ベンツ GLA220の中古車購入、失敗しないために知っておきたいこと

ベンツ GLA220の中古車購入、失敗しないために知っておきたいこと

ベンツ GLA220の中古車に興味はあるものの、「本当に自分に合っているのか」「故障や維持費が心配」と感じていませんか?そんな不安を解消し、後悔のない選択をするためのポイントをこの記事では丁寧に解説します。

実際に中古のGLA220を購入した人の中には、「思っていたより維持費が高かった」「年式ごとの違いを知らずに損をした」という声も少なくありません。ですが、狙い目の年式や注意点を押さえるだけで、満足度は大きく変わります

GLA220はコンパクトSUVながら走行性能と高級感を兼ね備えた一台です。ですが選び方を間違えると、修理費や装備不足で苦労する可能性もあります。この記事では、あなたが納得できる一台に出会えるよう、中古購入のノウハウを余すことなくお届けします。

この記事で分かること

  • GLA220を中古で買うメリットとリスク
  • おすすめの年式と避けたいモデルの見極め方
  • 購入時にチェックすべきポイントと注意点
  • 認定中古車と一般中古車の違いと選び方
  • よくある疑問への具体的な回答

中古でベンツ GLA220を選ぶメリットとデメリット

中古でベンツ GLA220を選ぶメリットとデメリット

メリット:新車に比べて大幅に安く手に入る

中古のベンツ GLA220は、新車価格に比べて30〜50%ほど安く購入できるケースが多いです。特に初回車検(3年目)以降は価格が大きく下がる傾向があります。

具体的には、新車時500万円近いモデルでも、3〜4年落ちで300万円台前半になることもあります。この価格帯でドイツ車の高級感と走行性能を味わえるのは大きな魅力です。

デメリット:メンテナンスコストや故障リスク

一方で、輸入車特有の維持費の高さは覚悟が必要です。特に消耗品や電装系のトラブルは避けられません。タイミングチェーンやターボ周りの修理が必要になると、10万円以上の出費になることもあります。

保証が切れた車両は、予期せぬ修理費が発生するリスクが高くなります。

GLA220の中古市場における人気と流通状況

GLA220は都市型コンパクトSUVとして高い人気を誇ります。特にX156型(初代)の後期モデルやH247型(現行)の登場により、中古在庫は比較的豊富です。

ただし、人気の高いホワイト系やAMGライン装着車などはすぐに売れてしまう傾向があります。市場に出回っている車両の多くは走行距離3〜6万km前後で、価格帯は250〜400万円が中心です。

実際の購入者の声から見る満足度と後悔ポイント

実際のユーザーからは、「走行性能と高級感に満足」「SUVながら街乗りでも扱いやすい」といった声が多く見られます。一方、「ナビが古くて使いにくい」「ドリンクホルダーが少ない」といった細かな不満も。

満足しているオーナーの多くは、事前にモデル年式や装備内容をしっかり確認して購入しています。購入後に後悔しないためには、装備・グレード選びが非常に重要です。

年式別・ベンツ GLA220の特徴と狙い目モデル

年式別・ベンツ GLA220の特徴と狙い目モデル

初代(X156型)の特徴と注意点(2014〜2019年)

初代GLA220(X156型)は、2014年に登場したベンツのコンパクトSUVです。SUVらしさとスタイリッシュなクーペデザインが融合したモデルで、多くの人に支持されました。

特に2017年以前の前期モデルは、装備面で物足りなさがあり、ナビや安全装備が古めです。後期モデル(2017年〜)になるとLEDヘッドライトや衝突軽減ブレーキが搭載され、快適性と安全性が大幅に向上しています。

2014年〜2016年式は価格は安いですが、装備が見劣りするため注意が必要です。

マイナーチェンジ後(2017年以降)の改良点

2017年のマイナーチェンジでは、フロントデザインが刷新され、よりSUVらしい印象に仕上がりました。インテリアも質感がアップし、COMANDシステムの操作性も改善されています。

さらに、エンジン制御や足回りにも手が加えられ、街乗りでも安定感のある走行性能が得られます。中古市場でも人気が高く、価格はやや高めですが、満足度は高い年式です。

現行型(H247型・2020年以降)の性能と価格動向

現行型GLA220(H247型)は2020年にフルモデルチェンジされました。全高が上がり、室内空間が広くなったことで、ファミリー層からの支持も拡大しています。

MBUXインフォテインメントや最新の安全装備を標準搭載しており、利便性は格段に向上。中古価格は400万円前後とやや高めですが、年式が新しいぶん状態の良い車両が多いです。

コスパ重視ならどの年式がベストか?

コストパフォーマンスを重視するなら、2017年〜2019年式の後期X156型が最もおすすめです。装備と価格のバランスがよく、車両価格は約250〜320万円と手頃です。

現行型H247型は最新装備が魅力ですが、価格はまだ高止まりの傾向にあります。旧型の前期モデルは安価ですが、快適装備に不満を感じる可能性があります。購入目的や予算に応じて、年式を絞り込むことが成功のカギです。

中古ベンツ GLA220の購入時に注意すべきポイント

中古ベンツ GLA220の購入時に注意すべきポイント

高額修理の原因になる持病・故障事例

GLA220には年式ごとに特有の故障傾向があります。代表的なのがターボチャージャーのトラブルや電子制御系の誤作動です。これらの修理費は10万〜30万円になることもあり、購入前に確認すべき重要な要素です。

2015年式以前はオイル漏れや足回りのガタつきが報告されているため、整備履歴を必ず確認しましょう。

内装・装備の経年劣化チェックポイント

内装は見落とされがちですが、年式が古くなるにつれて素材の劣化や電装パーツの不具合が目立ちます。特にレザーシートの擦れや、純正ナビの反応遅延・フリーズなどは注意が必要です。

シートヒーターやパワーウィンドウなどの動作確認は、現車確認時に必ず行ってください。経年劣化の症状は中古価格には反映されていないことが多く、後からの修理出費に繋がります。

メンテナンス履歴と整備記録簿の重要性

整備記録簿がある車両は、メンテナンスがきちんと行われていた証拠です。オイル交換やブレーキパッド、バッテリーの交換歴が明記されているものが望ましいです。

記録がない車両は、メンテナンス状況を確認できず、購入後のトラブルリスクが高くなります。信頼できる販売店かどうかの判断基準としても活用できます。

車両価格以外にかかるコストとは?

中古車の購入では、車両価格だけでなく「維持費」も重要です。GLA220の場合、年間の維持費は約15〜25万円ほどが目安です。

この中には自動車税、任意保険、車検代、消耗品の交換などが含まれます。輸入車であるGLA220は、部品代が国産車に比べて高いため、突発的な出費に備えておくことが必要です。

認定中古車と一般中古車、どちらを選ぶべきか?

認定中古車と一般中古車、どちらを選ぶべきか?

認定中古車の特徴と保証内容

ベンツの認定中古車は、メーカーが定めた厳格な基準をクリアした車両です。初年度登録から6年以内、走行距離6万km以下の車両が対象となり、内外装・機関ともに点検済みです。

保証は1年間の走行距離無制限保証がつき、さらに延長も可能です。トラブル発生時には全国の正規ディーラーで修理対応が受けられるため、初めての輸入車でも安心して所有できます。

一般中古車との価格差とリスクの比較

認定中古車は信頼性が高い反面、一般中古車より20〜30万円ほど高い価格帯で販売されています。一見すると割高に感じますが、保証や整備の安心料と考えると妥当とも言えます。

一方、一般中古車は価格が安い代わりに、点検内容や履歴の信ぴょう性にバラつきがあるため、購入後のトラブルリスクが高くなります。

ディーラー vs 中古車販売店:どっちが安心?

認定中古車は正規ディーラーでの取り扱いが基本ですが、一般中古車は大手中古車店から街の販売店まで幅広く流通しています。保証内容や整備履歴の透明性を重視するなら、ディーラー系販売店が最も安心です。

一方、中古車販売店では価格交渉がしやすい場合もあり、装備やオプションにこだわる人には選択肢が広がります。ただし、契約前に必ず保証内容を確認しましょう。

信頼できる販売店の見極め方

信頼できる販売店を見極めるには、以下のポイントをチェックしましょう。

  • 車両の状態を詳細に説明してくれる
  • 整備記録簿や点検記録を提示してくれる
  • 保証内容が明確である
  • 試乗や現車確認に応じてくれる

特に安すぎる車両には注意が必要です。不自然な値引きや曖昧な説明がある店舗は避けるのが無難です。

試乗・現車確認時にチェックすべきポイント

試乗・現車確認時にチェックすべきポイント

エンジンやトランスミッションの異音

走行時に聞こえる異音は、故障や劣化のサインである可能性があります。とくに「カラカラ」「ゴロゴロ」といった音が出る場合は、エンジンマウントやミッション系に不具合があるかもしれません。

エンジンをかけた直後や、ギアチェンジのタイミングでの音・ショックをしっかり確認してください。静かなキャビンが売りのGLA220だからこそ、小さな音の違和感も見逃さないことが重要です。

ナビやセンサー類の動作確認

GLA220は先進装備が充実している分、電子系統の不具合が中古車では比較的多く見られます。純正ナビのタッチ反応、バックカメラの映像、パーキングセンサーの作動状況などは必ずチェックしましょう。

特に2017年以前のモデルでは、ナビの地図更新が終了しているケースもあります。日常使いに影響する装備なので、事前の確認は必須です。

タイヤや足回りの摩耗チェック

タイヤの残り溝が少ない場合、交換に4本で10万円以上かかることもあります。ヒビ割れや偏摩耗がないかを目視で確認し、製造年もチェックしてください。

また、足回りのブッシュやショックアブソーバーが劣化していると、乗り心地が悪くなり異音が発生します。段差を越えた際のショックの吸収性にも注目して試乗するのがポイントです。

内外装のキズ・修復歴の見分け方

外装の小キズや凹みは査定価格に影響する一方で、見逃されがちなチェックポイントです。光を当てながら塗装面の色ムラやパネルの浮きに注意してください。

不自然に新しいパーツや再塗装の跡がある場合は、過去に事故歴がある可能性があります。

ドアの立て付けや隙間も含めて細かく確認しましょう。 

ベンツ GLA220に関するよくある質問【Q&A】

ベンツ GLA220に関するよくある質問【Q&A】

Q1. 中古のGLA220、維持費はどれくらいかかる?

年間の維持費は約15〜25万円が目安です。内訳としては、自動車税が約45,000円、車検・点検費用が約10万円、保険料やオイル・タイヤ交換などの消耗品代がかかります。部品代は国産車より高めなので、余裕を持った予算が必要です。

Q2. 故障しやすい部位はどこ?

GLA220で多いトラブルは、電子制御系(センサーやナビ)や足回りの異音です。とくに初代前期モデル(2014〜2016年)では、電動パーキングブレーキの誤作動報告がありました。故障リスクを減らすためにも、整備記録の確認が重要です。

Q3. GLA200との違いは?どちらが買い?

GLA220はGLA200よりもパワーと装備が上です。GLA200は1.6Lターボ、GLA220は2.0Lターボを搭載し、加速性能やトルクが向上しています。また、220には4MATIC(4WD)仕様もあり、走行安定性に優れています。予算に余裕があればGLA220がおすすめです。

Q4. ディーゼルモデルとガソリンモデル、どっちがおすすめ?

長距離をよく走る方にはディーゼル、街乗り中心ならガソリンモデルがおすすめです。ディーゼルは燃費が良く、実燃費は15〜18km/L程度。一方でエンジン音やAdBlue補充の手間がある点に注意が必要です。走行距離や使い方で選びましょう。

Q5. 輸入車初心者でもGLA220は大丈夫?

GLA220は比較的扱いやすく、輸入車初心者にも人気があります。全長4.4mとコンパクトで取り回しも良く、運転支援機能も充実しています。ただし、

維持費や修理費は国産車に比べて高くなりがち

なので、購入後の費用も視野に入れておくと安心です。

Q6. 安く買うためのタイミングはある?

中古車は決算期(3月・9月)やモデルチェンジ直後が狙い目です。また、車検直前のタイミングは値引きが出やすく、在庫処分セールも狙い目。販売店の在庫状況にも左右されるため、こまめにチェックすることが重要です。

まとめ:ベンツ GLA220の中古購入で後悔しないために

まとめ:ベンツ GLA220の中古購入で後悔しないために
  • おすすめ年式は2017〜2019年の後期型。装備と価格のバランスが良く、満足度が高いです。
  • 購入前には必ず整備記録簿と内外装の状態を確認しましょう。
  • 認定中古車は安心感が大きい一方で、価格が高め。一般中古車は慎重なチェックが必要です。
  • 試乗では異音・装備の動作確認を徹底することで、トラブル回避に繋がります。
  • 維持費や修理リスクを理解したうえで、予算に応じたプランを立てることが大切です。

GLA220はコンパクトながら高級感と実用性を兼ね備えた一台です。正しい知識をもとに選べば、中古車でも満足度の高いカーライフが実現できます。後悔のない購入のために、本記事のポイントをぜひ参考にしてください。

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