【今さら聞けない】ベンツEQSとは?特徴・魅力・購入前の注意点
ベンツEQSとは?未来を感じる次世代EVセダンの魅力
ベンツEQSは、メルセデス・ベンツが誇る完全電動のラグジュアリーセダンです。ガソリン車からの乗り換えを検討している方や、環境意識の高いユーザーからも注目を集めています。
「EQSってそもそもどんな車?」という疑問に対し、EQSは静粛性・加速性能・先進機能を兼ね備えた、次世代のプレミアムカーであると断言できます。
「高級EVって実際どうなの?」という不安にも応える内容となっています。特にガソリン車との違いや、維持費、他ブランドEVとの比較情報は、多くの人が気になるポイントです。
この記事を読めば、購入前に知っておくべきポイントが明確になります。
この記事で分かること
- ベンツEQSの基本スペックと位置づけ
- 他社EVと比較したときの強みと差別化ポイント
- 価格や維持費など、実際のコスト感
- ユーザーのリアルな評価と注意点
- 購入を検討する上での具体的な判断材料
ベンツEQSの概要と基本スペックをチェック
ベンツEQSとは?名前の意味とポジション
ベンツEQSは、メルセデス・ベンツが展開する電動車シリーズ「EQ」のフラッグシップモデルです。「S」は同社の高級セダンSクラスに由来し、電動版の最上級セダンという位置づけを示します。EQSはガソリン車からの乗り換えを意識した設計で、快適性・静粛性・高級感すべてにおいて一切の妥協がありません。
2021年に日本市場に初導入され、先進的なEV技術とメルセデスの伝統を融合したモデルとして話題を呼びました。
基本スペックとグレードの違い
ベンツEQSには主に「EQS 450+」と「EQS 580 4MATIC」の2種類が展開されています。
- EQS 450+:後輪駆動、最高出力333ps、航続距離約700km(WLTC)
- EQS 580 4MATIC:4WD、最高出力523ps、0-100km/h加速はわずか4.3秒
どちらも107.8kWhの大容量バッテリーを搭載し、一充電での長距離移動にも対応しています。
内装・外装のデザインコンセプトとは
ベンツEQSのデザインは、従来のセダンの常識を覆す「ワンボウ・デザイン」が特徴です。空気抵抗を極限まで抑えたフォルムは、Cd値(空気抵抗係数)わずか0.20という業界トップクラスの数値を誇ります。
内装には「MBUXハイパースクリーン」と呼ばれる巨大一体型ディスプレイを採用。助手席にも独立したディスプレイが搭載され、全体として圧倒的なデジタル感と高級感を両立しています。
EVならではの静粛性と走行性能
EQSはエンジン音がないため、走行中は極めて静かです。さらに、道路の凹凸や外部騒音も吸収する遮音技術がふんだんに使われています。
また、電気モーターならではのスムーズな加速性能も魅力です。EQS 580は、信号待ちからでも軽快に加速し、高速道路の合流も難なくこなします。
高出力モーターによる急発進は車酔いしやすい人には注意が必要です。
ベンツEQSの注目すべき特徴とは?
大画面MBUXハイパースクリーンの革新性
ベンツEQS最大の特徴は、MBUXハイパースクリーンの搭載です。横幅約141cmにも及ぶ一体型ディスプレイは、運転席・中央・助手席の3画面がシームレスにつながっています。操作性はタッチと音声の両方に対応し、ナビやエンタメ機能はもちろん、車両設定もすべて画面上で完結します。
乗員一人ひとりに最適化された表示と操作が可能な点は、これまでの車とは一線を画します。視認性・応答性ともに非常に優れており、評価も高いです。
自動運転支援技術の実力とは
EQSには最新のADAS(先進運転支援システム)が搭載されています。レベル2相当の自動運転支援により、高速道路ではアクセル・ブレーキ・ステアリングを車が自動制御します。
- アクティブディスタンスアシスト
- アクティブレーンキーピングアシスト
- トラフィックサインアシスト
特に注目されるのが「自動車線変更支援機能」です。ウインカーを出すだけでスムーズに車線変更が実行され、安全性と快適性が両立されています。
航続距離と充電性能を具体的に解説
EQS 450+は一充電あたりの航続距離が約700km(WLTCモード)と、国内EVトップクラスの性能です。EQS 580 4MATICでも約600kmの実力があり、長距離ドライブにも不安はありません。
急速充電は最大200kWに対応しており、30分の充電で約300km分を補える計算です。家庭用200V充電器でも約11時間でフル充電が可能です。
環境性能とCO2排出ゼロの意義
EQSは走行時にCO2を一切排出しません。使用電力も再生可能エネルギー由来のものを選べば、実質的なカーボンニュートラルも実現可能です。
また、製造過程においても環境への配慮が徹底されています。車体素材の一部にリサイクルアルミや再生プラスチックを採用するなど、持続可能性を意識した構造となっています。
高性能バッテリーは長寿命化が進んでいるものの、廃棄時のリサイクル体制は今後の課題として残っています。
ベンツEQSの価格と維持費:コスパはどうか?
新車価格と補助金の適用条件
ベンツEQSの新車価格は約1,500万円〜2,000万円と非常に高額です。グレードやオプションによって差があり、最上位モデルの「EQS 580 4MATIC」は約2,200万円に達する場合もあります。
ただし、EV車として国や自治体の補助金制度の対象になります。例えば、国のCEV補助金制度では最大85万円が支給され、東京都などの地域ではさらに最大60万円の上乗せが可能です。
維持費・充電費用・税金の比較
EQSはガソリンを使わないため、燃料費は電気代に置き換わります。急速充電を多用した場合でも、月5,000円〜8,000円程度に収まるケースが多く、同クラスのガソリン車に比べて燃料費は大幅に抑えられます。
自動車税は「電気自動車割引」により、年間約25,000円と割安です。また、重量税や環境性能割も免除対象となっており、初期費用の一部が軽減されます。
ガソリン車との総所有コスト比較
仮に同価格帯のSクラス(ガソリン車)と比較した場合、年間維持費の差額はおよそ15万円〜20万円になります。以下の点がコストを左右します。
- 燃料代:EQSは電気代が安く経済的
- 税金:EVの優遇措置で負担が軽減
- メンテナンス:エンジン部品が少なくトラブルも少ない
長期保有するほど、EQSの経済性が際立ちます。
リセールバリューと市場価値の動向
ベンツEQSのリセールバリューは、現時点ではまだ未知数な部分もあります。初期導入から間もないため、明確な相場形成はこれからです。ただし、EV市場全体が成長傾向にある中で、ブランド力の高いEQSは比較的安定した資産価値を保つと予想されています。
ただし、バッテリー劣化やEV市場の急速な変化によって、将来的な下取り価格が大きく変動するリスクもあります。
他の高級EVとの違い:テスラやBMW i7と比較
ベンツEQS vs テスラモデルS
ベンツEQSとテスラモデルSは、どちらもラグジュアリーEV市場を牽引するモデルですが、性格は大きく異なります。EQSは快適性と静粛性に重きを置いており、長時間の乗車でも疲れにくい作りです。
一方、テスラモデルSは加速性能とテクノロジーが売りで、最上位モデル「Plaid」は0-100km/h加速が2.1秒という驚異的なスペックを誇ります。走行性能ではテスラ、乗り心地ではEQSという住み分けがされています。
ベンツEQS vs BMW i7
BMW i7はEQSの直接のライバルとされるフルサイズEVセダンです。どちらも高級感は申し分なく、内装の質感や後部座席の快適性などで張り合っています。
しかし、i7はガソリン車7シリーズと同じプラットフォームを使用しているため、EV専用設計であるEQSのほうが軽量で空力性能に優れています。航続距離もEQSがややリードしており、約700km(WLTC)と実用性が高いです。
ベンツEQS vs アウディe-tron GT
アウディe-tron GTはスポーツ性に特化したラグジュアリーEVで、デザイン性とパフォーマンスを重視しています。EQSとは用途やターゲット層が異なり、e-tron GTは走りを楽しみたい人向けです。
一方のEQSはビジネス用途や長距離移動にも適しており、後席の快適性や静粛性を重視するユーザーに選ばれています。運転支援機能や安全性能も、EQSの方がより高度に仕上がっています。
メルセデスならではの差別化ポイントとは
EQSが他の高級EVと一線を画すのは、やはりメルセデス・ベンツの伝統的なクオリティとEV革新の融合です。特にMBUXハイパースクリーンやエナジーリカバリーシステムなど、独自技術が際立ちます。
一方で、価格が高くオプションも割高になるため、費用対効果を慎重に判断する必要があります。
ベンツEQSのユーザーの声:リアルな評価を紹介
実際のオーナーが語る満足度
満足度は非常に高い傾向にあります。特に「静かでスムーズな走り」「インテリアの高級感」「最先端のテクノロジー」が好評です。国内オーナーの声としては、「夜間の高速道路走行が驚くほど快適」「まるでホテルラウンジのような空間」という意見も見られます。
購入者の多くがEクラスやSクラスからの乗り換えで、EV初体験でも不安なく乗れる構造が評価されています。
使い勝手や不満点は?
使い勝手については賛否があります。例えば「センターディスプレイの操作に慣れるまで時間がかかる」「ドアが自動で閉まるのは便利だが、動作がやや遅い」など、細かい部分に不満を感じる声もあります。
また、車体サイズが大きいため、都市部の狭い駐車場では扱いづらいという意見も複数見られます。デジタルと物理ボタンのバランスについても賛否が分かれるポイントです。
高評価レビューから読み解く魅力
EQSが高評価を得ている要素には、以下のようなものがあります。
- 航続距離が700km近くあり、長距離移動でも安心
- MBUXハイパースクリーンによる操作性と未来感
- 走行中の静かさとシートの快適性
特に高速走行時の安定性とアクティブサスペンションの柔らかさには、「まるで空を滑るよう」といった表現で称賛するレビューも多く見られます。
購入後に感じた「予想外」のポイントとは
購入前のイメージと実際に乗ってみてのギャップもあります。たとえば、「思ったより加速がなめらかでスポーツカーのような刺激は少なめ」「自宅充電の整備に思った以上に時間と費用がかかった」といった声です。
一部ユーザーは、寒冷地での航続距離の減少に驚いたと報告しています。
とはいえ、全体として「乗れば乗るほど愛着がわく」というコメントが多く、所有満足度は非常に高い傾向にあります。
購入前の注意点と後悔しないためのポイント
ディーラーでの試乗時に見るべきチェック項目
購入前の試乗は非常に重要です。特に加速感・ステアリングの軽さ・視界の広さを確認しましょう。また、車両サイズが大きいため、狭い道や駐車時の感覚も体験しておくと安心です。
EQSは操作の多くがタッチパネル式なので、直感的に扱えるかどうかもチェックポイントとなります。
充電インフラの整備状況と地域差
充電インフラは地域により大きく異なります。自宅に200VのコンセントやV2H設備を設けられるか確認し、外出先で利用できる急速充電スポットの位置も把握しておくことが大切です。
特に地方部では急速充電器が少なく、充電待ちの発生や対応電力の制限もあるため注意が必要です。
納期やアフターサービスの現状
EQSの納期は2025年現在で平均4〜6か月程度です。半導体不足や世界的な需要の高まりにより、今後も変動する可能性があります。
また、アフターサービスはベンツ正規ディーラーでの対応が基本となります。EV特有の故障対応やバッテリー診断の可否など、
対応できる店舗が限られている場合があるため事前確認が必要です。
中古で購入する際の注意点
中古のEQSを検討する場合、バッテリーの劣化状況と保証範囲を必ず確認しましょう。メルセデスのEVはバッテリー保証が8年または走行距離16万kmまでとされていますが、適用条件には注意が必要です。
また、ソフトウェアのバージョンやオプションの有無により、中古車同士でも利便性に差が出ることがあります。試乗と診断データの確認は必須です。
よくある質問(FAQ)
ベンツEQSの航続距離は本当に実用的?
はい、実用性は非常に高いです。EQS 450+は一充電で約700km(WLTC)の走行が可能で、これは東京〜大阪間を無充電で移動できる距離に相当します。都市部の通勤や週末のドライブでも、充電の頻度を気にせず利用できます。
EQSとEクラスはどう違うの?
Eクラスはガソリン・ディーゼル・ハイブリッドなど多様なパワートレインを備えた高級セダンです。一方、EQSは完全電動専用に設計されたプレミアムEVであり、設計思想や技術構成が根本的に異なります。EQSの方がより静かで、先進的なインテリアやMBUXハイパースクリーンを標準搭載しています。
ベンツEQSの充電時間はどれくらい?
急速充電(DC・最大200kW)を使用すれば、約30分で80%まで充電可能です。普通充電(200V)では、フル充電に約11時間程度かかります。充電環境により差があるため、日常利用では夜間の自宅充電が最も効率的です。
EQSはどんな人におすすめ?
EQSは以下のような方におすすめです。
- 静かな移動環境を求めるビジネスユーザー
- 高級車志向でEVへの関心が高い層
- 長距離ドライブを頻繁に行うユーザー
また、デジタル装備や快適性を重視する方にも満足度が高い一台です。
充電ステーションはどこで探せる?
全国のEV充電ステーションは、専用アプリ(例:e-Mobility Power、EVsmartなど)で簡単に検索できます。ベンツオーナー向けには専用のチャージングサービスもあり、都市部では急速充電器や高出力タイプが増加しています。
ただし、地方では急速充電器の数が限られるため、事前のルート確認が推奨されます。
EQSを買うならリースと購入、どっちが得?
どちらにもメリットがあります。購入は長期所有に適しており、最終的なコストは安くなる可能性があります。一方、リースは月額費用が明確で、バッテリー劣化などのリスクを避けられます。最新モデルへの定期的な乗り換えを検討している方には、リースが有利です。
まとめ:ベンツEQSは未来を体感できるフラッグシップEV
ベンツEQSは、高級EVの中でも際立った完成度を誇る1台です。環境性能・快適性・先進技術のすべてを兼ね備え、メルセデスならではのこだわりが随所に見られます。
- EQS 450+は最大700kmの航続距離で長距離移動も安心
- MBUXハイパースクリーンや自動運転支援など最新装備が満載
- 価格は高めだが、維持費や補助金でトータルコストは抑えやすい
- テスラやBMW i7と比較しても高い快適性と静粛性が魅力
- 試乗・充電環境・アフターサポートなど購入前の確認が重要
EVに初めて乗る方でも満足できるように設計された一台です。単なる電動車ではなく、「未来の移動空間」としての完成度をぜひ体感してみてください。
なお、充電インフラやバッテリー保証などの最新情報は地域や時期によって異なるため、事前のリサーチを怠らないようにしましょう。
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