ベンツGLS350dとは?魅力と注目される理由

ベンツGLS350dとは?魅力と注目される理由

ベンツGLS350dは、ラグジュアリーと実用性を兼ね備えたフルサイズSUVです。家族での長距離ドライブにも、日常の街乗りにも対応できるその万能さが、多くのドライバーに評価されています。

「このサイズのSUVって運転しづらいのでは?」という不安を持つ方もいます。しかし、先進の運転支援システムや静かなディーゼルエンジンにより、扱いやすさと快適性を両立しています。実際にオーナーからは「取り回しが想像より楽だった」「高速走行中の安定感が抜群」といった声が多く寄せられています。

また、GLS350dは他の高級SUVと比べても、維持費や中古相場の面でバランスが取れている点も見逃せません。特に最近では「国産からの乗り換えでも違和感がない」という意見も増えており、輸入車初心者にもおすすめの一台です。

この記事で分かること

  • ベンツGLS350dの新車価格とグレード構成の違い
  • 年間維持費の内訳と節約ポイント
  • 中古車相場と賢い購入タイミング
  • ライバルSUVとの比較による強みと弱み
  • 購入時に気をつけるべき注意点やよくある質問

ベンツGLS350dの新車価格とグレード別の特徴

ベンツGLS350dの新車価格とグレード別の特徴

新車価格の目安と価格帯

ベンツGLS350dの新車価格は、おおよそ1,300万円〜1,500万円前後で推移しています。価格はオプションの有無やディーラーの設定によって若干変動します。2025年時点では、為替や税制の影響を受けてやや高騰傾向にあります。

特にディーゼルエンジンの輸入モデルは台数が限られているため、在庫状況によって納車までの期間も価格に影響するケースがあります。

GLS350dの主要グレードとその違い

日本国内では、GLS350dのグレード構成は比較的シンプルです。標準仕様であっても装備が充実しており、レザーシートや全方位カメラ、最新のMBUXインフォテインメントシステムが搭載されています。

特別仕様車としてAMGラインパッケージを含むモデルも人気で、外観がよりスポーティになります。価格差は約150万円前後となっており、見た目や足回りの違いを重視する層に選ばれています。

オプション装備による価格変動

GLS350dはオプションの選択肢が多く、装備次第では200万円以上の上乗せになることもあります。たとえば、3列目の電動格納機能付きシートやエアバランスパッケージ(空気清浄機能)などは人気オプションです。

フルオプションにすると、最終的な支払総額が2,000万円近くに達することもあるため、選択には慎重さが必要です。

他のベンツSUVとの価格比較

GLS350dはメルセデスSUVの最上級モデルであり、GLEやGLCと比べて車両価格が高めです。たとえばGLE350dは約1,100万円台からの設定となっており、GLSとの価格差は200万円以上あります。

ただし、居住性や走行安定性、3列目の快適性など、GLSならではの優位点が多く存在します。家族利用や長距離移動を重視する方には、価格差を上回る価値があると言えるでしょう。

ベンツGLS350dの維持費を徹底解説

ベンツGLS350dの維持費を徹底解説

自動車税・重量税・保険料の相場

GLS350dは排気量3.0L超の大型SUVであるため、自動車税は年間約66,500円と高めです。さらに重量税は車重が約2.6トンあるため、車検ごとに32,800円前後がかかります。

任意保険料も平均より高く、年齢や等級により差はありますが、年間15万〜25万円を見込む必要があります。高額車両ゆえに、車両保険を付ける場合の負担も大きくなります。

燃費性能と年間燃料代の目安

カタログ燃費はおおよそ10.4km/Lですが、実燃費は平均7〜8km/L程度に落ち着きます。通勤や送迎などで年間1万キロ走行する場合、軽油代として年間約14万〜16万円が目安です(2025年時点の軽油価格=1Lあたり約170円で試算)。

軽油はガソリンより安いため、燃費が悪くても燃料代が抑えられるのはディーゼル車ならではの利点です。

車検・メンテナンス費用の実態

正規ディーラーで車検を受けると、1回あたり20万〜30万円が目安となります。交換部品が多くなるタイミング(走行距離5万km前後)では、40万円近くかかるケースもあります。

ベンツは純正パーツが高価なため、軽微な修理でも費用がかさみやすい傾向があります。

維持費を安く抑えるためのコツ

維持費を抑えるには、信頼できる整備工場や輸入車専門のサービスを活用することがポイントです。ディーラーより安価で対応してくれる場合が多く、部品持ち込み可の店舗もあります。

また、走行距離を抑えた運転や、タイヤ・オイルなど消耗品のこまめな管理も有効です。任意保険は複数社で比較し、無駄のない補償プランを選ぶとコストを削減できます。

ベンツGLS350dの中古価格と相場の傾向

ベンツGLS350dの中古価格と相場の傾向

年式・走行距離別の中古価格帯

中古のGLS350dは、年式と走行距離によって価格差が大きくなります。たとえば、2020年式・3万km以内の個体であれば900万〜1,100万円が目安です。

2017年〜2019年式になると、価格帯は600万〜800万円に下がります。ただし、年式が古くなるにつれて保証や装備の内容にも注意が必要です。

中古車市場で人気の装備・仕様とは?

人気が高いのは、AMGラインパッケージ付きや本革シート仕様の車両です。外装カラーでは「ダイヤモンドホワイト」や「オブシディアンブラック」が定番で、リセールにも好影響を与えます。

また、3列目シートの電動格納機能や360度カメラが装備されたモデルは実用性の高さから特に支持されています。

認定中古車と一般中古車の違い

メルセデス・ベンツの認定中古車(サーティファイドカー)は、厳しい基準をクリアした整備済みの車両で、1年間の保証やロードサービスが付帯します。

一方で、一般中古車販売店の在庫は価格が安い反面、整備記録や修復歴のチェックが自己責任になる点がリスクです。初めて輸入車を購入する方は、認定中古車から検討するのが安心です。

値下がりしにくい個体の見極め方

値落ちしにくいGLS350dを選ぶには、人気装備が充実していることに加え、「低走行」「禁煙車」「ワンオーナー」などの条件をチェックすることが重要です。

走行距離が5万kmを超えると一気に価格が下がる傾向があるため、購入後のリセールを考慮するなら4万km以内の車両を選ぶのが理想です。

ベンツGLS350dと他のSUVとの比較

ベンツGLS350dと他のSUVとの比較

BMW X7やアウディQ7との違い

ベンツGLS350dは、BMW X7やアウディQ7と並ぶラグジュアリーSUVの代表格です。GLS350dは全長5,220mmとクラス最大級のボディを持ち、3列目まで快適な空間を確保しています。

一方、BMW X7はスポーティなハンドリング性能、アウディQ7は軽快な走行感とデジタル機能に強みがあります。室内空間や高級感で選ぶならGLS350dが有力候補です。

同クラス国産SUVとのコストパフォーマンス比較

トヨタ・ランドクルーザーや日産パトロールといった国産SUVと比べると、GLS350dは価格帯で約1.5倍ほど上回ります。ただし、静粛性・乗り心地・装備の質で明確な差があります。

燃費性能は国産SUVが優勢な面もありますが、GLSは軽油仕様であることがランニングコストを抑える一因となります。

GLS350dが選ばれる理由

GLS350dが支持される大きな理由は、「家族で乗れる高級車」としての信頼性です。3列7人乗りでありながら、ドライバーズカーとしての性能も高く、大型でも扱いやすい操縦性が評価されています。

また、ブランドイメージや安全装備の豊富さも購入動機につながっています。

ライバル車との中古相場比較

中古市場では、GLS350dはX7やQ7よりもやや高めに推移しています。たとえば、2020年式・3万kmの条件で比較すると、GLSは約1,000万円、X7は約900万円、Q7は850万円前後が目安です。

GLSはリセールバリューが安定しており、値崩れしにくい傾向があります。

ベンツGLS350dの購入時に知っておきたい注意点

ベンツGLS350dの購入時に知っておきたい注意点

維持費の落とし穴と想定外の出費

GLS350dは購入価格だけでなく、維持費も高額になる傾向があります。たとえば、オイル交換やブレーキパッド交換でも数万円〜十数万円かかるケースがあります。

とくに初回車検時や5万kmを超えるタイミングで、足回りや電子系の整備費が高額になりやすい点には注意が必要です。購入前に維持費のシミュレーションをしておくことをおすすめします。

故障リスクとよくあるトラブル事例

GLS350dでは、エアサスや電動シート機構に関する不具合が報告されています。とくに寒冷地では、センサーの誤作動や電装トラブルが起きやすい傾向があります。

実例として、2022年式でも2年目でエアサスの異常が発生し、修理費が約30万円かかったケースもあります。点検記録のある中古車を選ぶと安心です。

ディーゼルエンジンのメリット・デメリット

GLS350dは軽油で走れるため、燃料代の安さがメリットです。また、ディーゼル特有の力強いトルクにより、重量のあるボディでもスムーズに加速します。

一方で、アドブルー補充やDPF再生といった手間があり、短距離走行中心のユーザーには不向きです。長距離ドライブが多い方にこそ向いているエンジン形式です。

販売店の選び方と保証内容の重要性

輸入車は、購入後のアフターサポートが非常に重要です。正規ディーラーでは認定中古車保証があり、1年間〜2年間の無償修理が付帯することが多くあります。

非ディーラー販売店で購入する場合は、必ず保証の有無・範囲・期間を確認しましょう。故障発生時の対応力が購入後の満足度に直結します。

ベンツGLS350dに関するよくある質問

ベンツGLS350dに関するよくある質問

Q1. GLS350dの実燃費はどれくらいですか?

実燃費はおおよそ7〜8km/Lです。市街地走行では6km/L前後、高速道路では9km/L前後まで伸びることもあります。2.6トンの車重と3.0Lディーゼルエンジンを考慮すると、燃費効率はこのクラスとしては標準的です。

Q2. 中古で買うなら何年落ちが狙い目ですか?

おすすめは3年落ちの認定中古車です。新車保証が残っている可能性があり、装備も現行に近く、価格も落ち着いています。2022年式で走行距離3万km以下なら、900万〜1,000万円が相場です。

Q3. 年間維持費はどのくらいかかりますか?

年間の維持費は約45万〜70万円が目安です。内訳は以下の通りです。

  • 自動車税:約66,500円
  • 任意保険:15万〜25万円
  • 燃料代:14万〜16万円(軽油ベース)
  • メンテナンス費用:10万円前後

ディーラー車検や部品交換が必要な年はさらに高額になることがあります。

Q4. GLS580やGLS450との違いは何ですか?

GLS580はV8エンジンを搭載し、出力・加速性能ともに最上級モデルです。GLS450は直6ガソリンターボで、GLS350dに比べてより静粛性があります。GLS350dは燃費性能とコストパフォーマンスのバランスが良いのが特長です。

Q5. ファミリーカーとしての使い勝手はどうですか?

3列シートすべてが実用的で、大人7人でも快適に乗れる広さがあります。チャイルドシート装着時も十分なスペースがあり、後席用のエアコン操作パネルなども完備されています。家族でのロングドライブに最適な設計です。

Q6. 冬道や雪道での走行性能はどうですか?

GLS350dは4MATIC(フルタイム4WD)を採用しており、雪道や凍結路でも安定した走行が可能です。特に2022年以降のモデルでは、滑りやすい路面での電子制御が向上しています。ただし、スタッドレスタイヤの装着は必須です。

まとめ:ベンツGLS350dは高級SUVの中でも賢い選択

まとめ:ベンツGLS350dは高級SUVの中でも賢い選択

ベンツGLS350dは、ラグジュアリーSUVを求める方にとって非常にバランスの取れた選択肢です。価格帯は1,300万円〜1,500万円と高額ですが、それに見合う装備と快適性が備わっています。

維持費は年間45万〜70万円と見込まれますが、軽油による燃料コストの低さや高いリセールバリューが、その負担をやわらげてくれます。

購入の際は以下の点を意識すると、より満足度の高い選択が可能です。

  • 新車だけでなく3年落ちの認定中古車も視野に入れる
  • AMGラインや人気カラーなど、装備内容に注目する
  • 維持費や故障リスクを事前にシミュレーションする
  • ディーゼル特有のメリット・デメリットを理解しておく
  • 信頼できる販売店と保証制度を選ぶ

ライバル車と比べても、GLS350dは室内空間、静粛性、走行性能において総合力の高さが光ります。家族で使える高級SUVとして、非常に完成度の高い1台です。

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