【初心者向け】ベンツCクラスのリアバンパーを外す5ステップ
【初心者向け】ベンツCクラスのリアバンパー外し方とは?
「リアバンパーを自分で外してみたいけれど、難しそうで不安…」そんな悩みを持つ方は多いです。実際、Cクラスのリアバンパーは正しい手順を知れば初心者でも外すことが可能です。
本記事では、プロに頼まず自分で作業を行いたい方に向けて、分かりやすいステップ解説をお届けします。整備経験がなくても理解できるように、専門用語は最小限に抑えています。
「工具は何が必要?」「失敗したらどうしよう?」そんな疑問にも明確にお答えします。
間違った手順で進めると、バンパーやセンサーを破損する恐れがあります。本記事を参考に、正しい手順と注意点を事前に確認しましょう。
この記事で分かること
- 初心者でも分かるリアバンパーの外し方5ステップ
- 作業前に確認すべき工具と安全対策
- モデル別(W204/W205/W206)の外し方の違い
- 作業後に必要なチェックポイントとメンテナンス方法
- DIYとプロ依頼の費用や判断基準
ベンツCクラスのリアバンパーを外す前に確認すべきポイント
使用する工具の種類と選び方
リアバンパーの取り外しには、最低限以下の工具が必要です。
- トルクスドライバー(T25・T30)
- 内張りはがし
- ラチェットレンチとソケット
- プラスドライバー
特にトルクスドライバーはベンツ特有のネジ構造に対応しており、必須です。
適切な工具を使わないと、ネジやクリップを破損する恐れがあります。
作業に必要なスペースと安全対策
リアバンパーは横幅が広く、作業には最低でも車体の前後左右1メートル以上のスペースが必要です。
- 屋内ガレージでの作業が理想
- ジャッキアップは不要だが、車止めを使って固定する
- 軍手や作業用手袋を着用し、手指の保護を行う
リアバンパー構造の基礎知識
ベンツCクラスのリアバンパーは、以下のような構成になっています。
部位 | 固定方式 |
---|---|
トランク内側 | ボルトで固定 |
タイヤハウス周辺 | クリップ+ビス |
バンパー下部 | クリップ |
構造を理解することで、力の入れ方や外す順番が分かりやすくなります。
作業前にバッテリーを外す理由
リアバンパーにはセンサーや配線が接続されています。
これらに触れる作業では、感電や誤作動を防ぐためバッテリーのマイナス端子を外すのが鉄則です。
- 作業前に10mmスパナでマイナス端子を外す
- センサー付き車両(特にW205/W206)は必須
損傷リスクが高い部分と注意点
リアバンパーの取り外しで特に破損しやすい部位は以下の通りです。
部位 | リスクと対策 |
---|---|
クリップ部 | 再利用できない場合あり。予備を準備 |
爪・ツメ構造 | 無理に外すと折れる。内張りはがしで丁寧に |
センサー接続部 | 断線しやすいためバッテリーは必ず外す |
見えない部分での損傷は、取り付け後の不具合にも直結します。
【実践編】ベンツCクラスのリアバンパーを外す5ステップ
ステップ1 ネジとクリップの位置を確認
最初に行うのは、リアバンパーを固定しているネジとクリップの位置確認です。
- トランク内部の左右にボルトあり
- リアフェンダーと接合部に隠れたビス
- バンパー下部に複数のプッシュリベット
車種やグレードによって固定箇所は異なるため、目視だけでなく手探りでもチェックしてください。
ステップ2 トランク側から内側固定部品を取り外す
次に、トランクを開けて内側からボルトやクリップを外します。
部位 | 固定方法 |
---|---|
左右内壁(トランク内) | 10mmナット or トルクスビス |
リアエンド裏側 | プラスネジまたはクリップ |
締め込みが強い場合はラチェットレンチを使用すると効率的です。
ステップ3 サイドパネルとの接続部を丁寧に外す
リアバンパーの左右側面は、フェンダー部とツメとビスで密着固定されています。
- リアタイヤを切ると作業スペースが広がる
- フェンダーライナーを部分的に外すと見やすい
- クリップを破損しないよう、内張りはがしを使用
無理に引っ張るとツメが割れるため、左右対称に力をかけてください。
ステップ4 バンパー下部のクリップを外す
バンパー下部には、6〜8個のプラスチッククリップが等間隔で配置されています。
マイナスドライバーで押し込み、内側から外すと比較的簡単に取れます。
- 中央部を押し込むと外れるタイプが多い
- 再使用不可のクリップが多いため予備必須
ステップ5 全体を持ち上げてバンパーを取り外す
すべての固定具が外れたら、左右から手を添えてゆっくり後方に引きます。
このとき、センサー付き車両では配線コネクタがまだ繋がっている場合があります。
- 無理に引かず、バンパーを浮かせて配線を確認
- 配線コネクタはツメを押して外すタイプが主流
- 1人で不安な場合は2人で持ち上げると安全
最後の取り外しでバンパーが落下すると塗装が剥げる恐れがあります。十分注意してください。
モデル別:Cクラスのリアバンパー外し方の違いとコツ
W204型の特徴と外し方のポイント
W204型(2007年〜2014年)は、比較的シンプルな構造でリアバンパーの取り外しがしやすいモデルです。
- ボルト数が少なく、固定箇所の視認性が高い
- バンパー内部にセンサーがないモデルも多い
- 作業時間は約40〜60分が目安
DIY初心者でも挑戦しやすい構造といえます。
W205型の注意点と専用工具
W205型(2014年〜2021年)は、エアロデザインや安全装備の進化により、複雑さが増しています。
- バンパー下部のクリップが硬く外れにくい
- バックセンサーやレーダーが配線されている
- 内張りの取り外しにトルクスT30が必要
バッテリーを外す工程を忘れずに行いましょう。
W206型での最新構造と対応方法
W206型(2021年以降)は、電動パーキングや自動運転支援機能を搭載しており、バンパー内部の配線が非常に繊細です。
特徴 | 対応方法 |
---|---|
センサー配線が増加 | 配線コネクタを事前に把握しておく |
アンダーカバーとの一体構造 | 一緒に取り外すためジャッキが必要な場合あり |
誤って配線を切断すると警告灯が表示されるリスクがあります。
AMGライン装着車の追加パーツ処理
AMGラインやスポーツパッケージ装着車には、ディフューザーやエアロパーツが追加されています。
- リアバンパー下部に専用の空力パーツがある
- 取り外しにはプラスドライバーや内張りはがしが必要
- ディフューザーとバンパーは別パーツ構造が多い
作業前に車種仕様を確認することが重要です。
モデル別の作業難易度比較
以下はCクラス主要3世代の作業難易度をまとめた比較表です。
モデル | 難易度(5段階) | 主な注意点 |
---|---|---|
W204 | ★★☆☆☆ | 構造が単純で初心者向け |
W205 | ★★★☆☆ | センサー配線と硬いクリップ |
W206 | ★★★★☆ | 高機能センサーと一体構造 |
このように、モデルによって必要な準備や時間が大きく異なります。
バンパー取り外し後にすべきチェック項目とメンテナンス
センサーや配線の損傷確認
バンパー裏には、パーキングセンサーやリアビューカメラの配線が通っています。
- 配線が断線していないか目視で確認
- コネクタ部に緩みや抜けがないかチェック
- 損傷がある場合はディーラーで点検依頼
配線に問題があると警告灯が点灯したり、安全装備が作動しなくなります。
リアフレームや吸音材の清掃
バンパーを外すと、普段は見えないリアフレームや吸音材が露出します。
- 埃や泥、飛び石による汚れを除去
- 吸音材にカビや腐食がないか確認
- 清掃は水拭きやパーツクリーナーで対応
この工程を丁寧に行うことで、バンパー装着後の密閉性が保たれます。
取り外し時の爪やピンの状態確認
リアバンパーは複数のクリップやピン、樹脂製の爪で固定されています。
部品名 | 確認ポイント |
---|---|
プッシュリベット | 変形や破損がないか |
樹脂爪 | 折れ・曲がりの有無 |
メタルクリップ | 装着時の保持力があるか |
損傷がある場合は、再使用せず新品に交換しましょう。
交換部品の取り付け前準備
バンパーを交換する場合、取り付け前の準備作業が必要です。
- 塗装済みバンパーであることを確認
- センサー穴・取り付けブラケットの位置合わせ
- 両面テープや接着剤が必要な場合は事前に準備
純正品・社外品いずれでも、取り付け寸法の確認は必須です。
防錆処理と補強材のチェック
バンパー取り外し時に露出するフレーム部には、防錆対策が推奨されます。
- 金属むき出し部分に防錆スプレーを施工
- 防錆剤は亜鉛系やウレタン系が適している
- 衝撃吸収材(インパクトバー)にヒビや変形がないか確認
フレーム部の錆や損傷は、後の走行安全性に影響します。
DIYとプロ依頼どちらが向いている?判断基準と費用感
DIYのメリット・デメリット
リアバンパーの取り外しを自分で行うことで、工賃を抑えることができるという明確なメリットがあります。
- 作業費がかからずコストを大幅に節約可能
- 自分のペースで整備ができる
- 車の構造理解が深まる
一方で、誤った手順による破損や、安全装備の不具合を引き起こすリスクもあります。
車両の保証対象外になる可能性があるため、自己責任での作業が前提です。
専門業者に依頼する際の費用目安
プロにリアバンパー取り外しを依頼した場合の費用相場は以下の通りです。
作業内容 | 費用目安 |
---|---|
バンパー脱着のみ | 8,000円〜15,000円 |
塗装+交換込み | 30,000円〜60,000円 |
センサー調整含む | 40,000円以上 |
ディーラーと整備工場では価格が大きく異なるため、事前見積もりが重要です。
初心者が失敗しやすいポイント
DIY初心者がバンパー取り外しでつまずく主なポイントは次の通りです。
- 見えない位置のクリップやビスの破損
- センサー配線の断線や取り外し忘れ
- 爪を折ってしまいバンパーが浮く
事前に動画やマニュアルで構造を把握しておくことが失敗回避のカギです。
作業時間と難易度の目安
車種や装備内容によって異なりますが、以下が目安です。
モデル | 作業時間 | 難易度 |
---|---|---|
W204 | 約45分 | やや易しい |
W205 | 約60分 | 中程度 |
W206 | 約90分 | やや難しい |
センサー付き車両やAMGライン装備車は作業に時間がかかる傾向があります。
プロに任せた方が良いケースとは
以下のような状況では、専門業者に依頼した方が安全で確実です。
- バックセンサー・ブレーキアシストなど電子制御部品が搭載されている
- バンパーが衝撃で変形・破損している
- 車両保証を保持したまま修理を行いたい
- 塗装・取り付け精度にこだわる場合
重大な損傷や保証対象部品が関わる作業は、個人で行わないことを推奨します。
ベンツCクラスのリアバンパー取り外しに関するよくある質問(FAQ)
リアバンパーを外すのに何時間かかる?
作業時間は車種や装備により異なりますが、おおよそ45分〜90分が目安です。
- W204:初心者でも45〜60分程度
- W205:60分〜
- W206(センサー付):90分以上かかる場合あり
事前準備と工具の有無が所要時間に大きく影響します。
バンパーを外すと保証は無効になる?
メーカー保証期間中の車両で不適切な作業を行った場合、対象部位の保証が無効になる可能性があります。
- 純正配線・センサーを破損した場合は注意
- 保証対象部品に加工や変形があるとNG
DIY作業は自己責任となるため、迷う場合は事前にディーラーに確認しましょう。
DIYで失敗した場合は修理できる?
パーツや固定部を破損した場合、多くは修理または交換が可能です。
破損部位 | 対応方法 |
---|---|
クリップ・爪 | 部品交換(1個あたり200〜500円) |
バンパー本体 | 板金修理または新品交換 |
配線 | 修理工賃10,000円〜20,000円 |
大きな損傷がある場合は専門業者に相談するのが安全です。
外したバンパーは再利用可能?
破損や変形がなければ、外したバンパーは再装着可能です。
- 固定具(ピン・クリップ)は再利用できない場合あり
- 再使用時は装着の精度を確認する
樹脂製部品は経年劣化が進んでいることもあるため、慎重に扱いましょう。
バンパーにセンサーがある場合の注意点は?
パーキングセンサーやブレーキサポート用のセンサーがある場合、配線とカプラーの処理に注意が必要です。
- バッテリーを必ずマイナス端子から外す
- センサー周辺の作業は無理な力をかけない
- 配線に異常があるとエラーが出ることも
センサー付き車両では、DIYの際は十分な注意と知識が求められます。
外した後に車検に影響する?
バンパーを外した状態のままでは、車検には通りません。
- バンパー装着は保安基準に定められている
- 仮止めや破損状態では不合格になる可能性大
元に戻す予定がある場合は、クリップ類も新品で確実に取り付けてください。
まとめ:ベンツCクラスのリアバンパーを外す前に知っておくべきこと
ベンツCクラスのリアバンパーを外す作業は、正しい知識と準備があれば初心者でも対応可能です。
- 基本構造を理解し、使用工具を揃える
- モデルごとの違いと注意点を事前に確認する
- 取り外し後のメンテナンスと再装着まで丁寧に行う
- センサーや保証に関するリスクは把握しておく
- 不安な場合は無理せずプロに依頼する判断も重要
バンパーは安全装備の一部でもあるため、慎重な作業が求められます。
小さなミスが大きな修理費につながる可能性もあるため、迷ったら専門家の力を借りることをおすすめします。
この記事が、Cクラスのリアバンパーを正しく外したい方の参考になれば幸いです。
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