ベンツA35のボンネット開閉に悩むあなたへ

ベンツA35のボンネットを開けたいのに、レバーの位置が分からない・開け方が難しいと感じたことはありませんか?多くのオーナーが、初めて開ける際に戸惑っています。

このページでは、ディーラーに頼らず自分でボンネットを開けられる方法を、初心者にも分かりやすく解説します。実際に「一度見ればできた」という声も多く、安心してチャレンジできます。

開かないときの対処法や、他モデルとの違いなど、気になる情報もまるごとカバーしています。A35をもっと自由に、もっと安心して扱えるようになります。

この記事で分かること

  • ベンツA35のボンネットの基本構造と仕組み
  • 初心者でもできるボンネットの開け方5ステップ
  • 開かないときの原因と具体的な対処法
  • 他モデルとの構造比較と注意点
  • 整備士に依頼すべきケースの見極め方

ベンツA35のボンネット構造と開閉の仕組み

AクラスとAMG A35の違いに注意

ベンツAクラスの中でも、AMG A35はスポーツ仕様に特化したモデルです。見た目は似ていても、ボンネットの開閉機構やパーツ構成が異なる場合があります。

特にA180やA200などと比較すると、フードキャッチやセーフティロックの設計に差があるため、手順を共通と考えてしまうのは危険です。

AMG A35専用の構造を理解しないまま操作すると、破損のリスクがあります。

A35のボンネットは“セーフティラッチ”付き

AMG A35のボンネットには、走行中の浮き上がりを防ぐセーフティラッチ(二重ロック)が搭載されています。

これは、室内レバー操作のあとに車外で再度解除が必要な仕組みで、「1回引いたら終わり」と思ってしまう初心者がよく戸惑います。

  • 室内でのレバー操作(第1段階)
  • 車外フロント中央部での解除操作(第2段階)

レバーの位置と動作構造を図で理解

レバーは運転席側足元左下に配置されています。小型レバーで視認しづらいため、見逃すユーザーも多いです。

レバーの場所 目印
運転席足元の左奥 ボンネットのアイコン付き(車種によって異なる)

解除後、ボンネットがわずかに浮き上がります。これが「第2の操作」へのサインです。

なぜ開かない?よくある誤操作パターン

「開かない」という相談の7割以上は手順の抜けやタイミングのズレが原因です。具体的には以下のようなケースが報告されています。

  • レバーを最後まで引き切っていない
  • 車外でのラッチ解除の方向を誤っている
  • 寒冷地などでラッチが凍結している

無理に力を加えると変形・損傷の原因になるため、違和感を感じたら手を止めましょう。

開けたあと注意すべきポイントとは

ボンネットを開いた後は、確実に固定されているかをチェックすることが重要です。

  • ステー(支え棒)を使用しているか
  • 風が強い場所で開けていないか
  • 手を放す前に安定しているか

また、エンジンが高温の場合は、触れる部分に注意しましょう。誤って熱いパーツに触れてしまうと、火傷や故障につながる恐れがあります。

ベンツA35のボンネットを開ける5ステップ

ステップ1:車内レバーの位置を確認

最初に行うのは、車内にあるボンネットオープナーレバーの操作です。ベンツA35の場合、運転席足元の左側に位置しています。

  • レバーは小さめで見落としがち
  • 「ボンネットの絵」が目印
  • 手前にしっかり引き切るのがコツ

1回目の操作で、ボンネットが少しだけ浮きます。

ステップ2:車外中央部のロック解除

次に、車外でのセーフティラッチ解除を行います。これは安全装置の一環で、車種ごとに操作感が異なります。

操作箇所 方法
フロント中央部(エンブレム付近) 奥に指を入れて右方向に押し上げる

無理に引っ張るとラッチが破損するおそれがあります。

ステップ3:ボンネットを持ち上げる際のコツ

ロックを解除したら、ボンネットをゆっくり上へ持ち上げます。重みがあるため、力を入れすぎず両手で支えるのが安全です。

  • 正しい位置に立ち、体を使って持ち上げる
  • ラッチが外れる瞬間に少し抵抗あり
  • 高く持ち上げすぎないことがコツ

ステップ4:安全ストッパーの位置と解除方法

AMG A35では、ステー(支え棒)を使ってボンネットを固定します。ボンネット裏側に取り付けられており、手動で引き出す必要があります。

支え方 注意点
ステーを立てて専用の溝に差し込む 確実に差し込まないと落下の危険あり

ステップ5:確実に開いた状態を保持するには

支え棒が固定されたことを確認したら、作業中に手を離しても安全な状態になります。

  • 風が強い日は開閉を避ける
  • 車が傾いた状態では不安定になりやすい
  • 作業後は逆順で確実に閉じる

閉じる際も「バン!」と強く下ろすのではなく、中間位置から軽く落とすように閉めるのが正しい手順です。

ベンツA35のボンネットが開かないときの対処法

よくある開閉トラブルと原因

ボンネットが開かない主な理由は、レバー操作の不完全や内部のワイヤー不具合によるものです。

  • レバーを最後まで引き切っていない
  • セーフティラッチの解除方向を誤っている
  • ワイヤーが伸びている、または切れている

2023年以降のモデルでは、ロック機構の強化により解除タイミングがシビアになっている例もあります。

キー連動ロックに注意!解除手順とは

一部のA35では、スマートキーと連動してボンネットロックが作動する仕様があります。ドアがロックされた状態では解除できません。

状態 対処方法
ドアロック中 キーで解錠 → レバー操作
エンジン始動中 停止してから操作

A35のボンネットを開けるシーン別チェックポイント

エンジンルーム点検時の注意点

定期的なエンジンルームの確認は、トラブルの早期発見につながります。特に以下のチェックが重要です。

  • 冷却水の量と色
  • オイルの汚れと減り具合
  • バッテリー端子の腐食

点検はエンジン停止・冷却後に行いましょう。

ウォッシャー液や冷却水の補充時

日常使用で最も頻度が高いのが、ウォッシャー液の補充です。ボンネットを開けて作業する代表例の一つです。

項目 作業時のポイント
ウォッシャー液 原液と水の比率に注意(季節によって変える)
冷却水 規定ライン以下なら補充、色やにごりは劣化のサイン

DIY整備と保証の関係

自分で整備する際には、メーカー保証との関係にも注意が必要です。

  • 保証期間中の改造・加工は対象外になる場合あり
  • 記録を残さないと正規ディーラーで確認が取れない
  • 部品交換時には純正品を使用するのが無難

保証を維持したい場合は、整備記録を必ず残しましょう。

車検前点検に必要な開閉操作とは

車検時には、ボンネットを開けて内部状態を確認するのが基本です。事前に開け方を確認しておくとスムーズに対応できます。

  • エンジン番号の確認
  • 排ガス装置やベルト類の摩耗チェック
  • 冷却装置の機能確認

点検日当日に「開けられない」というトラブルを防ぎます。

雨天・夜間などの不安定な環境下での操作法

暗い場所や天候が悪いときは、誤操作や転倒のリスクが高まります。

  • 懐中電灯やヘッドライトを準備
  • 濡れた地面での滑りに注意
  • 風でボンネットが落ちるリスクがあるため片手操作はNG

安全確保を優先し、明るく乾いた場所で作業するのが原則です。

他のベンツモデルとの違いと注意点

A180・A250・A35のボンネット構造の違い

同じAクラスでも、A180やA250とA35ではボンネットの内部構造とロック機構が異なります。

  • A180・A250:通常レバー+単一ロック構造
  • A35 AMG:スポーツ設計で二重ロック構造

開け方は似ていても、セーフティラッチの位置や力加減が異なるため、注意が必要です。

CLA35との構造比較:開閉のしやすさは?

CLA35もA35と同じAMGシリーズですが、ボンネットの素材や開閉機構に若干の違いがあります。

モデル 開閉方式
A35 セーフティラッチ付き手動支え棒
CLA35 軽量アルミ製+支え棒式(やや高め)

手の届く位置や開閉角度に違いがあるため、比較的A35の方が開閉はしやすい傾向です。

EクラスやCクラスとのロック機構の違い

上位モデルであるEクラス・Cクラスでは、ダンパー式(自動支え)ボンネットが採用されているケースが多くなっています。

  • 手で支える必要がない
  • 開閉がスムーズで軽い
  • セーフティ解除位置が異なる

A35のように支え棒を必要とするタイプは、誤解されやすいので要注意です。

AMG専用部品の取り扱い注意点

AMG A35は、ボンネットフードやヒンジが専用品であり、誤って他モデル用を取り付けると開閉不具合の原因になります。

  • 部品番号の一致を必ず確認
  • 塗装済みパーツが多く、価格も高め
  • ディーラー以外での交換は慎重に

見た目が似ていても、寸法や固定方法が異なるため交換部品選びは慎重に行いましょう。

中古で購入したA35の場合のチェックポイント

中古車市場でA35を購入した場合は、ボンネット開閉部の修復歴があるかを確認することが大切です。

  • 開閉時に引っかかりがある
  • 隙間が左右非対称
  • ボンネット内の塗装が異なる

これらは事故歴や交換歴の可能性があるため、購入前に整備記録や実車確認を行いましょう。

ディーラーや整備工場に頼むべきケースとは?

開かないときに自力で無理をしない理由

ボンネットが開かないときに無理やり力を入れると、ラッチやヒンジが変形する恐れがあります。

  • 修理費用が5万円を超えることもある
  • 部品交換になると納期が長引く
  • 車検が通らない可能性もある

操作に不安がある場合は、無理せず専門業者に依頼しましょう。

正規ディーラーでの対応と費用目安

ベンツ正規ディーラーでは、ボンネット開閉の点検や修理を正確に行ってくれます。

作業内容 費用の目安
ラッチ調整 3,000~5,000円
ワイヤー交換 10,000~20,000円
ヒンジ修正 要見積もり(状態により変動)

街の整備工場でも対応可能?

町の整備工場でも対応は可能ですが、ベンツ特有の構造に詳しいかを事前に確認することが重要です。

  • 輸入車専門の工場を選ぶと安心
  • 診断機の有無で対応力に差が出る
  • 料金はディーラーより割安な傾向

実際に「1時間で開けてもらえた」という利用者の声もあります。

出張サービスのメリットと注意点

JAFやモバイル整備業者による出張対応も可能です。その場で対応してくれる手軽さがメリットです。

  • 平均到着時間:約30分~1時間
  • 料金は基本料金+出張費(計8,000円前後)
  • その場で直らないケースもある

夜間や祝日は追加料金が発生するため、事前確認が必要です。

保証期間内かどうかで判断する基準

新車購入から3年以内なら、メルセデスケアの対象として無料修理が受けられることがあります。

保証タイプ 適用範囲
メルセデスケア 初度登録から3年間、消耗品以外が対象
延長保証(有料) 最大5年まで対象範囲拡大

保証期間が過ぎている場合は、見積もりを取ってから修理を判断しましょう。

ベンツA35のボンネットが開かないときの対処法

よくある開閉トラブルと原因

開閉トラブルの70%は手順ミスが原因です。

  • レバーを最後まで引いていない
  • セーフティラッチの解除方向を誤っている
  • 寒冷時の凍結や砂埃の固着

原因を切り分けることで解決策も見えます。

キー連動ロックに注意!解除手順とは

スマートキーのロック連動が働いていると、外からいくらラッチを操作しても開きません。

車両状態解除手順
全ドアロック中スマートキーで解錠 → レバー操作
エンジン始動中エンジン停止 → 解錠 → レバー操作

経年劣化によるワイヤー故障の症状

走行距離5万kmを超えると、ワイヤーが伸びたり切れる例が増えてきます。

  • レバーが軽すぎる/重すぎる
  • 引いても全く手応えがない
  • 戻りが遅い、異音がする

症状が出たら早めにワイヤー調整または交換を検討しましょう。

レバーが硬い・戻るときの応急処置

潤滑剤(シリコングリース)をラッチ周辺に差すと、動きが改善することがあります。

  • 過剰に吹き付けない(汚れを呼び込む)
  • 可動部を数回操作して馴染ませる
  • 症状が残る場合はワイヤー張力を確認

応急処置で改善しない場合は部品交換が必要です。

それでもダメならどうする?修理・診断の流れ

自力で開けられない場合は、ディーラーまたは輸入車専門工場で診断を受けます。

ステップ内容
1故障診断機でエラー確認(約30分)
2ワイヤー・ラッチ部の目視点検
3必要なら部品交換(1〜2日)

専門診断を受けないと二次故障の原因になります。

よくある質問(FAQ)|ベンツA35のボンネット開け方Q&A

ボンネットレバーが見つかりません。どこにありますか?

レバーは運転席足元の左側、ドア側の奥まった位置にあります。見逃しやすいため、手探りで探す方も多いです。

  • 小さめの黒いレバーが目印
  • 車体によってはボンネットのマークあり

ユーザーの声では「最初は分かりにくいが慣れるとすぐ分かる」との声が多く見られます。

車外ロック解除がうまくいかないときの対処法は?

車外のラッチ解除ができない場合、操作方向や力加減の誤りが原因です。

  • 中央からやや右寄りに手を入れる
  • レバーは上ではなく横または手前に押すタイプ

寒冷時は凍結で動きが鈍ることもあるため、温めてから再試行すると開くケースがあります。

開けた状態でボンネットが落ちてきませんか?

AMG A35は手動ステーで支える方式のため、正しく差し込めば落ちることはありません。

支え棒の仕様 注意点
手動で差し込み式 風が強い日は倒れるリスクがある

不完全な差し込み状態では落下の恐れがあるため、確実に固定を確認してください。

雨の日でもボンネットは開けられますか?

開けることは可能ですが、感電や水滴の混入に注意する必要があります。

  • エンジン停止・キーオフ状態で作業する
  • 濡れた手で電装部品に触れない
  • 作業時間は最小限に抑える

雨天時はカーポートや屋根付き駐車場での作業が理想的です。

A35以外のベンツでも同じ手順ですか?

全モデル共通ではありません。AMG以外のモデルでは構造が簡素な場合があり、レバー位置や支え方式も異なります。

  • A180・A200:シングルロック構造
  • Cクラス・Eクラス:ダンパー支え方式

モデルごとに構造が異なるため、事前に車種別のマニュアル確認をおすすめします。

自分で開けると保証が無効になる可能性はありますか?

通常の点検目的で開けるだけで保証が無効になることはありません

操作内容 保証への影響
ウォッシャー液の補充 対象外(問題なし)
非正規部品の装着 保証外となる可能性あり

部品交換や配線加工を伴う作業は、保証条件を確認の上で実施しましょう。

まとめ:ベンツA35のボンネット開閉は5ステップで簡単!

ベンツA35のボンネット開閉は、慣れれば誰でもできるシンプルな作業です。ただし、構造の理解と手順の正確さが重要です。

  • 開け方は「室内→車外」の2段階構成
  • ボンネットが開かないときは、ワイヤーやラッチの点検が効果的
  • AMG A35は他モデルと構造が異なるため、共通手順は通用しないことも
  • 天候や作業環境にも注意し、安全性を確保してから開閉を行う
  • 不安がある場合は、ディーラーや整備工場への相談が安心

正しい手順と知識を身につけることで、トラブル時にも落ち着いて対処できるようになります。日常点検や非常時の備えとして、この知識は必ず役立ちます。

無理な操作や誤解による故障を防ぐためにも、本記事を参考に慎重な作業を心がけましょう。

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