【故障多発?】ベンツE400で起きやすい5つのトラブルと対策
ベンツE400の故障について不安なあなたへ
「ベンツは壊れやすい」という声を聞いたことはありませんか?特にE400は、輸入車の中でも故障リスクが話題になりがちです。ですが、正しい知識があれば、必要以上に怖がる必要はありません。
この記事では、実際にベンツE400でよく報告されるトラブル事例を元に、具体的な原因と対策をわかりやすく解説します。「買って後悔しない?」「修理費はどれくらい?」といった疑問にもお答えします。
修理費の目安や予防策を知っておくことで、大きな出費を未然に防ぐことができます。
ベンツE400に乗っている方はもちろん、これから購入を検討している方も、ぜひ参考にしてください。
この記事で分かること
- ベンツE400でよく起こる5つの代表的な故障内容
- 各故障に対する修理費の相場と対応法
- トラブルを防ぐための具体的なメンテナンスポイント
- 故障が少ないE400の年式・グレードの傾向
- ベンツE400を安心して購入・維持するためのコツ
ベンツE400とは?基本スペックと特徴をおさらい
ベンツE400のモデル概要と年式の違い
ベンツE400はEクラスの上位グレードとして2013年から登場し、2018年頃まで展開されました。W212後期型(2013〜2016年)とW213前期型(2016〜2018年)に分かれ、それぞれで搭載されるエンジンや装備が異なります。
年式ごとにトラブル傾向や部品コストが異なるため、購入時の見極めが重要です。
主要スペックとエンジン性能のポイント
E400にはV6ツインターボエンジン(3.5Lまたは3.0L)が搭載されており、最高出力333PS前後、最大トルク480Nmという高出力を誇ります。
加速性能と静粛性のバランスが良く、長距離走行でも快適です。
項目 | スペック |
---|---|
エンジン | V6ツインターボ |
排気量 | 3.0Lまたは3.5L |
最高出力 | 約333PS |
駆動方式 | FRまたは4MATIC |
E400が人気な理由とオーナー層の傾向
ベンツE400は「ラグジュアリーと走行性能の両立」が魅力とされ、40代〜60代の経営者層や医師、士業の方に人気です。
特に4MATIC仕様は雪国のユーザーにも支持されています。
- エアサスや先進安全装備が標準装備(年式による)
- 中古でも500万円前後とコスパが良い
- 高年式の車両でも内装が上質で高級感あり
中古市場でのE400の立ち位置
中古車市場では2015〜2018年式が多く流通しており、価格帯は300万円〜450万円が中心です。
走行距離5万km以下でワンオーナー車両は特に人気が高い傾向にあります。
年式や整備履歴によって価格差が大きく、安さだけで選ぶと故障リスクが高まる点に注意が必要です。
他モデルとの比較(E300・E450など)
E400はE300よりパワーがあり、E450より維持費が抑えられる中間的な立ち位置です。
モデル | 特徴 | 故障リスク |
---|---|---|
E300 | 2.0L直4ターボで燃費良好 | 低 |
E400 | V6ターボでバランス型 | 中 |
E450 | 3.0Lマイルドハイブリッド | やや高 |
価格・性能・維持費を総合的に見て、E400は選ばれやすいグレードです。
よくあるベンツE400の故障5選【実体験ベース】
エアサスの故障とその前兆
エアサスペンションの故障はベンツE400で多く報告されています。特に走行距離6万kmを超えた車両で頻出です。
- 車高が片側だけ下がる
- 「エアサス故障」の警告灯が点灯
- 段差で異音がする
ユーザーからは「一晩で車高が極端に落ちた」という声もあります。
症状 | 主な原因 | 修理費用目安 |
---|---|---|
片輪の車高ダウン | エアバッグの破損 | 10万〜15万円 |
全体の沈下 | コンプレッサー不良 | 15万〜20万円 |
ミッション(AT)の不具合
ATの変速ショックや変速遅延も多いトラブルです。特に2013〜2015年式で報告が集中しています。
初期症状として「低速での1→2速の変速がぎこちない」などの違和感があります。
放置するとATユニット交換となり、50万円以上の出費となることもあります。
電装系(センサー・バッテリー)のトラブル
電子制御化が進んでいるE400では、センサー異常や電圧低下による不具合が目立ちます。
- アイドリングストップの不作動
- ブレーキアシストエラー
- バッテリー警告灯の頻発
特にサブバッテリーの寿命(3〜4年)を超えると、不調の原因になります。
冷却水漏れ・ウォーターポンプの問題
E400ではウォーターポンプの寿命が比較的短く、走行5万〜7万kmあたりで水漏れが発生するケースが多くなります。
症状 | 確認方法 | 修理費用目安 |
---|---|---|
駐車後に水たまり | エンジン下部を目視 | 5万〜8万円 |
水温計の急上昇 | 走行中に水温表示を見る | 6万〜9万円 |
エンジン異音・振動の事例
V6エンジン特有のタイミングチェーンまわりからの異音や、アイドリング時の振動報告があります。
具体的には「カチカチ音」「ブルブルと細かい振動」などが挙げられます。
原因としては以下のケースが多いです:
- エンジンマウントの劣化
- タイミングチェーンテンショナーの緩み
- 燃焼不良による失火
音や振動は早期対処が肝心で、重症化すると修理費用が跳ね上がります。
故障時の修理費用の相場とは?【維持費にも注意】
故障ごとの修理費目安(純正・社外パーツ比較)
ベンツE400の修理費は部位によって大きく異なります。純正部品を使用する場合は高額になりがちですが、信頼できる社外品を選べばコストを抑えることも可能です。
故障箇所 | 純正部品での修理費 | 社外部品での修理費 |
---|---|---|
エアサスペンション | 20万円前後 | 12万〜15万円 |
ミッション不具合 | 50万〜60万円 | 35万〜45万円 |
ブレーキローター交換 | 6万〜8万円 | 4万〜6万円 |
ベンツ正規ディーラーと民間工場の価格差
修理費を大きく左右するのが整備先の選択です。ディーラーは安心感がある一方で、費用は高めです。民間整備工場では3〜5割安くなることもあります。
- ディーラー:純正部品・専門技術あり/費用高め
- 民間工場:工賃・部品選択に柔軟性あり/価格抑えめ
ただし、輸入車の経験が少ない工場は避けた方が安全です。
定期点検・車検での追加費用とは?
定期点検や車検でも高額な出費が発生することがあります。
特にブッシュ類・冷却系・ブレーキ周辺は追加整備が入りやすい項目です。
作業項目 | 追加費用の目安 |
---|---|
ブレーキパッド交換 | 前後セットで約5万円 |
冷却水ホース交換 | 2万〜4万円 |
エンジンマウント交換 | 6万〜8万円 |
中古で購入した場合のリスクと費用
中古車購入時に前オーナーの整備履歴が不明な場合、納車後すぐに複数箇所の修理が必要になるケースがあります。
例えば、走行距離6万km超のE400を購入した方の実例では、納車から半年以内に合計40万円以上の整備費がかかったという声もあります。
整備記録簿付きの車両を選ぶことがトラブル回避のカギです。
保証プランの有無と重要性
中古購入時に延長保証や民間保証を付けることで、万が一の出費に備えることができます。
- 保証あり:部品・工賃込みで高額修理をカバー
- 保証なし:すべて実費負担となりリスク大
修理保証は「電装系までカバーされるか」が重要なポイントです。
故障を防ぐための予防策と日常のメンテナンスポイント
定期メンテナンスで抑えるべき箇所
故障リスクを下げるには、予防的な整備が不可欠です。特にベンツE400では以下の項目を中心に定期チェックすることが重要です。
- エアサスペンションの圧力確認
- エンジンオイルとオイルフィルターの交換
- 冷却系統の水漏れチェック
- バッテリーの電圧測定
半年〜1年ごとの点検で大きな故障を未然に防げます。
バッテリー・オイル管理の重要性
電装系トラブルやエンジン不調の多くは、バッテリーとオイルの管理不足から始まります。
項目 | 推奨交換・点検頻度 |
---|---|
バッテリー(メイン/サブ) | 2〜4年ごとに交換 |
エンジンオイル | 5,000〜7,000kmごと |
ATフルード | 50,000kmごとに交換が理想 |
放置すると修理費が倍以上になるケースが多く報告されています。
異音・警告灯の早期対応がカギ
わずかな異音や警告灯は重大な故障の前兆である可能性があります。
- ブレーキ異音 → パッド摩耗やセンサー不良
- エンジン警告灯 → 排気系や点火系の不具合
- 足回りの異音 → アーム・リンクの劣化
初期段階で修理すれば、費用と安全性の両面でメリットがあります。
信頼できる整備工場の見つけ方
輸入車の整備に対応した工場を選ぶことで、的確かつ適正価格の整備を受けることができます。
- ベンツ専門の独立系工場
- 輸入車の診断機(XENTRY)保有店
- 過去の整備実績を公開している業者
口コミサイトやGoogleマップで「E400」「ベンツ 整備」などのキーワードで検索し、評価を確認するのが効果的です。
乗り方・保管方法による劣化防止術
日常的な使い方も、車両コンディションに大きく影響します。
- 短距離走行ばかり避け、月1回は30分以上の走行を
- 雨天後は車体下部を洗浄し、サビ防止
- 車庫保管で日差しや湿気を避ける
不適切な保管はゴム部品や配線劣化を早める原因となります。
ベンツE400の購入を検討している人へのアドバイス
現行モデルと旧型の違いと選び方
ベンツE400はW212後期型とW213前期型で仕様が大きく異なります。特にインフォテインメントや安全機能の進化が顕著です。
- W212後期(〜2016年):価格が手頃で整備性に優れる
- W213前期(2016年〜):最新のADAS装備やMBUX風UIを搭載
内装や走行性能の近代性を重視するならW213がおすすめです。
新車 vs 中古どちらが賢い選択?
ベンツE400は新車での販売が終了しているため、現在は中古市場が主流です。コストパフォーマンスを求めるなら中古一択です。
購入方法 | 平均価格 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
中古車 | 約300万〜450万円 | コスパ良好・選択肢が豊富 | 整備履歴・保証の確認が必要 |
故障リスクの少ない年式・グレードは?
ユーザーからの声や整備記録をもとにすると、2016〜2017年式のW213型が最も安定している傾向があります。
また、グレードでは4MATIC(四輪駆動)よりもFR(後輪駆動)の方がエアサスの不具合報告が少ないです。
- 2013〜2014年:ミッション系の不具合が散見
- 2015年:電装系エラーがやや多め
- 2016年以降:全体的に安定、先進装備も充実
プロによる購入前チェックの重要性
専門業者や第三者機関による車両チェックは、目視だけでは分からない不具合の発見につながります。
- 車両診断機によるスキャン
- 過去の事故歴や塗装状態の確認
- 足回り・下回りの点検
素人判断で購入すると、後々の修理費がかさむリスクが高まります。
購入後すぐにすべき初期メンテナンス
中古のE400を購入した直後は、たとえ走行距離が少なくても消耗品を一度リセットするのが安心です。
整備項目 | 推奨理由 |
---|---|
エンジンオイル&フィルター | 前オーナーの交換時期が不明な場合が多いため |
バッテリー(特にサブ) | 電装トラブルを未然に防ぐ |
ATフルード | スムーズな変速と延命効果が期待できる |
「初期整備に10万円程度かけるつもり」で計画すると失敗が少ないです。
よくある質問(FAQ)ベンツE400の疑問を一気に解決
E400はどの年式が一番壊れにくい?
ベンツE400では、2016年〜2017年式のW213前期型が比較的トラブルが少なく、故障率も低い傾向にあります。特に走行距離が5万km未満の個体は安定性が高く、中古市場でも人気があります。
一方、2013〜2014年式はミッション系や電装系のトラブル報告が多いため、注意が必要です。
輸入車専用の整備工場は必要?
必須ではありませんが、ベンツ専用の診断機(XENTRYなど)を扱う工場を選ぶことが望ましいです。国産車中心の整備工場では対応しきれないケースがあり、誤診や部品手配の遅延につながる恐れもあります。
- 診断機対応の有無
- 輸入車実績の掲載
- 部品ルートの豊富さ
E400のリセールバリューは高いの?
E400は新車価格帯の割にリセールはやや低めですが、条件次第では高値で売却できる可能性もあります。
条件 | 査定への影響 |
---|---|
走行距離5万km以内 | プラス評価 |
整備記録簿あり | 信頼性アップ |
ワンオーナー車 | 高評価になりやすい |
過走行や修復歴ありの車両は査定が大きく下がります。
DIYでの整備は可能?注意点は?
エンジンオイル交換やバッテリー交換など、一部の軽作業はDIY可能です。ただし、電子制御が複雑なベンツでは整備履歴の記録やリセット作業が必要な場合があり、診断機なしでは誤作動の原因になることもあります。
特に以下の作業はDIY非推奨です:
- エアサス交換
- ミッション関連の整備
- 電装系(センサー類)の脱着
高走行距離車は避けるべき?
必ずしもNGではありませんが、7万km以上の個体は交換部品が一気に発生する可能性があります。
例えば、10万km近いE400でエアサス・AT・ウォーターポンプを同時に修理した場合、累計で80万円近くかかる事例もあります。
購入時には整備履歴・保証の有無を確認し、必要に応じて初期整備費を見込んでおきましょう。
定期的に交換すべき消耗部品は?
以下の部品は定期交換が推奨されており、予防整備にもつながります。
部品名 | 交換目安 |
---|---|
エンジンオイル | 5,000〜7,000kmごと |
サブバッテリー | 3年ごと |
ATフルード | 5万kmごと |
ブレーキパッド | 3万km前後 |
消耗品のメンテナンスが故障リスクの最小化につながります。
まとめ:ベンツE400の故障傾向を知り、安心して乗りこなそう
ベンツE400は高級感と走行性能を兼ね備えた優れたモデルですが、年式や使用状況によっては特有の故障リスクも存在します。
この記事では、実際に起こりやすいトラブルとその修理費用、予防策やメンテナンス方法までを幅広く解説しました。これにより、維持費の見通しや安心して乗るための準備ができるようになります。
最後に、重要ポイントを以下に整理します。
- エアサスやATなど高額修理が必要な箇所を把握する
- 故障予防には定期点検と早期対応が効果的
- 購入時は整備履歴と保証の有無を必ず確認
- 走行距離と年式に応じた初期整備でリスク軽減
- 信頼できる整備工場やパーツ選定でコストを抑える
「壊れるからやめた方がいい」ではなく、「故障を理解して備える」ことで、ベンツE400を長く快適に楽しむことが可能です。
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