える方は、今後の動向を注視する必要があります。
中古のディーゼルモデルは買っても大丈夫?
走行距離やメンテナンス履歴を重視すれば、十分に選択肢になります。ただし、DPFやEGRの状態、AdBlueシステムの不具合など、ガソリン車より確認すべき点が多いのも事実です。保証がついている認定中古車を選ぶと、トラブル時も安心です。
まとめ:ベンツディーゼルのデメリットを正しく理解しよう
ベンツのディーゼルモデルは、経済性やトルク性能で魅力的に映る一方で、購入前に知っておくべき注意点が多く存在します。購入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、デメリットを冷静に把握することが大切です。
- 軽油の燃料代は安いが、DPF清掃やAdBlue補充など維持費がかかる
- 静粛性には限界があり、エンジン音や振動が気になるケースも
- 高回転時の加速性能やレスポンスに物足りなさを感じる声も
- 今後の排ガス規制により都市部での走行が制限される可能性がある
- 「経済的」というイメージに隠れたメンテナンス負担や再販価値の低下リスク
ディーゼル車のメリットばかりに目を向けず、ライフスタイルや走行条件に合うかを慎重に見極めることが重要です。とくに都市部在住で短距離移動が多い方は、ガソリンモデルやハイブリッドとの比較も視野に入れるべきでしょう。
ディーゼルの魅力は間違いなく存在しますが、それ以上に「自分に合っているか」を見極める視点が求められます。
関連記事- 【2025年最新】ベンツディーゼルハイブリッドおすすめ車種ランキングTOP5
- 【2025年版】ベンツディーゼルの燃費は?最新モデル実燃費ランキングTOP5
- 【最新版】2025年おすすめベンツディーゼルSUVランキングTOP5
- 【2025年版】今おすすめのベンツディーゼル車TOP5|選び方も解説
- 【2025年最新】おすすめベンツディーゼル車TOP5|性能・燃費・価格で厳選
- 【2025年最新】ベンツディーゼルの寿命と買い替えの目安