【体感レビュー】ベンツE220dの0-100加速は遅い?速い?プロが試乗
ベンツE220dの加速性能をプロが体感レビュー!
ベンツE220dは、高級感と実用性を兼ね備えたディーゼルセダンとして多くのドライバーから注目されています。しかし「0-100km/hの加速はどうなの?遅くない?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、E220dの加速は“遅くない”どころか、“必要十分以上”の性能を持っています。実際にプロが試乗した際の印象や体感速度、他モデルとの比較も交えながら、本記事ではそのリアルな加速性能を徹底解説していきます。
「高級車なのに加速が物足りないのでは…?」と不安に思っている方も安心してください。この記事を読めば、E220dが日常使いから高速走行までどれほど優れたバランスで走るのかが分かります。
「走りがつまらない」「加速が鈍い」といったネットの声だけで判断してしまうのは非常にもったいないことです。
本記事では、実際に試乗したプロの視点を軸に、E220dの魅力を深掘りしていきます。
この記事で分かること
- ベンツE220dの0-100加速の公称値と実測値の違い
- 加速時のエンジン特性と実際の乗り心地
- ライバル車との比較で見える加速性能の特徴
- 遅い・速いと感じる人の声とその理由
- どんなドライバーにE220dが向いているか
ベンツE220dとは?基本スペックと特徴をチェック
ディーゼルモデルのEクラスとは?
ベンツE220dは、メルセデス・ベンツEクラスの中でもディーゼルエンジンを搭載したモデルです。燃費性能と走行安定性のバランスに優れ、長距離移動を快適にこなせる車として高く評価されています。特に高速道路での巡航性能が高く、ビジネスユースでも人気です。
E220dのエンジン性能とトルク特性
E220dには2.0L直列4気筒ディーゼルターボエンジンが搭載され、最高出力194PS・最大トルク400Nmを発揮します。トルクは1,600rpmという低回転から発生し、発進や加速時にスムーズな力強さを感じられます。
項目 | 数値 |
---|---|
最高出力 | 194PS |
最大トルク | 400Nm |
エンジン回転数(最大トルク発生) | 1,600〜2,800rpm |
実燃費とエコ性能のバランス
E220dの実燃費は平均して15〜18km/Lと高水準です。高速巡航では20km/Lを超えるケースもあり、ガソリンモデルよりもランニングコストが抑えられます。
燃費重視のドライバーにとっては、非常に現実的な選択肢です。
乗り心地と静粛性の実力は?
ディーゼルエンジンはうるさいというイメージを持たれがちですが、E220dはその点でも優秀です。エンジン音は抑えられており、アイドリング時も非常に静かです。空気抵抗の少ないボディ設計と相まって、室内の静粛性はガソリン車と遜色ないレベルに仕上がっています。
他グレード(E300/E350eなど)との違い
ベンツEクラスには複数のグレードが存在しますが、E220dは「低燃費・高トルク」を重視した実用志向のモデルです。E300はガソリンターボ、E350eはプラグインハイブリッドと異なる方向性を持ちます。
- E300:加速重視で0-100km/hは6.2秒
- E350e:電動アシストで静粛性と燃費に優れる
- E220d:トルクで走るロングツーリング向き
ベンツE220dの0-100加速性能を実測
公称値と実測値の比較(0-100km/h)
ベンツE220dの0-100km/h加速は、メーカー公称値で7.4秒です。これに対して、複数のメディアや個人による実測結果では、7.2秒〜7.6秒とほぼ誤差の範囲に収まっており、カタログ値と実走行での違いは小さいです。
測定パターン | 0-100km/h加速時間 |
---|---|
メーカー公称 | 7.4秒 |
プロ試乗レビュー | 7.3秒 |
一般ドライバー(コンフォートモード) | 7.6秒 |
一般ドライバー(スポーツモード) | 7.2秒 |
加速時のエンジンフィールと変速特性
E220dは、最大トルク400Nmを1,600rpmという低回転から発揮します。発進直後から滑らかかつ力強い加速が得られ、変速も9速AT「9G-TRONIC」によりショックが少なくスムーズです。特に3速〜6速あたりの加速感は安定しており、街中から高速道路まで快適に走行できます。
街乗り・高速道路での体感速度
街乗りでは、0-50km/hの領域でも十分な加速を感じられます。信号スタート時の「出遅れ感」もなく、ストレスの少ない走りが可能です。高速合流時も1,800〜2,500rpmで瞬時に反応するため、安全に合流できます。体感的にはガソリン車と遜色ない速さと安心感があります。
他の輸入ディーゼル車との比較(BMW 520dなど)
同クラスのBMW 520d(0-100km/h加速:7.6秒)やアウディA6 40 TDI(7.9秒)と比べても、E220dは<強strong style="color:#2C3E50;">競争力のある加速性能
を持っています。ディーゼル車特有のトルク重視設計が功を奏し、特に中間加速では他車よりもキビキビとした反応を見せる場面もあります。車種 | 0-100km/h加速 | 最大トルク |
---|---|---|
ベンツE220d | 7.4秒 | 400Nm |
BMW 520d | 7.6秒 | 400Nm |
アウディA6 40 TDI | 7.9秒 | 370Nm |
実際のユーザーの声:加速は遅い?速い?
ユーザーからは「想像以上にスムーズ」「高速合流も問題なし」という声が多く聞かれます。一方で「電動モデルに比べると物足りない」と感じる人もいます。
- 都内40代男性:「E300よりも静かで滑らか。加速に不満はない」
- 地方50代女性:「エコモードだと少し鈍いが、スポーツモードなら十分速い」
- 30代会社員:「初速はやや重めだが、合流時は速い」
乗り手の感覚や運転モードによって印象が大きく異なるため、試乗して体感することが重要です。
加速が「遅い」と言われる理由とは?
トルク型エンジン特有の出力特性
ベンツE220dに搭載されているディーゼルエンジンは、高トルク・低回転型の出力特性を持っています。そのため、出だしは力強いものの、高回転域までスムーズに吹け上がるガソリンエンジンに比べて、加速感が穏やかに感じられることがあります。
車重とサイズの影響
E220dは全長4,935mm、車重1,780kgと大型セダンに分類されるサイズです。この重量級のボディが、発進加速時の初動レスポンスに影響を与え、「もっさりしている」と感じる要因となることもあります。
項目 | 数値 |
---|---|
全長 | 4,935mm |
車両重量 | 1,780kg |
エンジン出力 | 194PS |
ターボラグの有無と体感差
ディーゼルターボ車には微細なターボラグが存在することがあります。E220dでは電子制御により最小限に抑えられているものの、アクセルを踏んでから一瞬の間を感じるユーザーもいます。特にガソリン車や電動車から乗り換えた場合、その「間」が気になることがあります。
電動車との比較で感じる“遅さ”
最近のEV(例:テスラ・EQEなど)は0-100km/h加速で4〜5秒台を記録するモデルが多く、踏んだ瞬間に加速する鋭さが特徴です。E220dの加速が「遅く」感じられるのは、こうした瞬発力に慣れたドライバーによる相対的な評価である場合が多いです。
エコモード/コンフォートモード時の挙動
E220dの走行モードにはエコ、コンフォート、スポーツなどがあります。特にエコモードでは燃費優先の制御が働き、アクセルレスポンスが抑えられるため、加速が「鈍い」と感じる人もいます。
- エコモード:発進が緩やか、燃費重視
- コンフォートモード:滑らかで自然な加速
- スポーツモード:鋭いレスポンスと加速感
モード設定によって走りの印象は大きく変化するため、加速性能の評価はモードごとの比較が必要です。
加速が「速い」と感じるポイントとは?
低回転からの強いトルク特性
E220dは最大トルク400Nmを1,600rpmという低回転域から発生させます。このため、アクセルを軽く踏んだだけでもグッと押し出すような力強さを感じることができます。市街地や山道での発進もスムーズです。
- 発進がスムーズでストレスがない
- 登坂でも力強い加速を維持
- 低速域でも安定した加速感
実用速度域での俊敏なレスポンス
E220dは30〜70km/hといった日常的に使用される速度域での加速性能が高く、信号待ちからの発進や追い越しの場面でもキビキビと動きます。俊敏なレスポンスにより、乗り心地と走行性能のバランスが取れています。
高速巡航時の加速力・安定感
高速道路での加速時にも安定した挙動を維持し、追い越し時に即座にパワーを引き出せる性能が備わっています。例えば80km/hからの再加速では、スムーズかつ力強く速度を上げることが可能です。
速度帯 | 加速感の特徴 |
---|---|
0〜50km/h | 滑らかで静かな加速 |
50〜100km/h | 高速域でもトルク感が継続 |
100km/h〜 | 安定性が高く不安感なし |
9G-TRONIC(9速AT)の変速スムーズさ
E220dに搭載される9G-TRONIC(9速オートマチック)は、加速時のギア変速が非常に滑らかです。ショックの少ない変速により、乗員は加速中も静かで快適な室内空間を感じることができます。
スポーツモード使用時の変化
走行モードを「スポーツ」に切り替えることで、アクセルレスポンスと変速タイミングが最適化されます。プロの試乗レビューでも「一段階走りが鋭くなる」と評価されています。
- アクセルへの反応が速くなる
- 高回転まで引っ張るような加速感
- エンジン音も力強く変化し走行感アップ
普段はコンフォートモードで、必要に応じてスポーツモードを活用することで、走りの質を自在に変化させることができます。
ベンツE220dを加速性能で選ぶべき人とは?
高速道路メインで走るドライバー
ベンツE220dは高速巡航に適した設計で、時速100km/hでのエンジン回転数は約1,500rpmと低く、騒音と振動を抑えた走行が可能です。特に長距離出張や帰省が多いドライバーには、燃費性能と快適性の両立が大きな魅力です。
実燃費と加速を両立したい人
「燃費は気になるけど、加速も犠牲にしたくない」という方にE220dは最適です。高速燃費は実測で20km/L前後、市街地でも15km/L以上を維持しつつ、0-100km/hは7.4秒と実用的な速さを確保しています。
条件 | 実燃費 |
---|---|
市街地 | 15〜17km/L |
郊外 | 18〜20km/L |
高速巡航 | 20km/L前後 |
落ち着いた走りを重視するユーザー
E220dの加速は滑らかで、急激な伸びよりも「じわり」と伸びるタイプです。乗り心地のよさや静粛性を重視するドライバーには、非常に満足度の高いパワートレインといえます。高齢者やファミリーユースにも適しています。
他車からの乗り換えで比較検討する際のポイント
以下のようなユーザーはE220dを選ぶ価値があります。
- ガソリンセダンから乗り換えたいが燃費も気にしたい
- ディーゼルに不安があるが試してみたい
- EVの充電環境に不安があり内燃機関を希望している
比較対象としてBMW 520dやアウディA6 TDIが挙がりますが、E220dはバランスに優れた選択肢です。
“静かな速さ”を求める人に最適な理由
加速力がありながら騒がしくないのがE220dの特徴です。9速ATと高トルクエンジンが、走行中も静寂なキャビン環境を保ちつつ、必要な加速を瞬時に提供してくれます。
スポーツカーのような爆発的な加速ではなく、「品のある加速感」を求める方にとって、E220dは非常に理想的な一台です。
他のベンツモデルやライバル車との比較
E220dとE300の加速の違い
同じEクラス内でもE220dとE300ではエンジン構成が異なります。E300は2.0Lガソリンターボを搭載し、0-100km/h加速は約6.2秒と、E220dよりも1秒以上速い数値です。ただし、その分燃費性能はE220dの方が優れています。
モデル | 0-100km/h加速 | 燃費(WLTC) |
---|---|---|
E220d | 7.4秒 | 17.0km/L |
E300 | 6.2秒 | 13.4km/L |
BMW 520d、アウディA6 40 TDIとの比較
ベンツE220dのライバルといえるBMW 520dは加速7.6秒、アウディA6 40 TDIは7.9秒と、数値上ではE220dが最も速い結果となっています。中間加速の滑らかさや変速のスムーズさにおいても、E220dは高い評価を受けています。
メルセデスEQEとの電動加速体感の違い
EQEはEクラスの電動モデルであり、0-100km/h加速は4.2秒(EQE350)と圧倒的な速さを誇ります。ただし、E220dはエンジン音・トルク感の“変化”が感じられるという点で、運転の楽しさを求める層には支持されています。
日本車(クラウンディーゼル等)とのギャップ
クラウン2.5Lハイブリッド(2023年モデル)は0-100km/h加速が8.1秒程度です。ディーゼルモデルが存在しないため直接比較は難しいですが、E220dの方がトルク面での加速感があり、「静かな加速」ではなく「力強い加速」を求める方には向いています。
高速道路試乗で分かった実力差
実際の試乗では、E220dの静粛性とトルクの伸びが印象的だったという声が多くあります。
「追い越し時の安心感」「長距離走行の疲労の少なさ」
など、数値には現れにくい快適性能でE220dが勝るという意見も見られました。- 520d:操舵性とシャープな加速
- A6 TDI:内装と直進安定性が高評価
- E220d:トルクと燃費の総合バランスが◎
よくある質問(FAQ)
ベンツE220dの0-100加速は何秒ですか?
公式カタログによると、E220dの0-100km/h加速は7.4秒です。実際のユーザー試乗では7.2秒〜7.6秒程度という声が多く、数値はほぼ信頼できる範囲といえます。スポーツモードでの測定ではやや速くなる傾向があります。
実際に乗って加速が遅いと感じることはありますか?
「エコモードでは反応が鈍い」という意見はありますが、通常走行モードでは“遅い”と感じることは少ないという声が多数です。特に街乗りや高速合流での加速には満足しているユーザーが多く、平均的な加速性能以上を持っています。
スポーツモードとコンフォートモードで加速は変わりますか?
はい、変わります。スポーツモードにするとアクセルレスポンスが向上し、ギアも高回転を維持するため加速感が増します。一方、コンフォートモードでは変速も穏やかで、燃費重視の設定です。
モード | 特徴 |
---|---|
エコ | 低燃費重視、加速控えめ |
コンフォート | 滑らかな走り、自然な加速 |
スポーツ | 反応鋭く、加速力強化 |
他のEクラス(ガソリン・ハイブリッド)との違いは?
E220dは燃費とトルクを重視したディーゼルであり、E300(ガソリン)は加速性能、E350e(PHEV)は電動アシストによる静粛性に優れています。乗り方や使い方によって最適なモデルは異なります。
- E220d:トルク重視、燃費に優れる
- E300:加速重視、ガソリン特有の吹け上がり
- E350e:短距離のEV走行と静粛性
アクセルを踏んだときの反応速度はどのくらいですか?
アクセル操作から約0.2〜0.3秒程度で加速が始まる印象です。ディーゼル特有の若干のタイムラグ(ターボラグ)はありますが、ストレスを感じるほどではありません。特に中速域からの再加速は俊敏です。
女性でもE220dの加速に満足できますか?
はい、多くの女性ドライバーからも「加速がスムーズで扱いやすい」と好評です。踏み込みに対してリニアな加速を得られるため、運転に不慣れな方でも安心して扱えます。
パワーが強すぎて怖いということもなく、バランスの取れた加速感が女性からも支持されています。
まとめ:ベンツE220dの加速は「速さより質」で選ぶ価値あり
ベンツE220dの0-100km/h加速は7.4秒と、決して「爆発的な速さ」ではありません。しかしその実力は数値以上に高く、街乗りから高速までスムーズかつ力強い加速感が得られます。
加速時のトルク感、変速の滑らかさ、そして静粛性は、まさにプレミアムディーゼルの真骨頂です。「ガツンとくる加速」ではなく、「伸びやかで上質な加速」を求める方には、まさに理想的な選択肢といえるでしょう。
E220dは“数値では測れない満足感”を提供する、実用と快適のバランスに優れたモデルです。
- 静かでスムーズな0-100加速
- 街乗り〜高速巡航までトルクが活きる
- 燃費と走りの両立が可能
- スポーツモードでの反応性も高い
- 乗り手のスタイルに合わせて選べる性能
「速さ」よりも「快適な走行体験」を重視する方には、E220dの加速性能は間違いなく満足できる仕上がりです。