【実走レビュー】ベンツGLAの乗り心地は？高速・街乗り別に評価

2025年8月26日火曜日

GLA

ベンツGLAの乗り心地を知る前に

ベンツGLAに興味がある方の多くが、「実際の乗り心地はどうなのか？」という疑問を抱えています。高級コンパクトSUVとして注目されるGLAですが、見た目だけでなく、日常の運転や長距離移動での快適性も重視したいところです。

この記事では、実際の走行レビューをもとに、街乗りと高速道路それぞれのシーンでの乗り心地を徹底的に分析しています。

「買ってから後悔したくない」「自分のライフスタイルに合うのか判断したい」と感じている方にとって、リアルな評価は非常に参考になるはずです。

筆者自身が試乗を通じて体感したリアルな印象と、オーナーからの声や具体的なデータも交えて紹介します。

この記事で分かること

ベンツGLAの基本スペックと他車との違い
街乗りでの静粛性や操作性の評価
高速道路での走行安定性と快適性
グレードによる乗り心地の違い
オーナーの口コミとリアルな感想

ベンツGLAとはどんな車？基本スペックと魅力を紹介

GLAの車種概要とボディサイズ

ベンツGLAは、メルセデス・ベンツのエントリーSUVとして人気のモデルです。全長4,410mm、全幅1,835mm、全高1,620mmとコンパクトで、都市部でも扱いやすいサイズが特徴です。

特に、取り回しやすさとスタイリッシュさを両立したデザインは、男女問わず支持されています。

スペック項目	GLA数値
全長	4,410mm
全幅	1,835mm
全高	1,620mm
ホイールベース	2,730mm

GLAのグレード構成とパワートレイン

GLAには主にGLA180、GLA200d、GLA250 4MATICなどのグレードがあります。ガソリンモデル・ディーゼルモデルの両方が用意されており、用途や走行距離に応じて選択が可能です。

GLA180：1.3Lガソリンターボ（燃費重視）
GLA200d：2.0Lディーゼル（トルク重視）
GLA250 4MATIC：2.0Lターボ＋4WD（走破性重視）

GLA250 4MATICは雪道や長距離ドライブに強い反面、価格と維持費が高めです。

内装・インテリアの質感と快適性

内装には先進的なデザインが採用されており、ダブルスクリーン構成のMBUXディスプレイが標準装備されています。

上質なレザーシートやLEDアンビエントライトなど、価格帯以上の高級感を感じられる内装が魅力です。

装備	特徴
MBUXディスプレイ	10.25インチ×2のワイドスクリーン
シート素材	本革／合成皮革（グレードにより異なる）
インテリア照明	64色アンビエントライト

競合SUVとの比較（アウディQ3・BMW X1）

同クラスのSUVとしては、アウディQ3やBMW X1が挙げられます。

GLA：デザイン・静粛性に強み
Q3：インテリアの質感と走行安定性
X1：広い荷室とスポーティな走り

GLAはスタイル重視のユーザーに人気ですが、荷室容量はX1に劣ります。

GLAを選ぶ人の特徴とターゲット層

GLAは30〜50代の都市部在住者や、初めて輸入車を検討する層に人気です。特に女性ドライバーからの評価も高く、コンパクトSUVながら存在感があります。

また、GLAは維持費を抑えつつプレミアムな所有感を得たいユーザーに最適な選択肢です。

実走レビュー｜街乗りで感じたベンツGLAの乗り心地

市街地での静粛性とエンジンノイズの印象

市街地走行では、GLAの高い静粛性が際立ちます。信号待ちや低速走行時でもエンジン音はほとんど気にならず、車内での会話も快適です。

GLA180では3気筒エンジンが採用されていますが、実際にはアイドリング時の振動も少なく、遮音材の効果が感じられます。

速度域	車内騒音の印象（体感）
停車中	エンジン音・振動ともに極めて静か
20〜40km/h	ロードノイズは少しあるが、会話には支障なし

停止・発進のスムーズさと加速性能

GLAの発進は非常に滑らかで、クリープ時のギクシャク感もありません。DCT（デュアルクラッチトランスミッション）特有のラグを感じることなく、信号待ちからのスタートも快適です。

市街地での加速も十分で、0-60km/hまでの加速は約6秒台（GLA250 4MATIC）とスムーズです。

ただし、GLA180は1.3Lターボのため、急加速時には若干の力不足を感じる場面もあります。

段差・マンホールでの衝撃吸収性

街中で多い段差やマンホールの上を走行した際でも、GLAは足回りがしっかり衝撃を吸収してくれます。

特にGLA200dではサスペンションが柔らかく調整されており、「段差を越えても車体が跳ねにくい」という声が多く聞かれます。

ショック吸収は全体的に優れている
タイヤの扁平率が高めなGLA250では多少硬めの印象
マンホールを通過してもガツンとした不快感が少ない

ステアリングの軽さと取り回しの良さ

GLAのハンドルは非常に軽く、女性ドライバーにも好評です。狭い交差点や駐車時にも扱いやすく、小回り性能はクラストップレベルです。

取り回し性能	GLAの評価
最小回転半径	5.4m（扱いやすさ◎）
ステアリングの軽さ	電動アシストで快適な操作感

走行中の視界・運転しやすさ

GLAはSUVでありながら、着座位置がやや低めの設計です。そのため、車両感覚がつかみやすく、狭い道でも安心です。

Aピラーが太くなく、交差点の見通し良好
サイドミラーが大きく、後方視界も確保
前方のボンネットが見えるため、車幅感覚が掴みやすい

ただし、リアガラスがやや小さいため、後方視界はバックモニターに頼る場面もあります。

実走レビュー｜高速道路でのベンツGLAの走行評価

高速での直進安定性と揺れの少なさ

GLAはコンパクトSUVながら、高速走行時の直進安定性に優れています。100km/h巡航でもハンドルがブレることはなく、常に安心感があります。

特にGLA250 4MATICでは四輪駆動による安定性が際立ち、高速道路での車線変更や横風にも強い構造です。

速度域	走行安定性の印象
80km/h	安定しており、ふらつきなし
100〜120km/h	しっかりとした接地感があり安心

ロードノイズ・風切り音の遮断性能

高速域になると気になるのがノイズですが、GLAは遮音性能が高く、風切り音はかなり抑えられています。

試乗レビューによると、「100km/h走行でも会話に支障はない」「タイヤからのノイズも穏やか」という評価が多く見られます。

ただし、18インチ以上のホイール装着車ではタイヤ音がやや増える傾向があるため注意が必要です。

高速合流・追い越し時の加速感

GLAの加速性能はグレードによって異なりますが、GLA250 4MATICでは0-100km/h加速が約6.9秒と、必要十分な加速力を発揮します。

GLA180：合流時に少し余裕が必要（加速が緩やか）
GLA200d：トルクがあり、坂道でも安定感あり
GLA250 4MATIC：力強くスムーズな追い越しが可能

合流時にストレスなく加速できる点は、高速ドライバーにとって大きな安心材料です。

長距離運転での疲労感とシート性能

GLAのシートはホールド性が高く、長距離でも疲れにくい設計です。運転席には電動ランバーサポートやシートヒーターも装備され、快適性が高められています。

項目	評価
シート形状	体をしっかり支える立体構造
座面の硬さ	やや硬めで腰にやさしい
長距離での疲労度	少ない（3時間以上運転しても違和感なし）

アダプティブクルーズコントロールの精度と快適さ

GLAにはアダプティブクルーズコントロール（ディストロニックプラス）が搭載されており、前車追従・停止保持・再発進が可能です。

実際に利用したユーザーからは「渋滞中も足を離して走れるのがありがたい」「長距離運転が格段に楽になった」と高評価が集まっています。

ただし、完全な自動運転ではないため、必ずハンドルに手を添えて使用する必要があります。

グレード別で乗り心地は違う？GLA200dとGLA250 4MATICを比較

GLA200dの乗り味とメリット・デメリット

GLA200dは2.0Lディーゼルエンジンを搭載しており、低速トルクに優れたスムーズな走りが特徴です。

エンジン音はディーゼル特有の音があるものの、車内では高い静粛性が確保されています。燃費性能も非常に高く、平均17km/L前後を記録するケースも多いです。

ただし、ガソリンモデルに比べてやや重量があるため、加速の鋭さは抑えめです。

GLA250 4MATICの走行性能と快適性

GLA250 4MATICは2.0Lガソリンターボ＋4WDを備えており、力強い加速と高い走破性を誇ります。0-100km/h加速は約6.9秒と、スポーツ走行にも対応できます。

乗り心地はややスポーティ寄りで、突き上げ感が気になるという声もありますが、路面に吸い付くような安定感が魅力です。

ただし、燃費は平均11〜12km/L程度で、GLA200dに比べてやや劣ります。

サスペンションの違いによる乗り心地比較

GLA200dは快適性を重視したサスペンション設定で、日常使いでの乗り心地が柔らかめです。

一方、GLA250 4MATICはスポーティな味付けの足回りとなっており、コーナリング時の安定感は高い反面、やや硬さを感じるシーンもあります。

グレード	サスペンションの特徴
GLA200d	柔らかく快適。衝撃吸収性が高い
GLA250 4MATIC	硬めでしっかり。路面追従性が高い

タイヤサイズと乗り味の関係性

GLA200dは標準で17インチタイヤが多く、乗り心地の面で有利です。サイドウォールが厚く、突き上げをやわらげる効果があります。

一方、GLA250 4MATICは18〜19インチが多く、見た目は引き締まりますが、タイヤが薄くなる分、乗り心地が硬めになる傾向があります。

17インチ：乗り心地重視、静粛性も◎
18インチ以上：操作性と外観重視

どのグレードがおすすめか？

街乗り中心で静粛性と燃費を重視するならGLA200d、高速走行やパワー重視ならGLA250 4MATICがおすすめです。

使用シーン	おすすめグレード
都市部の通勤・買い物メイン	GLA200d
週末の遠出や高速ドライブ	GLA250 4MATIC
冬場の雪道・山道走行	GLA250 4MATIC（4WD）

走行環境や使用目的によって、最適なグレードは大きく変わります。

口コミ・オーナーの声から見えたリアルな評価

実際にGLAに乗っている人の評価は？

オーナーの口コミでは、「サイズ感がちょうど良くて扱いやすい」という声が多く見られます。特に初めて輸入車を購入したユーザーからは、「不安だったけど思ったより運転しやすい」と高評価です。

SNSやレビューサイトでも、街乗りや買い物での使い勝手の良さに満足している投稿が目立ちます。

車体サイズと車幅感覚が掴みやすい
上品なデザインで所有満足度が高い
取り回しが良く、駐車もストレスなし

街乗りと高速走行での満足度の違い

街乗りでは「静かで快適」「小回りが利く」との評価が多い一方で、高速走行時には「風切り音が少し気になる」という意見もあります。

GLA250 4MATICに乗っているユーザーは、高速での直進安定性とパワーを特に評価しており、長距離移動にも不満を感じていないようです。

走行シーン	ユーザー満足度の傾向
市街地	静粛性・運転のしやすさで高評価
高速道路	GLA250は満足度高め、GLA180はやや非力との声も

不満点として挙げられるポイントとは？

全体的に高評価が多いGLAですが、一部で「乗り心地が少し硬い」「トランク容量が物足りない」という指摘があります。

後部座席の足元スペースがやや狭い
乗り心地が「高級車らしくない」と感じる人も
GLA250はタイヤサイズによって突き上げ感が出やすい

試乗で感じた印象と、実際の購入後でギャップを感じるケースもあるため注意が必要です。

ファミリー層・単身者での使用感の違い

単身者や夫婦2人での利用では「サイズ感が完璧」との声が多く、普段使い＋たまの旅行にも対応可能と好評です。

一方、チャイルドシートやベビーカーを積む機会があるファミリー層では「ラゲッジ容量がやや足りない」という意見もあります。

利用スタイル	ユーザーの声
単身・夫婦	コンパクトで使いやすい、満足度が高い
ファミリー	後席・荷室にやや不満あり

GLAに乗り換えて良かった？他車からの比較感

他社SUVから乗り換えたユーザーの多くが、「GLAは内外装ともに完成度が高く、所有感が得られる」と評価しています。

国産SUV（例：CX-5、ヴェゼル）から乗り換えて高評価多数
アウディQ3やBMW X1と比較しても、デザインと質感で満足
ドイツ車らしい硬質な走りを楽しめるとの声も

輸入車ビギナーにとっても扱いやすい1台として選ばれやすく、総合的な満足度は非常に高いです。

ベンツGLAの乗り心地を左右するポイントと改善策

空気圧・タイヤの種類が与える影響

乗り心地に最も影響する要素の一つがタイヤです。空気圧が高すぎると突き上げが強くなり、逆に低すぎるとふらつきや燃費悪化を招きます。

また、タイヤの種類によっても乗り味は変化します。コンフォート系のタイヤに変更することで、GLAの足回りはかなりマイルドになります。

タイヤ種類	特徴
コンフォート系	静粛性・乗り心地重視（例：ミシュランPrimacy）
スポーツ系	グリップ力重視でやや硬め（例：ピレリP-Zero）

アライメント調整で乗り心地は変わる？

アライメントのずれは、直進安定性やタイヤの偏摩耗だけでなく、乗り心地にも影響します。

特に段差通過時の衝撃が片方に偏っていると感じたら、アライメント測定をおすすめします。

車検時やタイヤ交換時にチェックするのが理想
GLAは前輪駆動ベースのため、フロントのアライメントが重要

エアサス搭載車との違い

GLAには標準でエアサスペンションの設定はありませんが、上位車種（GLCなど）と比較して乗り心地に差が出る理由の一つがこの点です。

エアサスは路面状況に応じて減衰力を調整できるため、突き上げや揺れを最小限に抑えます。

GLAの足回りは基本的にしっかりしている反面、高級SUVと比べると硬めの印象が残ります。

カスタム・チューニングによる乗り味改善

乗り心地に不満がある場合、アフターパーツのサスペンションやダンパー交換で改善可能です。

たとえばビルシュタインやザックスといった有名メーカーから、GLA対応パーツが出ています。

純正よりしなやかに動く街乗り向けダンパー
調整式サスで乗り心地と走行性能のバランスを取る
ダウンサスは見た目向上と引き換えにやや硬め傾向

長期使用時の乗り心地の変化と対策

GLAは長期使用によって、サスペンションの劣化やダンパーのへたりが出やすくなります。

5万kmを超えると、ショックの吸収力が落ち、乗り心地が悪化したというユーザーもいます。

走行距離	乗り心地の傾向
〜30,000km	新車時の乗り味をキープ
30,000〜50,000km	段差の突き上げがやや強く感じる
50,000km〜	ダンパーの交換時期。劣化によりフワつきあり

定期的な点検と消耗品交換で、GLAの快適な乗り心地を長く保つことができます。

よくある質問（FAQ）｜ベンツGLAの乗り心地に関する疑問

ベンツGLAは初心者にも運転しやすい？

はい、GLAは運転初心者にも扱いやすい車種です。全長約4.4mと比較的コンパクトで、最小回転半径5.4mという小回り性能があります。

加えて、電動パワーステアリングと視認性の良いボディ形状により、都市部や狭い道でもストレスなく運転できます。

項目	内容
全長	4,410mm
最小回転半径	5.4m
ステアリング	電動アシスト付

コンパクトSUVの中で乗り心地は上位？

GLAはコンパクトSUVの中でも、静粛性と足回りのバランスに優れた乗り心地を持つと高評価です。

特にGLA200dは「ふわっとした優しい乗り味」「段差の吸収性が良い」といったレビューが多く見られます。

ライバル車：アウディQ3・BMW X1
GLAは静粛性に優れ、疲れにくい
スポーティさよりも快適性重視の設定

ただし、GLA250は足回りが硬めなので好みが分かれる点に注意が必要です。

雪道や悪路での乗り心地はどう？

GLA250 4MATICは4WD機構を搭載しており、雪道や未舗装路でも安定感のある走行が可能です。

電子制御システムも充実しており、滑りやすい路面でもしっかりとグリップを維持します。

4WD制御：常時前後トルク配分を最適化
オフロードモード：急勾配での制動制御に対応
注意点：スタッドレスタイヤは必須

中古のGLAでも乗り心地は保たれている？

一定のメンテナンスがされていれば、中古のGLAでも新車に近い乗り心地を維持可能です。

特にサスペンションやダンパーが健全な状態であれば、違和感は少ないでしょう。

走行距離	状態の目安
〜30,000km	ほぼ新車同等
30,000〜60,000km	乗り味に若干の変化あり
60,000km〜	足回り部品の劣化が進行

購入前には整備記録や試乗を通じた確認が推奨されます。

乗り心地が悪くなったときのチェックポイントは？

以下のような症状が出た場合は、足回りやタイヤの状態を確認することが重要です。

段差でゴツゴツとした振動が大きくなった
走行中のフラつきや不安定さを感じる
ロードノイズが明らかに増えた

考えられる原因と対策を以下にまとめます。

原因	対処法
空気圧の異常	指定空気圧に調整
タイヤ摩耗・偏摩耗	ローテーションまたは交換
ショックアブソーバーの劣化	部品交換

まとめ：ベンツGLAの乗り心地はバランス型SUVの真骨頂

ベンツGLAは、コンパクトでありながら高級感と実用性を両立したSUVです。街乗りでは取り回しの良さと静粛性、高速道路では安定感と快適性が評価され、多くのユーザーがその乗り心地に満足しています。

グレードによって走行フィールや乗り味が変わるため、用途や好みに合った選択が重要です。GLA200dは穏やかで快適な走り、GLA250 4MATICは力強さとスポーティさが魅力となっています。

街中でも運転しやすく、コンパクトSUV初心者に適している
高速走行時の安定性や追い越し性能も高水準
タイヤや足回りのメンテナンス次第で快適性は維持できる
実際のオーナー評価では「満足度が高い」という声が多数

総合的に見て、GLAは街乗りからロングドライブまで幅広く対応できるバランス型SUVです。乗り心地を重視したい方にとっても、安心して選べる1台と言えるでしょう。

購入前には試乗やグレードごとの特徴をよく確認し、自分の使用シーンに最適なモデルを選びましょう。