【要注意】ベンツEQA300の欠点7選｜購入前に知るべき弱点とは

2025年9月21日日曜日

ベンツEQA300とは？電動SUVの基本情報と特徴

ベンツEQA300は、メルセデス・ベンツが展開する電気自動車専用SUVのひとつです。高級感と先進技術を兼ね備えており、都市部での静かな走行や環境への配慮を求めるユーザーに注目されています。しかし、実際のオーナーからは「思ったより航続距離が短い」「充電環境に不安がある」といった声も少なくありません。

特に、同価格帯のテスラやアウディのEVと比較した際にどこが優れていて、どこが弱点なのかを理解することが重要です。これから購入を検討する方にとっては、車の魅力だけでなく「どんな欠点があるのか」を知ることが後悔しない選択につながります。

その一方で、ベンツブランドならではのデザインや安全性能を評価する声も多く見られます。つまり、メリットと欠点を冷静に把握すれば賢い購入判断ができるのです。この記事ではそのポイントを整理して解説します。

この記事で分かること

ベンツEQA300の基本スペックと特徴
購入前に知っておくべき欠点とその実態
ライバル車種との比較で見える違い
維持費やリセールバリューに関する注意点
購入判断を後押しする具体的なチェックポイント

ベンツEQA300の欠点1：航続距離の短さと実用性への影響

ベンツEQA300は都市部での利用に適した電動SUVですが、最も指摘されるのが航続距離の短さです。カタログ値では約420kmとされていますが、実際には高速道路や冬場の使用で300km前後まで低下するケースが多く見られます。特に長距離ドライブや旅行での利用においては注意が必要です。

公称値と実走行距離のギャップ

公称航続距離は理想条件での数値であり、ユーザーの声では「満充電でも実際は約280〜320kmしか走れない」という意見が多数です。特に高速道路では電費が悪化しやすく、一般道中心の利用とは大きな差が出ます。日常利用では十分でも、旅行には不安という声が目立ちます。

高速道路や冬場での電費の低下

高速道路を100km/h以上で走行すると、電費は20〜30％ほど悪化する事例が報告されています。また、冬場は暖房の使用によりさらに電力消費が増えます。特に北海道や東北のユーザーは「満充電でも200km程度しか走れなかった」という体験談もあります。寒冷地では想定よりも短い距離しか走れないため、計画的な充電が必須です。

長距離ドライブでの不便さ

長距離を移動する際には2〜3時間ごとに充電休憩が必要となります。これにより移動時間が大幅に延びるケースがあります。ユーザーからは「東京〜大阪の移動で3回充電が必要だった」という声もあり、ガソリン車やハイブリッド車に比べて時間効率が悪い点がデメリットです。

利用シーン	実際の航続距離の目安
一般道（市街地走行）	約320〜350km
高速道路（100km/h巡航）	約250〜280km
冬場（暖房使用時）	約200〜250km

ベンツEQA300の欠点2：充電環境とインフラ面での課題

ベンツEQA300を所有する上で、多くのユーザーが直面するのが充電環境の不便さです。都市部では急速充電器が整備されていますが、地方では数が限られています。そのため、長距離移動や旅行の際に計画的な充電スポットの確保が必須となります。また、家庭用充電設備を導入するには初期費用がかかり、誰でもすぐに導入できるわけではありません。こうした点は、EQA300を日常使いする上で無視できない課題です。

急速充電の対応状況と時間の長さ

EQA300は急速充電に対応していますが、満充電までに約40〜50分かかるのが実情です。ユーザーからは「30分で7割ほどしか充電できなかった」という声もあり、ガソリン車の給油に比べて時間効率が悪いと感じる方が多いです。

自宅充電設備の設置コスト

家庭に充電設備を導入するには、工事費用込みで約15〜20万円が必要です。さらにマンションでは設置が難しいケースもあります。自宅に駐車スペースがない人には導入ハードルが高い点が大きな課題です。

地域による充電スポットの格差

都市部と地方では充電インフラの充実度に大きな差があります。首都圏では充電器が比較的整備されていますが、地方では「100km走っても急速充電器が見つからなかった」という報告もあります。地方在住者には不便といえるでしょう。

課題の種類	具体的な内容
充電時間	急速充電でも30分で70％程度、満充電には40〜50分
自宅設備	設置費用は約15〜20万円、マンションでは制約あり
地域差	都市部は充実、地方では数十km以上探さないと見つからない例も

ベンツEQA300の欠点3：価格とコストパフォーマンス

ベンツEQA300は高級ブランドの電動SUVとして注目されていますが、その価格の高さが多くのユーザーにとって最大のハードルです。補助金を利用しても500万円を超えることが多く、国産EVや同クラスの他メーカー車と比べて割高感があります。維持費や保険料を含めると、購入後も経済的負担が続く点は見逃せません。また、装備や性能を考慮した際に「本当に価格に見合うか？」という疑問が残ります。こうした点から、購入前に慎重な検討が必要です。

新車価格とライバル車種との比較

EQA300の新車価格は約680万円前後です。これはテスラModel Y（約590万円〜）やアウディQ4 e-tron（約630万円〜）よりも高額です。ユーザーからは「同じ価格帯ならもっと航続距離が長いEVがある」という声が多く、コストパフォーマンスの低さが指摘されています。

補助金を利用しても高額になる理由

国や自治体のEV補助金を利用しても、実質価格は約600万円を下回らないことが多いです。理由は車両本体の価格が高額なためです。補助金があっても負担感が大きい点は、国産EVとの差を広げています。

維持費や保険料の高さ

EVはエンジンオイル交換などが不要ですが、EQA300は車両価格が高いため保険料が高く設定される傾向にあります。さらにタイヤ交換やブレーキ系統の消耗部品は一般的なSUVよりも高額です。ユーザーからは「年間の維持費がガソリン車とあまり変わらない」という声もあり、経済的メリットが薄いと感じられています。

比較項目	ベンツEQA300	テスラModel Y	アウディQ4 e-tron
新車価格	約680万円	約590万円〜	約630万円〜
航続距離（WLTC）	約420km	約540km	約500km
補助金適用後の実質価格	約600万円以上	約520万円〜	約550万円〜
年間維持費（目安）	約30〜40万円	約25〜35万円	約28〜38万円

ベンツEQA300の欠点4：走行性能と乗り心地の弱点

ベンツEQA300は上質な仕上がりを持つ電動SUVですが、走行性能や乗り心地に関しては一部のユーザーから不満が出ています。重量のあるEV特有の特性がハンドリングや加速に影響を与えており、特に高速走行時やコーナリングでその差が出やすいです。また、期待された静粛性も実際には想像より高くないという声もあります。購入検討時には注意が必要なポイントです。

加速性能や重量感の影響

EQA300は最大出力228馬力で、0-100km/h加速は約7.7秒です。数値上は十分ですが、1,900kgを超える車重のために発進時や追い越し加速では重たさを感じるとのレビューが多いです。特にガソリン車や軽量なEVに慣れている人には物足りなく映ります。

ハンドリングと車体サイズの扱いにくさ

全長約4.5m、全幅約1.8mのサイズは都市部での駐車や狭い道での取り回しに不便さを感じることがあります。SUVらしい安定感はあるものの、軽快な操作性には欠けるため、小回りを重視する人には不向きです。

静粛性の期待値とのギャップ

EVはエンジン音がないため静粛性が高いと期待されがちですが、EQA300では「ロードノイズが意外と大きい」という意見が見られます。特に荒れた舗装路では静音性の限界を感じやすく、同価格帯のセダンや他の高級SUVと比較しても差が出る場面があります。

評価項目	ベンツEQA300の特徴	ユーザーの声
加速性能	0-100km/h：約7.7秒	「発進はスムーズだが車重で伸びが鈍い」
ハンドリング	車重とサイズの影響でやや鈍重	「市街地では取り回しが不便」
静粛性	EV特有の静かさはあるがロードノイズが目立つ	「高速道路では騒音が気になる」

ベンツEQA300の欠点5：車内空間と実用性の不足

ベンツEQA300は高級感ある内装を備えていますが、車内空間の狭さが指摘されています。特に後部座席やラゲッジスペースの容量はライバルSUVと比べて劣るため、ファミリー用途では不便さを感じやすいです。また、日常の荷物積載や長距離移動での快適性に課題があり、実用性を重視する人には物足りない仕様となっています。これらは購入を検討する際に見逃せない弱点です。

ラゲッジスペースの狭さ

ラゲッジ容量は約340Lで、同クラスSUVの平均より小さめです。実際のユーザーからも「ベビーカーを載せると他の荷物がほとんど入らない」という声が多く聞かれます。荷物を多く積む人には不便です。

後部座席の快適性や居住性

後部座席は頭上空間がやや狭く、身長175cm以上の大人が座ると圧迫感があります。長時間の移動では疲れやすいという指摘もあり、大人4人での長距離移動には不向きといえます。

ファミリーカーとしての使い勝手の限界

EQA300はデザイン性を優先しているため、実用性は二の次になっています。ユーザーの中には「子供のチャイルドシートを2つ設置すると窮屈になる」との声もあり、ファミリー用途には向かないと判断する人もいます。

項目	ベンツEQA300	同クラスSUV（平均）
ラゲッジ容量	約340L	約420L
後部座席の足元空間	やや狭い	標準的
ファミリー用途	チャイルドシート2つで窮屈	余裕あり

ベンツEQA300の欠点6・7：装備面・リセールバリュー

ベンツEQA300は高級感あふれるデザインを持つ一方で、装備面の物足りなさや将来のリセールバリュー低下が懸念されています。特に先進装備やオプション価格の割高さはユーザーから不満が多く、価格と装備のバランスに疑問が残ります。また、EV市場全体の流動性が高いため、中古車市場での価値が安定しにくいという点は購入時に考慮すべき課題です。

リセールバリューが低くなりやすい理由

EV市場はモデルチェンジや新型投入のスピードが早いため、EQA300も数年で価値が下がりやすい傾向にあります。実際に3年落ちで新車価格の約50％程度に下がる例もあり、資産価値が維持しにくい点がデメリットです。

国産EVとの比較で見える弱点

国産EV（日産アリアやトヨタbZ4Xなど）は価格に対して標準装備が充実しており、リセールバリューも比較的安定しています。それに対してEQA300は「高級ブランドなのに割高感が強い」と感じる人が多く、市場での評価に差が出やすいです。

比較項目	ベンツEQA300	国産EV（例：日産アリア）
標準装備	一部不足、オプション必須	充実、基本機能は標準装備
オプション価格	数十万円〜100万円超	比較的安価
リセールバリュー（3年後）	約50％前後	約60〜65％

よくある質問（FAQ）｜ベンツEQA300の欠点に関する疑問解消

ベンツEQA300は本当に買う価値があるのか？

結論から言うと、都市部での短距離移動が多い方には十分な選択肢です。ただし航続距離や価格の高さを考えると、長距離ドライブやコストパフォーマンスを重視する人には不向きです。ユーザーの中には「デザイン性に満足しているが、コスト面では不満」と答える人もいます。

航続距離は日常使いに支障が出るレベル？

日常の通勤や買い物であれば十分です。1回の充電で約300km前後走れるため、都市部中心の生活には問題ありません。ただし冬場や高速道路では200〜250km程度まで低下するため、長距離利用では不安が残ります。

充電時間はどれくらいかかる？

急速充電を利用した場合、30分で約70％まで回復します。満充電には40〜50分程度が必要です。普通充電では家庭用200Vを使用して約7〜8時間かかるため、自宅充電環境の有無が重要事項です。

ベンツEQA300と他のEV（テスラ・アウディ）との違いは？

テスラModel Yは航続距離540km、アウディQ4 e-tronは約500kmと、EQA300の420kmよりも長いです。また、装備面では国産EVやライバル車の方が標準装備が充実しています。一方で、EQA300は内装の高級感やブランド性で優れています。

リセールバリューは将来的に改善される可能性がある？

現状では3年で新車価格の約50％前後に下落する傾向があります。EV市場は技術進化が早く、モデルチェンジごとに価値が落ちやすいです。今後インフラが整い需要が増えれば改善の余地はありますが、現段階では資産価値の維持は難しいと考えられます。

維持費やメンテナンスは高いのか？

EVはオイル交換が不要なためメンテナンスは安価に見えます。しかしベンツEQA300は部品や保険料が高く、年間30〜40万円程度の維持費がかかります。ユーザーからも「ガソリン車とあまり変わらない」という声があり、節約目的の購入には不向きです。

まとめ：ベンツEQA300の欠点を理解して賢く購入判断をしよう

ベンツEQA300はデザイン性やブランド力に優れていますが、航続距離の短さや価格の割高さといった課題を抱えています。これらを理解した上で購入を検討することが大切です。

特に充電環境や維持費は利用スタイルによって大きく評価が分かれるため、自身の生活環境に適しているかを見極める必要があります。ユーザーの声や実際の事例を参考にすれば、購入後の後悔を防げます。

最終的には、EQA300の弱点を理解し、それが許容できるかどうかで判断するのが最善です。注意事項を押さえたうえで選択することで、満足度の高いカーライフにつながります。

航続距離は公称値と実走行に差があるため注意
充電環境の有無が利便性を左右する
価格や維持費は国産EVより高め
室内やラゲッジの実用性は限定的
リセールバリューは下落が早い傾向

メルセデスベンツライフ