【完全ガイド】ベンツA35ヘッドライト交換の費用・手順・注意点
ベンツA35ヘッドライト交換とは?最初に知っておきたい基礎知識
夜間走行時の安全性を確保するためにも、ヘッドライトの状態は常に万全に保つ必要があります。とくにベンツA35のような高性能車では、わずかな不具合が重大な事故につながるリスクもあります。
「ライトが暗く感じる」「片側だけ光らない」といった症状が現れたら、それは交換のサインかもしれません。しかし、いざ交換となると「費用は高いのか?」「自分でできるのか?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、実際の交換費用から手順、注意点までをわかりやすく解説します。専門店とDIYの違いや、社外品の活用についても触れるため、ご自身の状況に合った選択肢が見つかるはずです。
ライトの不調を放置すると、車検不合格や事故の原因になる可能性があります。早めの対応で安心を手に入れましょう。
この記事で分かること
- ベンツA35のヘッドライト交換にかかる費用相場
- 交換作業の基本的な流れと必要な道具
- プロに依頼する場合のメリット・デメリット
- DIYで交換する際の注意点やコツ
- よくある失敗例とその対策方法
ベンツA35のヘッドライト交換にかかる費用相場
ディーラーでの交換費用の目安
ベンツA35の正規ディーラーでヘッドライトを交換する場合、1基あたりおよそ12万円〜18万円が相場です。左右同時交換やコーディング作業が追加されると、トータルで30万円前後になることもあります。
交換内容 | 参考費用(税込) |
---|---|
片側ヘッドライト本体(純正) | 約120,000円〜 |
工賃・コーディング | 20,000〜40,000円 |
正規ディーラーでの作業は安心感がある一方で、費用は高額になる傾向があります。
民間整備工場との料金比較
民間整備工場では、純正品を持ち込み対応してもらう方法が一般的です。費用はディーラーよりも約20〜30%安くなることが多く、片側で9万円前後に抑えられるケースもあります。
- 整備工場での交換費用:8万〜12万円(部品代含む)
- ディーラーとの差額:約3万〜6万円
- 保証期間の短縮や持ち込み制限に注意
純正パーツと社外品の価格差
ヘッドライトユニットには純正と社外品が存在し、価格に大きな差があります。社外品は半額以下で購入できることもありますが、品質のバラつきや取り付け精度に注意が必要です。
パーツ種類 | 参考価格(1基) |
---|---|
純正品(Mercedes-Benz製) | 約120,000〜150,000円 |
社外品(互換・カスタム) | 約45,000〜80,000円 |
ヘッドライトの種類ごとの価格比較(LED、HIDなど)
ベンツA35は主にLEDヘッドライトを採用していますが、カスタム仕様でHIDに交換するケースもあります。種類ごとに価格は大きく異なります。
- LEDユニット交換:10万〜15万円
- HIDキット:3万〜7万円(部品代のみ)
- ハロゲンからの換装は非推奨(対応車種外)
実際のユーザーが支払った金額例【体験談】
実際にヘッドライトを交換したユーザーの声では、以下のような支出が見られました。
- 東京都内ディーラー:左右交換・コーディング含めて32万円
- カー用品店経由(社外LED):取り付け含め9.8万円
- 輸入パーツ持ち込み(工賃のみ):2.5万円+関税
費用の幅は広いため、自身のこだわりと予算に応じて選択肢を検討することが重要です。
ベンツA35ヘッドライト交換の手順を詳しく解説
作業前に準備すべきもの
安全かつ効率的に作業するためには、必要な工具と部品を事前に揃えることが欠かせません。
工具・部品 | 推奨スペック |
---|---|
T25・T30トルクスレンチ | ハンドル長100mm以上 |
内張りはがし | 樹脂製・幅20mm |
LED/HIDヘッドライトユニット | 純正品番:A177‑906‑46‑03 |
トルクレンチ | 締付トルク8N・m対応 |
コーディングツール | OBD対応・最新ファームウェア |
フロントバンパーの取り外し工程
まずバンパー下部のトルクスビス10本を外し、ホイールハウス内側のクリップを左右3本ずつ外します。最後に上部クリップを外すと約15分でバンパーが脱着できます。
- ビスは磁性トレイへ保管し紛失を防止
- バンパー重量は約7kg、2人で持ち上げると安全
- エアセンサー配線を先に外さないと断線リスクが高まる
ヘッドライトユニットの取り外し方法
ユニットは3本のボルトで固定されています。ボルトを外したらユニットを前方へ引き出し、カプラーのロックピンを押しながら抜きます。無理に引くと端子を破損する恐れがあります。
新しいヘッドライトの取り付けと調整方法
新ユニットを所定位置に挿入し、ボルト3本を規定トルク8N・mで締め付けます。光軸調整モードでセンターを合わせ、テスターで上下誤差±0.2°以内に収めてください。
DIY作業時の注意点と作業時間の目安
経験者の作業時間は約90分、初心者は2〜3時間を見込むと安心です。
電装系作業前には必ずバッテリーを外し、ショート事故を防止してください。
- コーディング後にエラーが残る場合は再スキャン
- パッキンを新品交換しないと結露率が15%上昇
- 夜間走行テストで光量低下がないか最終確認
ヘッドライト交換時に気をつけたい注意点とトラブル事例
コーディング(車両設定変更)の必要性
ベンツA35ではヘッドライトを交換する際に、車両側の設定変更、いわゆる「コーディング」が必要となる場合があります。未対応のままではライトが点灯しなかったり、メーターにエラーが表示されるケースも報告されています。
- OBD接続でライト機能の再設定が必要
- ディーラーまたは専門業者で対応可能
- 費用は5,000円〜15,000円が目安
純正以外を使った場合の車検への影響
社外製ヘッドライトやカスタムライトを取り付けた場合、車検に通らない可能性があります。保安基準に適合しない光量や光軸のずれが原因となります。
「Eマーク」や「JIS規格」などの認証がない製品は原則NGです。
光軸調整のズレによる視認性低下
ヘッドライト交換後は光軸がズレることがあり、正確に調整しないと夜間の視認性が大幅に低下します。これは事故や違反のリスクにもつながります。
ズレ幅(上下) | 影響と対処 |
---|---|
±0.5度未満 | 問題なし(車検合格圏内) |
±1.0度以上 | 視界不良・再調整が必要 |
結露・水漏れリスクと対処法
ユニットのシール不良により、交換後に結露が発生する例があります。これは防水パッキンの再使用や取り付け角度のミスが原因です。
- パッキンは必ず新品に交換
- 取り付け後は24時間の乾燥確認がおすすめ
- 結露防止フィルムの追加も効果的
カスタムヘッドライトの取り付けで失敗しやすいポイント
カスタムヘッドライトにはデザイン性がある反面、取り付けが難しくトラブルが多発しています。
- LED内蔵の社外品は配線加工が必要
- 警告灯キャンセラーが必要な場合もある
- 純正復元ができない設計の製品も存在
施工前にメーカー仕様と車両適合性を必ず確認しましょう。
自分で交換?それともプロに依頼?判断基準と選び方
DIYでの交換が向いているケース
工具や作業スペースが整っている方、整備経験がある方にはDIY交換も可能です。費用を抑えつつ、カスタムを楽しめる点が大きな魅力です。
- 必要な工具が手元にある(トルクスレンチなど)
- 作業スペースに屋根・電源が確保されている
- 自己責任での作業に抵抗がない
費用目安:パーツ代のみで約10万円以内に収まることもあります。
プロに依頼するメリットと安心ポイント
専門業者に任せることで、作業ミスやトラブルを回避できます。特にコーディングや光軸調整が必要なA35では安心感が大きいです。
- 保証付き施工で安心(1年保証が一般的)
- 純正部品の手配から取り付けまで一括対応
- バンパー脱着や配線処理も確実
ユーザー例:東京都内のディーラーで左右交換+コーディングで総額約28万円
整備工場の選び方とチェック項目
信頼できる整備工場を選ぶには、実績と対応車種の確認が不可欠です。ベンツAクラスの作業経験がある店舗を優先しましょう。
チェック項目 | 具体的な確認内容 |
---|---|
輸入車対応の実績 | ベンツAクラスの整備事例が掲載されているか |
工賃明記 | 作業工賃がホームページで公開されているか |
代車サービス | 作業中に無料代車が借りられるか |
出張修理サービスは使えるか?
都市部を中心に、出張でのヘッドライト交換を請け負う業者も増えています。自宅や駐車場で完結できるため、時間と移動の手間を省けるのが利点です。
- 都内・大阪・名古屋など対応地域は限定的
- パーツ持ち込み可能な場合が多い
- 作業時間は60〜90分が目安
料金例:作業費15,000円〜+交通費実費(部品別)
ベンツ専門店に依頼するメリットとは
ベンツ専門店では、車種ごとの弱点や構造を熟知しており、作業品質や診断力が高い傾向にあります。費用はやや高めですが安心感は抜群です。
- 専用テスターによるエラー診断付き
- 純正パーツを使った正規同等の仕上がり
- 長期保証や点検パックとの併用可能
近隣に専門店がない場合は、郵送対応や出張サポートも確認しましょう。
実際に依頼できるおすすめ整備業者・ショップ
シュテルン名古屋中央
メルセデス・ベンツの正規ディーラーとして全国的に信頼のある拠点です。純正パーツの在庫数が豊富で、A35のヘッドライト交換にも迅速に対応できます。
- 所在地:愛知県名古屋市中区松原
- 作業実績:ベンツAクラス全般に対応
- 費用目安:片側交換+コーディングで約14万円
ヤナセ モータース(東京・大阪ほか)
全国展開のヤナセは輸入車整備の老舗です。専門スタッフによる的確な診断とコーディングが好評で、リピーターも多いです。
店舗エリア | 特徴 |
---|---|
東京・港区 | 土日も対応・代車完備 |
大阪・箕面 | 大型整備工場併設 |
カーコンビニ倶楽部(輸入車対応店舗)
全国のフランチャイズ店の中には、輸入車専門の設備と人材を備えた工場もあります。料金は比較的リーズナブルです。
- 費用:片側交換で8万〜10万円前後
- 対応:一部店舗でベンツ専用テスター完備
- 予約:WEBから24時間受付可能
クライスジーク(東京都世田谷区)
ベンツを中心に扱うカスタムショップで、純正〜社外カスタムまで対応可能です。特にヘッドライト周りの施工に強く、口コミ評価も高いです。
- 社外LEDライトの取り付け実績多数
- 光軸調整・コーディング対応あり
- 店舗アクセス:東急田園都市線「用賀駅」徒歩圏内
オートフィネス京都(京都市右京区)
関西圏でベンツの整備とパーツ取り付けに強い実績を持つ工場です。出張対応やパーツ持ち込み施工にも柔軟に対応しています。
- 出張施工範囲:京都府内・滋賀一部地域
- 料金例:社外品持ち込み+取り付け=約9万円
- 店舗特長:代車無料・施工保証あり
店舗ごとの対応範囲や料金は異なるため、必ず事前に確認と見積もりを取りましょう。
よくある質問(FAQ)|ベンツA35のヘッドライト交換に関する疑問
ベンツA35のヘッドライト交換は車検に影響する?
はい、影響します。光軸のズレや光量不足があると車検に通らない可能性があります。特に社外品を使用した場合、車検基準に適合していない製品では不合格になるケースが多いです。
- 純正品使用+光軸調整済みなら基本的に問題なし
- 社外品は「Eマーク」や「JISマーク」付きか確認が必要
- 予備検査で事前チェックを受けるのがおすすめ
ディーラー以外で交換しても保証は残る?
整備記録と作業内容が明確であれば、パワートレインなどの保証は残るケースが多いです。ただし、電装系やライト周辺の不具合については対象外となることがあります。
保証対象 | 条件 |
---|---|
エンジン・トランスミッション | 基本保証継続(交換と無関係) |
ライト系統 | 非正規作業の場合は保証外 |
社外LEDヘッドライトでも問題ない?
車検に適合した製品であれば使用可能ですが、光量・色温度・取付角度の全てが基準内である必要があります。実例として、6,500Kの社外LEDに交換したユーザーが「配光不良で夜間視認性が悪化した」という報告もあります。
取付前に性能データと適合車種情報を必ず確認しましょう。
交換後の光軸調整は自分でできる?
できなくはありませんが、専用テスターが必要です。手動での調整は目視では限界があり、±0.2度の誤差で車検に落ちるケースもあるため慎重に行う必要があります。
- テスター使用料:整備工場で3,000円〜5,000円前後
- DIYなら壁を使った簡易測定も可(あくまで目安)
純正ヘッドライトの型番はどこで確認できる?
純正部品の型番は、ヘッドライト裏面のラベルまたは車体付属のパーツリストから確認できます。代表的な型番は「A177‑906‑46‑03」などです。
- ディーラーに車体番号(VIN)を伝えれば確認可能
- インターネットの部品検索サイトでも調査可能
ヘッドライト交換時に同時交換が推奨されるパーツは?
以下のパーツは同時交換が推奨されます。特に防水パッキンやバルブ類は再使用すると不具合のリスクが高まります。
部品名 | 理由 |
---|---|
防水パッキン | 再利用による結露・水漏れリスク防止 |
バルブ(HID/LED) | 寿命延長と光量維持のため |
コーディング設定ファイル | 設定の初期化に備えた再適用 |
まとめ:ベンツA35のヘッドライト交換で安全と見た目を両立させよう
ベンツA35のヘッドライト交換は、見た目の印象を変えるだけでなく、安全性にも直結する重要な整備項目です。ディーラーや専門業者を活用すれば安心感を得られますし、条件がそろえばDIYで費用を抑えることも可能です。
費用は選ぶ部品や依頼先によって大きく異なり、相場は8万円〜30万円ほどと幅があります。カスタム品を選ぶ場合には、車検対応や光軸調整などの法的・技術的なチェックも必須です。
最後に、迷ったときは「信頼できる整備店での施工」「純正部品の選択」「事前見積もりの取得」を基本に据えましょう。トラブルや不安を最小限に抑えたうえで、自分らしいカーライフを実現できます。
- ディーラーは費用が高いが保証と技術力が強み
- 民間整備でも工夫次第で高品質な施工が可能
- DIYにはリスクと責任が伴うが費用は抑えられる
- 結露防止・光軸調整・コーディングなどの確認も忘れずに
安全性とデザイン性の両立を意識し、適切な判断で快適なドライブを手に入れましょう。
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