【プロ解説】ベンツAクラスのエンジンオイル量は何リットル?損しない整備術
ベンツAクラスのエンジンオイル量と整備術が丸わかり!
「オイル交換、どのくらい入れればいいの?」と迷った経験はありませんか?特にベンツAクラスのような輸入車は、整備情報が少なくて不安という声をよく耳にします。
しかし安心してください。本記事では、年式・グレード別の適正オイル量から、DIY派のための交換手順、さらに無駄な出費を避けるためのプロの整備術までを丁寧に解説します。
実際に「オイル量が合っていなかったせいでエンジンにトラブルが出た」というケースも少なくありません。正しい知識が、あなたの愛車を長持ちさせる秘訣です。
間違った情報や勘違いが、大きな修理費用につながる可能性があります。正確な知識を持って、愛車を守りましょう。
この記事で分かること
- ベンツAクラスの年式・グレードごとの適正エンジンオイル量
- エンジンオイルの種類と粘度の選び方
- 整備費用を抑えるための具体的な方法
- DIYでできるオイル交換の手順と注意点
- オイル管理で損をしないためのプロのアドバイス
ベンツAクラスとは?モデル別の特徴を押さえよう
Aクラスの概要と位置づけ
ベンツAクラスは、メルセデス・ベンツの中で最もコンパクトなハッチバックモデルです。ドイツ本国では「エントリーモデル」として位置づけられており、高級感と機能性を兼ね備えた都会派向け車両として高い評価を受けています。
初代モデル(W168)は1997年に登場し、以降アップデートを重ねて現在は4代目(W177)となっています。
モデル別(W176・W177など)の違い
3代目W176(2012〜2018年)と、現行の4代目W177(2018年〜)では、外観や内装、走行性能に大きな進化があります。以下の表で違いを比較してみましょう。
項目 | W176 | W177 |
---|---|---|
発売時期 | 2012〜2018年 | 2018年〜 |
ボディサイズ | ややコンパクト | 全長が拡大 |
内装 | シンプル | デジタル化・MBUX搭載 |
エンジン | 1.6L〜2.0L | 1.3L〜2.0L(最新ユニット) |
グレードごとのエンジンスペック比較
ベンツAクラスには、複数のグレードとエンジンタイプがあります。主に以下のようなラインナップです。
- A180:1.3L直列4気筒ターボ(約136ps)
- A200d:2.0Lディーゼル(約150ps)
- A250 4MATIC:2.0Lガソリンターボ(約224ps)
グレードによりエンジン出力や燃費が大きく異なるため、自分の用途に合った選択が重要です。
年式によるメンテナンスの注意点
年式が古いモデルでは、経年劣化による不具合が発生しやすくなります。特に2012年〜2015年式では、冷却水漏れやセンサー類の故障が報告されています。
ユーザーの声でも「2013年式でエアフロセンサーのトラブルが発生した」という例があり、定期点検の重要性が高まっています。
中古購入時は整備履歴を必ず確認しましょう。特に10万km超の車両は注意が必要です。
Aクラスが人気の理由とは?
Aクラスは、高級車のイメージを保ちつつ、日常使いしやすいコンパクト設計が魅力です。加えて、先進運転支援システム(レーンキープ、アダプティブクルーズなど)も標準装備されており、安全性も高水準です。
2024年には国内販売台数も増加し、「輸入車の中で最も身近な存在」として若年層を中心に注目されています。
ベンツAクラスのエンジンオイル量は何リットル?
年式別の適正オイル量(W176/W177)
ベンツAクラスはモデルチェンジごとにエンジン設計が変更されており、適正なエンジンオイル量も異なります。以下は代表的な年式ごとの目安です。
モデル | エンジン型式 | オイル量(目安) |
---|---|---|
W176(2013〜2018年) | M270 | 約5.0L |
W177(2018年〜) | M282 | 約4.5L |
オイルフィルターの交換有無で量は変動するため、整備書での確認が必須です。
ガソリン車とディーゼル車の違い
エンジンの種類によっても、必要なオイル量が異なります。同じ年式でもエンジンタイプによって差が出る点に注意が必要です。
- A180(ガソリン):約4.5〜5.0L
- A200d(ディーゼル):約5.5L
また、ディーゼル車は高温高負荷の条件で走るため、より高性能なオイルが推奨されます。
オイル交換時のフィルター交換を含めた量
オイルフィルターを同時交換するかどうかで必要量は変わります。フィルターを交換する場合、追加で約0.3〜0.5L多く必要です。
以下に一例を示します。
車種 | フィルター未交換 | フィルター交換時 |
---|---|---|
A180 | 約4.5L | 約5.0L |
A200d | 約5.2L | 約5.7L |
少なすぎ・多すぎのリスク
オイルが不足すると潤滑不良によりエンジンが焼き付き、逆に入れすぎると内部で泡立ちが起こり、オイルポンプの空回りやシール破損の原因になります。
- 不足:潤滑不良 → エンジン摩耗・発熱
- 過剰:泡立ち → 内部圧上昇・パッキン劣化
目視での判断や「少し多めに入れておく」は危険です。必ず規定量を守りましょう。
実際のユーザー事例から見る適正量
実際にベンツAクラスのオーナーからは「ディーラーで5.2L入れられた」「量が多くて再調整された」という声が複数見られます。
整備士の判断や機器の違いで若干のズレが出るため、自身でも量を確認できる知識が重要です。OBDチェックや車載ディスプレイのオイル量表示を活用することも有効です。
エンジンオイルの種類と選び方のポイント
ベンツに推奨されるオイル規格(MB-Approvalなど)
メルセデス・ベンツでは、独自の品質基準「MB-Approval」が設定されています。Aクラスに多く採用されている規格は「MB 229.5」や「MB 229.71」で、欧州基準のACEA規格よりも高性能とされています。
オイル缶のラベルにMB承認番号が記載されているか必ず確認しましょう。未承認オイルの使用は保証対象外になる可能性もあります。
化学合成油と鉱物油の違い
化学合成油は分子構造が均一で不純物が少なく、エンジン内部をクリーンに保ちやすいです。鉱物油に比べて価格はやや高めですが、高温・高回転時の安定性に優れています。
- 化学合成油:高性能・高価格・長寿命
- 鉱物油:コスト重視・性能はやや劣る
Aクラスには基本的に化学合成油の使用が推奨されています。
粘度(例:5W-30)選びの基準
粘度はオイルの「柔らかさ」を示す指標で、「5W-30」などの形式で表されます。前半の「5W」は低温時の流動性、後半の「30」は高温時の粘度を表します。
ベンツAクラスでは多くのモデルで「5W-30」または「0W-40」が推奨されています。
粘度 | 特徴 | 適用例 |
---|---|---|
5W-30 | 低燃費・始動性良好 | A180・A200など |
0W-40 | 高温耐性・耐久性に優れる | A250 4MATICなど |
オイル添加剤は必要?
オイル添加剤は潤滑性能の向上や洗浄効果を目的としていますが、純正規格の高品質オイルを使っていれば基本的に不要です。
一部のユーザーは「走行後のエンジン音が静かになった」と感じることもありますが、製品によって効果には差があります。
メーカー保証期間中に添加剤を使うと保証対象外になることもあるため、使用は慎重に判断しましょう。
純正品と社外品の比較
純正オイルは車両の特性に合わせて開発されており、安定性や信頼性が高いです。一方で、社外品にもMB承認を取得している高性能オイルがあります。
- 純正品:安心感・保証との相性が良い
- 社外品:コスパが良く、選択肢が豊富
「Mobil 1」や「LIQUI MOLY」などのブランドはベンツAクラスオーナーからも評価が高く、性能と価格のバランスを重視する方におすすめです。
ベンツAクラスのオイル交換費用と相場
ディーラーと整備工場の費用差
オイル交換は依頼先によって価格差が大きく、ディーラーでは1回あたり約20,000円〜25,000円が相場です。これに対し、認証整備工場や輸入車専門の民間工場では10,000円前後で収まるケースもあります。
- 正規ディーラー:純正部品+技術料込み
- 整備工場:社外オイルや柔軟な価格対応あり
ただし、安価すぎる場合はオイルの品質や作業内容を確認することが重要です。
DIYで交換した場合の費用
自分で交換する場合、かかるコストは以下の通りです。
項目 | 費用目安 |
---|---|
エンジンオイル(5L) | 4,000円〜8,000円 |
オイルフィルター | 1,000円〜2,000円 |
ドレンパッキン | 100円〜300円 |
合計でおおよそ5,000円〜10,000円程度に収まります。初回は工具代が別途かかる点にも注意が必要です。
オイルフィルターやパッキンの費用
フィルターやパッキンは消耗品であり、交換を省くとオイル漏れや不純物の蓄積が起こることがあります。
- オイルフィルター:約1,500円〜2,500円
- ドレンボルトパッキン:約100円〜300円
交換はオイルと同時が基本です。フィルターを長期間使い回すとエンジン保護効果が低下します。
オイル交換にかかる時間の目安
所要時間は整備の方法によって変わります。
- ディーラー・整備工場:30分〜1時間程度
- DIY:初回は1時間以上、慣れれば30分前後
ディーラーでは点検と洗車が含まれる場合もあり、全体で90分かかるケースもあります。
定期交換しないとどうなる?
オイル交換を怠ると、以下のようなトラブルに発展する恐れがあります。
- 燃費の悪化(ユーザー報告で平均1〜2km/L低下)
- エンジン音が大きくなる・振動が増す
- 最悪の場合はエンジン内部焼き付き
推奨交換サイクルは5,000〜10,000kmまたは1年ごととされています。走行距離が少ない場合でも、経年劣化するため定期交換は必要です。
自分でできる!ベンツAクラスのオイルチェック&交換手順
オイル量の確認方法(レベルゲージ・電子表示)
ベンツAクラスでは、年式によってオイル確認方法が異なります。W176ではレベルゲージでの確認が可能ですが、W177以降はメーター内の電子表示によるチェックが主流です。
- W176(2013〜2018年):レベルゲージで物理的に確認
- W177(2018年〜):MBUX画面で「オイルレベル表示」から確認
エンジンが冷えて平坦な場所で確認することが正確な測定には不可欠です。
オイル交換に必要な道具一覧
DIYでオイル交換するためには、以下の道具を準備する必要があります。
道具名 | 目的・備考 |
---|---|
エンジンオイル | MB承認規格に適合した粘度 |
オイルフィルター | 交換が必要な消耗部品 |
オイルパン・受け皿 | 抜き取ったオイルを受ける |
ラチェットレンチ・トルクレンチ | ボルトの脱着・適正トルクで締める |
ジョウゴ(オイル注入用) | こぼさず注入するために必須 |
DIYでの手順と注意点
作業は以下のステップで行います。
- 車体を平坦な場所に停車し、ジャッキで持ち上げる
- ドレンボルトを外し、古いオイルを抜く
- オイルフィルターを取り外し、新品と交換
- ボルトをトルクレンチで適正トルクにて締める
- 規定量の新しいオイルを注入する
- エンジンを始動し、漏れの有無を確認
手順はシンプルですが、締め付けトルクやパッキンの向きなど細かい部分に注意が必要です。
トルク管理と締め付けの重要性
ドレンボルトやフィルターケースの締め付けには指定トルクがあります。W176・W177ともに、ドレンボルトは30Nm前後が基準です。
トルクが足りないとオイル漏れ、強すぎるとボルト破損の原因になります。安価なトルクレンチでも良いので、1本あると安心です。
失敗しないためのポイント
初めてのDIY交換でよくある失敗には以下のようなものがあります。
- オイルを入れすぎる
- 古いオイルが完全に抜けきっていない
- ドレンパッキンを再利用してしまう
事前に情報収集し、予備のオイルやパーツも用意しておくことが成功の鍵です。
整備時に損しないためのプロのアドバイス
整備履歴の記録と残し方
整備履歴は車の価値を維持するうえで非常に重要です。点検や交換記録をしっかりと残しておくことで、売却時の査定額が数万円単位で変わることもあります。
- 車検証と一緒に整備記録簿を保管する
- 日付・交換部品・工賃をメモしておく
- 整備明細を写真やPDFで保存
履歴があるだけで安心感が増し、次のオーナーにも信頼されやすくなります。
信頼できる整備工場の選び方
工場選びは価格だけでなく、整備士の技術力や対応の丁寧さも重要です。以下のポイントを参考にしてください。
- 輸入車専門またはベンツ取扱い実績がある
- 整備内容を丁寧に説明してくれる
- 見積もりが明確で後出し費用がない
GoogleレビューやSNSでの評価も事前に確認しましょう。
整備時の交渉ポイント
工賃の割引や部品の選定でコストを抑えられるケースがあります。純正部品ではなくOEM部品を使うだけでも数千円安くなることがあります。
また、次回交換予定の部品についても一緒に作業することで、工賃を一度で済ませることが可能です。工場との信頼関係を築くことが交渉を成功させる鍵です。
メーカー保証との関係
新車購入から3年間(または走行10万km)はメーカー保証が適用されます。この期間内は正規ディーラーでの整備が基本ですが、MB承認オイル使用や記録を残せば社外工場でも保証対象となることがあります。
非推奨部品や不適切な整備が行われた場合は、保証が無効になる可能性があるため注意が必要です。
オイル交換と車検整備のタイミング調整
オイル交換と車検を別々に実施すると、時間と費用が二重にかかります。走行距離やオイルの劣化状態を見極めてスケジュールを調整することが大切です。
- 車検と同時にオイル・フィルターを交換
- 半年点検と併せて交換することで割引される工場もあり
整備スケジュールを計画的に組むことで、トータルコストを抑えることができます。
よくある質問と回答
ベンツAクラスのオイル交換は何キロごとが目安?
基本的な目安は走行距離10,000kmまたは1年ごとの交換です。ただし、短距離走行が多い場合や高温・低温環境下では劣化が早まるため、5,000〜7,000kmごとの交換を推奨する整備士もいます。
ユーザーの中には「7,000km超えるとエンジン音が気になる」という声もあるため、早めの交換が安心です。
オイルが減るのは異常?補充だけで大丈夫?
エンジンオイルは通常でも1,000kmで100〜200ml程度の減少があります。これはエンジン内部での燃焼や気化による自然な消耗です。
補充で対応可能ですが、頻繁な補充が必要な場合はオイル漏れやエンジントラブルの可能性もあるため、整備工場での点検が必要です。
純正オイル以外を使っても大丈夫?
ベンツが指定する「MB-Approval」規格をクリアしていれば、社外オイルでも使用可能です。たとえば、Mobil 1やLIQUI MOLYなどは多くの車種で実績があります。
ただし、保証期間中は純正オイル推奨です。保証対応に影響する可能性があるため、選定は慎重に行いましょう。
オイル量を間違えるとどうなる?
オイルが少なすぎると潤滑不良でエンジン焼き付き、多すぎると泡立ちや圧力上昇でオイルシール破損のリスクがあります。
状態 | リスク |
---|---|
少ない | 焼き付き・異音・出力低下 |
多い | 泡立ち・漏れ・センサー誤作動 |
適正量は整備書または車両表示に従って、正確に測定しましょう。
中古で購入したAクラスのオイル管理方法は?
まずは前オーナーの整備記録があるかを確認し、不明な場合は早めにオイルとフィルターを交換するのが安心です。
- 交換履歴の確認
- エンジン内部の汚れや異音のチェック
- MB規格準拠のオイル使用
ユーザーの声でも「納車後すぐ交換してトラブルを未然に防げた」との報告があります。
オイル交換をしないと車検に通らない?
オイル交換そのものは車検の必須項目ではありませんが、オイル漏れや異常があれば車検不合格となる場合があります。
また、排気ガスの汚れや触媒の劣化を招く原因にもなるため、定期的な交換が車検通過の近道です。
まとめ:ベンツAクラスのエンジンオイル管理は整備の基本!
ベンツAクラスのエンジンオイル管理は、車両の性能維持と長寿命化の鍵です。年式・グレードごとに適正なオイル量や種類が異なり、誤った選定や量のミスは思わぬ故障につながります。
本記事では、以下のような情報を解説しました。
- モデル別・年式別のオイル量と推奨規格
- 整備費用や交換手順の具体的な内容
- DIY派とプロ整備派、それぞれの注意点
- オイル管理で損をしないための実践アドバイス
- よくある疑問への回答とその裏付け
日々の点検と適切な知識があれば、メンテナンスコストを抑えながら安心して愛車と付き合うことができます。
オイル交換は単なる作業ではなく、エンジン保護と安全の第一歩です。この記事の内容を参考に、無駄なく賢く整備を行いましょう。
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