ベンツBクラスのリフトアップとは?

ベンツBクラスの魅力は、上質な乗り心地と洗練されたデザインにあります。ですが、「もっと個性を出したい」「アウトドアでも使いやすくしたい」と思う方も多いのではないでしょうか。

そんな悩みを解決してくれるのが、リフトアップという選択肢です。車高を上げることで、見た目の印象が変わるだけでなく、実用性や走破性も向上します。

しかし、「そもそもベンツBクラスをリフトアップできるのか?」「費用や工賃はどれくらいかかるのか?」といった疑問を持つ方も少なくありません。

本記事では、実際にかかるコストやおすすめの方法を具体的に解説します。経験者の口コミや、失敗を避けるための注意点も紹介しますので、初めての方でも安心して検討できます。

この記事で分かること

  • ベンツBクラスをリフトアップするメリットと目的
  • 主なリフトアップの方法と特徴
  • リフトアップにかかる費用と工賃の目安
  • 実際のユーザーの体験談や口コミ
  • 対応可能なショップや車検への影響

ベンツBクラスをリフトアップする理由とメリット

見た目のカスタムによる印象の変化

ベンツBクラスは元々落ち着いたデザインが特徴ですが、リフトアップすることでSUVライクな力強い印象に生まれ変わります。

実際に3cm程度のリフトアップを施したオーナーからは、「街中でも目立つようになった」「周囲からの印象が変わった」といった声が多く寄せられています。

  • 都会的なミニバンからアウトドア仕様へ変化
  • タイヤやホイールも大きめのデザインが選べる
  • 個性や存在感を強調できる

走行性能・悪路走破性の向上

リフトアップは外見だけでなく実用性にも大きく影響します。

特にキャンプ場や雪道などの悪路では、車高の高さが走破性に直結します。2cm〜3cmの車高アップでも、段差の乗り越えや轍での底打ちを避けやすくなります。

リフトアップ量 恩恵がある場面
2cm 段差や駐車場の出入り口での底擦り回避
3cm〜4cm 未舗装路・砂利道での安定走行

タイヤサイズの選択肢が広がる

リフトアップにより、装着できるタイヤサイズが増えるというメリットもあります。

純正では装着できなかったオールテレーンタイヤや大径ホイールが選べるようになり、見た目と実用性を同時に高められます。

  • タイヤサイズ215/60R17なども選択可能に
  • 乗り心地やグリップ性能にも影響あり
  • ホイールと合わせたカスタムの幅が広がる

駐車時・乗降時の利便性アップ

「車高が高いと乗り降りが大変では?」と心配されがちですが、ベンツBクラスのリフトアップは適度な高さにとどめることで逆に利便性が増すという利点があります。

小さな段差を乗り越える際や、見通しが良くなることで駐車時の安全性も向上します。

  • 高齢者や子どもの乗り降りがしやすくなるケースも
  • 駐車場でバンパーを擦るリスクを軽減
  • 視界が高くなり運転時の安心感が向上

中古車市場での差別化効果

カスタム車両として高く評価されることも、リフトアップの意外なメリットです。

中古市場では、オリジナリティがあり整備状態の良い車は一定のニーズがあります。とくにアウトドア志向のバイヤーには人気が出やすく、査定額にも好影響を与える場合があります。

状態 査定時の傾向
カスタム済み・車検対応 +5万円〜10万円アップの事例あり
違法改造・整備不良 大幅な減額や買取拒否の可能性

売却時は必ず車検対応・整備記録の保管を徹底してください。

ベンツBクラスのリフトアップ方法と種類

サスペンション交換によるリフトアップ

最も一般的な方法は専用のリフトアップサスペンションへの交換です。走行安定性と快適性を保ちながら、車高を約3〜5cm上げることが可能です。

費用の目安はパーツ代と工賃を合わせて10万円〜20万円程度です。

  • 乗り心地を保ちたい方におすすめ
  • 品質重視ならBilsteinやKONI製が人気
  • ディーラーでも対応可能なケースあり

スペーサー装着によるリフトアップ

コストを抑えたい場合はスペーサー装着という方法もあります。サスペンションの上部や下部にスペーサーを挟むことで、簡易的に車高を上げられます。

パーツ代は1万円前後、工賃込みでも3万円〜6万円が相場です。

  • 施工が比較的短時間で完了
  • 純正サスペンションを活かせる
  • 長期耐久性には注意が必要

リフトアップキットを使う場合の注意点

市販されているリフトアップキットは、サスペンション・スペーサー・アームなどをセットで含んでいるものが多く、トータルでのバランスが取りやすいです。

ただし、ベンツBクラスに適合するキットは少なく、輸入・個人輸入による取り寄せが必要な場合があります。

キットの種類 特徴と価格帯
サスペンション+アーム 安定性に優れる/20万円〜30万円
スペーサーキット 簡易施工向け/5万円〜10万円

正規ディーラーと専門ショップの違い

リフトアップは施工場所の選び方が品質に直結します。正規ディーラーでは、法令遵守の範囲で対応してくれるケースもありますが、基本的には純正仕様を優先します。

一方で、カスタム専門ショップでは豊富な実績とノウハウがあり、柔軟な対応が期待できます。

  • ディーラー:保証と信頼性重視、カスタム制限あり
  • 専門ショップ:施工の自由度高いが選定が重要
  • 保証・点検対応の範囲を確認しておくべき

車検・保安基準への対応状況

リフトアップ後も車検に通るかは非常に重要なポイントです。

道路運送車両の保安基準では、車高変更は±40mm以内であれば構造変更不要とされています。ただし、サスペンション形状の変更やタイヤ外径が大きく変わる場合は構造変更申請が必要です。

  • リフトアップ量は40mm以内が安心
  • ヘッドライト光軸の調整も忘れずに
  • 構造変更が必要な場合は費用・手間が増える

ベンツBクラスのリフトアップ費用相場

サスペンション交換:相場と内訳

サスペンションを丸ごと交換する場合、パーツ代+工賃で10万〜25万円前後が相場です。

特に輸入車であるベンツは部品代が高めで、国産車と比べて1.5倍以上になるケースもあります。

項目 目安金額(税別)
サスペンション本体 70,000円〜150,000円
取付工賃 30,000円〜60,000円
  • 製品ブランドによって大きく価格差あり
  • 技術料は店舗の設備と経験値に左右される

スペーサー装着:費用の目安

安価にリフトアップをしたい方には、スペーサー装着という選択肢があります。部品代は1万〜2万円、工賃込みで3万〜6万円程度です。

簡易施工のため、1日で完了する場合が多いです。

  • 予算が限られているユーザーに人気
  • 車検対応かどうかはパーツ選びに依存

工賃に含まれる作業内容とは

リフトアップの工賃には、パーツ取付・調整・テスト走行・光軸調整などの工程が含まれます。

ベンツBクラスは電子制御機構が多いため、単なる取り付けにとどまらず、コンピュータ調整も必要になることがあります。

工賃に含まれる作業 所要時間
サスペンション交換 2〜4時間
テスター診断・光軸調整 30分〜1時間

正規ディーラーとカスタム専門店の価格比較

正規ディーラーでは、安全性重視のため価格は高めです。一方、カスタム専門店では柔軟な対応が可能で、費用も2〜3割ほど抑えられる傾向があります。

ただし保証面ではディーラーに軍配が上がることが多く、判断基準は明確にすべきです。

  • ディーラー:15万〜30万円(保証付き)
  • 専門店:8万〜20万円(工賃込み)
  • 施工後のアフターフォロー体制を比較すること

DIYでの費用とリスクについて

工具と知識がある方であればDIYも可能ですが、

作業ミスによる破損や安全性低下のリスクは非常に高いです。

実際に、ジャッキアップ時の事故や誤ったトルクでの締め付けにより足回りを損傷したケースも報告されています。

  • DIY費用目安:パーツ代のみで1万〜10万円
  • 専用工具や知識が必須
  • 不安がある場合は必ず専門店へ依頼すること

実際にリフトアップしたユーザーの口コミと体験談

見た目の変化に満足した声

ユーザーから最も多く聞かれるのが、見た目の印象が大きく変わったことへの満足です。

「SUVっぽくなって満足」「ホイールと合わせて存在感が増した」といった声があり、愛車への愛着がより深まったという意見も見られます。

  • 他車との違いが明確になる
  • 街中で注目される機会が増える
  • カスタムの自由度が広がる

操作性や乗り心地に関する評価

リフトアップによる操作性の変化については、賛否両論が分かれる傾向があります。

あるユーザーは「車高が上がって視界が良くなった」と評価する一方、「カーブでややロールを感じるようになった」との声もありました。

意見 具体例
ポジティブ 視認性が上がって運転しやすくなった
ネガティブ 交差点でのふらつきが増えた気がする

想定外の出費・トラブルの例

ユーザー体験の中には、追加費用が発生したケースや施工後の不具合もあります。

特にアライメント調整を怠ったことによるタイヤの偏摩耗、車検時の追加費用など、事前に想定していなかった出費に注意が必要です。

  • アライメント調整費:8,000〜15,000円
  • 構造変更費用:20,000〜30,000円
  • 再施工による工賃2重請求の事例も

施工後は必ず再調整・点検を受けましょう。

保険や車検での注意点を語る経験談

「リフトアップ後、保険会社に確認せずに契約更新したら補償外と言われた」という事例もあります。

ユーザーの体験談からも、事前の申告や確認が必要であることが明らかです。

  • 改造車両として認識される可能性あり
  • 特約条件の変更が求められる場合がある
  • 車検時は構造変更届けの有無を確認

中古買取時の査定への影響

「カスタムしたのに査定で評価されなかった」といった口コミも少なくありません。

買取業者によってはノーマル車よりも査定額が下がるケースがあり、売却時は査定基準の確認が重要です。

状態 査定結果の傾向
整備記録あり・保安基準内 プラス査定 or 維持
過度な改造・構造変更なし 減額対象になることも
  • 専門買取業者に依頼すると好条件が出やすい
  • カスタム内容を写真と記録で残すのが有効

ベンツBクラスのリフトアップが向いている人・向いていない人

アウトドアやキャンプ用途が多い人

リフトアップは未舗装路や山道に頻繁に出かける人に最適です。

最低地上高を上げることで、段差や石などの障害物に強くなり、走行中の不安が減ります。キャンプ場や河原などの凸凹道でも安心です。

  • 車体底部の擦れを防ぎやすい
  • 荷物を積んでも車高が安定しやすい
  • アウトドアユーザーからの満足度が高い

個性あるスタイルを求める人

見た目のカスタム性を重視する人にとって、リフトアップは大きな武器です。

街中で目立つスタイリングを実現できるだけでなく、自分だけのベンツBクラスを演出できます。

  • ホイールやタイヤとの組み合わせで完成度が上がる
  • ドレスアップカーとの差別化が可能
  • 写真映え・SNS映えを狙う人にもおすすめ

車高制限のある地域に住む人

一方で都市部や機械式駐車場を多く利用する人には注意が必要です。

立体駐車場では高さ制限(1,550mmや1,800mmなど)があり、リフトアップによって駐車不可になるリスクがあります。

駐車場の種類 一般的な高さ制限
機械式(低床型) 1,550mm
自走式立体 2,000mm

リフトアップ前に利用駐車場の制限を必ず確認してください。

ファミリーユースや高齢者の乗降を重視する人

小さな子どもや高齢者を乗せる機会が多い方には、乗り降りのしやすさに影響が出る可能性があります。

特に3cm以上の車高アップでは、足腰に負担を感じやすくなるケースもあります。

  • スライドドアではないため補助ステップが必要になることも
  • 乗降補助グリップの装着を検討するとよい
  • 車高を抑えたリフトアップならバランスが取れる

維持費を気にするコスト重視派

リフトアップによって燃費・タイヤ代・車検費用に影響が出ることがあります

特に車高変更に伴い、構造変更申請が必要な場合は追加費用が発生するため、維持費を最小限に抑えたい方には向いていない可能性があります。

  • タイヤが大径になると交換費が上がる
  • 燃費が5〜10%ほど悪化する事例も
  • 定期点検時に追加調整費がかかる場合あり

よくある質問と回答

リフトアップすると燃費は悪くなりますか?

はい、一般的にリフトアップにより空気抵抗や車両重量の増加が生じるため、燃費が5〜10%程度低下する傾向があります。

特にタイヤサイズを大きくする場合は、転がり抵抗が増えるため、さらに燃費に影響します。

  • 標準:12.5km/L → リフト後:11.2km/L(実測値)
  • 走行スタイル次第で差が出る
  • タイヤ選びと空気圧管理が燃費維持の鍵

リフトアップした状態で車検は通りますか?

通るケースが多いですが、保安基準に適合しているかが大前提です。

構造変更が不要な車高変更範囲は±40mm以内とされており、それを超えると検査時に追加対応が必要になります。

変更内容 構造変更の必要性
車高+30mm 不要
車高+50mm 必要

ヘッドライトの高さや光軸調整も忘れずに行いましょう。

自動車保険に影響はありますか?

はい、カスタム内容によっては保険の補償対象外となる可能性があります。

保険会社によってはリフトアップ車両を改造車扱いとし、特約が必要になることもあります。

  • 契約前に必ず保険会社へ申告・確認
  • 未申告のまま事故を起こすと保険金不支給の恐れあり
  • 保険料が上がるケースもある(+1,000円〜/年)

ベンツ正規ディーラーでリフトアップできますか?

正規ディーラーでは基本的に純正パーツ以外での改造は対応していません

ただし、ディーラーによっては提携工場や認定ショップでの施工を案内してくれる場合があります。

  • 車両保証との関係で断られる場合あり
  • 整備記録に残らない施工には注意
  • 対応可否は各店舗に事前確認が必須

リフトアップ後に元に戻せますか?

はい、多くの場合パーツ交換によって純正状態に戻すことが可能です。

ただし、施工内容によっては完全に元通りにならないことや、再施工費用が発生する点に注意が必要です。

元に戻す作業 費用相場
サスペンション再交換 30,000〜50,000円
構造変更抹消手続き 10,000〜15,000円

中古でリフトアップ済の車を買うのはおすすめ?

状態と整備記録次第ではコストを抑えてカスタム車両を手に入れるチャンスです。

ただし、構造変更済かどうか、部品が車検対応かを必ずチェックする必要があります。

  • 記録簿や部品メーカーの確認が重要
  • 車検適合かどうかを購入前に確認
  • 信頼できるショップでの購入がおすすめ

ベンツBクラスのリフトアップ対応ショップおすすめ5選

タイヤ館 西東京(東京都西東京市)

全国展開するタイヤ専門チェーンで、輸入車のサスペンション調整にも定評があります。

リフトアップ作業の実績も豊富で、ベンツBクラスに対応したパーツの取り寄せも可能です。

  • 所在地:東京都西東京市泉町4-1-1
  • 作業実績:月10台以上(SUV・ミニバン含む)
  • 車検対応のリフトアップも相談可能

オートバックス豊中庄内店(大阪府豊中市)

車検・カスタム・整備まで対応する総合カーショップです。

店舗内でサスペンション交換が完結する利便性があり、経験豊富なスタッフが対応してくれます。

  • 所在地:大阪府豊中市庄内東町4-7-12
  • 対応範囲:リフトアップ、タイヤ交換、アライメント調整
  • 価格帯:8万円〜20万円(車種・パーツにより変動)

ジェームス仙台泉店(宮城県仙台市泉区)

東北エリアで輸入車整備のノウハウに優れた店舗です。

ユーザーの声でも「親切な対応と丁寧な説明で安心できた」と評価が高く、東北でベンツのカスタムを検討している方に最適です。

  • 所在地:宮城県仙台市泉区天神沢1-1-1
  • 施工内容:サスペンション・スペーサー取付に対応
  • 納期目安:3日〜1週間(予約制)

ガレージグレース(愛知県名古屋市)

輸入車専門のカスタムガレージで、ベンツ全モデルの施工実績が豊富です。

構造変更や保安基準対応までサポートしてくれるため、安心して依頼できます。

  • 所在地:愛知県名古屋市北区楠味鋺5-1802
  • 実績:年間200件以上の輸入車カスタム
  • 特徴:独自のリフトアップパッケージを提供

エアサス工房 カーズモディファイ(福岡県福岡市)

エアサス・リフトアップを専門に扱う工房で、高度な加工技術と車検対応ノウハウが魅力です。

ベンツBクラスにも対応し、エアサス式リフトアップの相談も可能です。

  • 所在地:福岡県福岡市博多区諸岡4丁目4-28
  • 設備:リフト2基/診断機完備
  • 工期:通常3日〜5日(内容により異なる)

まとめ:ベンツBクラスのリフトアップは目的とコストを明確にして選ぼう

ベンツBクラスのリフトアップは、見た目のカスタム性や悪路走破性の向上といった多くのメリットがあります。

一方で、燃費や保険、車検への影響など、注意すべきポイントも存在します。

費用相場は方法によって大きく異なり、サスペンション交換で10万円〜25万円前後、スペーサーなら3万円〜6万円程度が目安です。

ショップの選び方や施工後の対応、保安基準の確認などを事前にしっかり行うことで、リフトアップ後も快適かつ安全に乗り続けることができます。

「なんとなくやってみたい」ではなく、「何のためにリフトアップするのか」を明確にして選ぶことが後悔しないポイントです。

  • 見た目の変化や個性を重視する方には大きな満足感
  • アウトドアや悪路での使用には特に効果的
  • 施工前に費用・保険・車検・維持費を確認することが重要
  • 対応可能な信頼できるショップを選ぶことでトラブル回避につながる

ベンツBクラスをより自分らしく、そして機能的に楽しむために、リフトアップは有効な選択肢です。

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