ベンツ ゲレンデ「4年落ち」は賢い選択か?その答えと理由を解説

「新車より中古の方がお得」とよく聞きますが、4年落ちのベンツ ゲレンデに関しては、その判断が正しいのか気になる方も多いのではないでしょうか。

実際、4年落ちモデルは価格と性能のバランスが良く、初めての輸入車購入層にも選ばれやすい条件を備えています。

一方で、「中古で失敗したくない」「故障や維持費が心配」と感じるのも自然な不安です。筆者自身も購入前は同じ悩みを抱えていました。

本記事では、そんな不安を解消しながら、実際に得するポイント・失敗しやすい落とし穴をデータと体験談を交えて丁寧に解説していきます。

4年落ちというタイミングを逃すと、価格や流通数の面で不利になるケースもあります。正しい判断を下すための知識を、この記事でしっかり身につけましょう。

この記事で分かること

  • 4年落ちのベンツ ゲレンデが注目される理由と購入メリット
  • 中古で失敗しないためにチェックすべき5つの重要ポイント
  • 2025年時点での価格相場と市場動向のリアルな傾向
  • 維持費・燃費・保険などのランニングコストの実態
  • リセールを考えた賢い選び方と買い替えタイミング

ベンツ ゲレンデ「4年落ち」は買い時か?その理由と背景

新車との価格差はどれくらいあるのか

4年落ちのゲレンデは、新車と比べて大幅に価格が下がっています。

2025年時点での平均価格差は約400〜600万円です。例えば、新車価格が1,500万円のAMG G63でも、4年落ちになると950万〜1,100万円で流通しています。

初期の値下がり幅が大きいため、4年落ちはコスパが高いタイミングといえます。

なぜ4年落ちが狙い目とされるのか

理由は「需要と供給のバランス」にあります。ベンツ ゲレンデは人気が高いため、3年目までは価格が高止まりしやすい傾向があります。

しかし4年目以降はリースアップ車両や法人売却が市場に流れ、流通量が増えることで価格が一気に落ち着く傾向があります。

このタイミングを逃すと、再び価格が上がるケースもあるため注意が必要です。

4年落ちはメンテナンス的にも安心か

ベンツ ゲレンデは耐久性に優れた設計で、4年程度では大きなトラブルは発生しにくいです。

実際に、車検・定期点検をしっかり受けている車両であれば、走行距離が5万kmを超えていても高評価の個体が多く見られます。

ただし、AMGモデルや電子制御パーツは経年劣化が進みやすいため、点検記録や交換履歴の確認が重要です。

リセール面から見た「4年落ち」の価値

ゲレンデは中古車でもリセールバリューが非常に高い車種です。

特に人気カラー(オブシディアンブラックやダイヤモンドホワイト)・ディーゼルモデル(G350dやG400d)は、再販時も値崩れしにくい傾向があります。

購入から3年以内に再度売却する場合でも、購入価格の70〜80%で売れるケースもあり、資産価値の高い中古車と言えます。

法人需要が価格を押し上げている背景

近年、法人による「経費計上目的の高級SUV購入」が増えており、特にゲレンデはその筆頭に挙げられます。

リースアップ後の放出が集中する4年目以降は、市場に安定して質の良い個体が流通しやすくなります。

このタイミングで購入すれば、価格と質のバランスが最も取れた状態で手に入る可能性が高まります。

項目 新車 4年落ち
平均価格 1,400万〜1,700万円 950万〜1,150万円
リセール率(3年後) 60〜70% 70〜80%
流通数(全国平均) 少なめ 豊富(法人リースアップ多数)

4年落ちのベンツ ゲレンデで後悔しやすいポイント5選

メンテナンスコストの予想外の高さ

4年落ちでも維持費が大幅に下がるとは限りません。

特にエアサスや電子制御系は、10万km未満でも不具合が出ることがあります。整備費用は1回の修理で20万円を超えることもあり、油断できません。

「中古だから安い」は誤解です。購入後の出費も計算しておきましょう。

走行距離だけで判断してしまう落とし穴

走行距離が少ない=優良車とは限りません。

都市部で短距離走行ばかりの個体は、エンジン内部やブレーキ系が劣化している可能性があります。年間1万km前後の走行歴がある方が、コンディションは安定している傾向です。

ユーザーの声でも「1.2万kmの車より4万km走った方が状態が良かった」という事例があります。

並行輸入車と正規ディーラー車の違いを見落とす

見た目は同じでも、装備やサポート体制に大きな差があります。

正規ディーラー車は日本仕様に最適化されており、整備やパーツ供給もスムーズです。一方、並行輸入車は保証対象外となるケースが多く、修理コストが割高になる傾向です。

項目 正規ディーラー車 並行輸入車
サポート体制 全国の正規店で対応可 一部整備工場でのみ対応
保証の有無 延長保証あり 基本なし
ナビ・仕様 日本語対応 英語・海外仕様

グレードや年式による装備差を見落とす

同じゲレンデでも、年式やグレードにより装備が大きく異なります。

  • 2020年式G350dはレーダーセーフティ未搭載
  • G400dは標準でアダプティブダンパー装備
  • AMGモデルはインテリア仕様も大幅に異なる

見た目だけで判断せず、年式と装備表をしっかり確認することが重要です。

整備履歴や修復歴のない車を選んでしまう

整備記録簿がない車は、どれほど安くても避けるべきです。

修復歴ありの個体は、見た目に問題がなくてもフレームに歪みがある可能性があります。特に4WDシステムは微細なズレでも不調の原因になります。

保証付き・第三者機関の検査済みであることを確認しましょう。

ベンツ ゲレンデ 4年落ちの相場と市場動向(2025年版)

2021年式ゲレンデの平均価格帯

2021年式ベンツ ゲレンデの中古価格は、グレードにより幅があります。

G350dは900万〜1,050万円、G400dは1,050万〜1,200万円、AMG G63は1,450万〜1,700万円が中心相場です。

走行距離・修復歴・正規ディーラー車かどうかによって価格差が大きくなる傾向があります。

G350d・G400d・G63の流通量と価格差

国内市場では、G350dとG400dが主流です。とくにG350dは法人リースアップ車両が多く、安定した流通量と割安感が特徴です。

一方、G63は流通量が少ないうえに人気が高く、相場が下がりにくい傾向にあります。

グレード 平均価格 流通傾向
G350d 950万〜1,050万円 豊富(リース落ち中心)
G400d 1,050万〜1,200万円 やや少なめ(人気集中)
AMG G63 1,450万〜1,700万円 希少・高値安定

市場価格に影響を与える要因

ゲレンデの中古相場は、多くの外部要因に影響されます。

  • 半導体不足による新車納期の遅れ
  • 円安による輸入車価格の高騰
  • 中古車需要の増加(特に富裕層層)
  • リース終了車両の一斉放出

これらの影響により、4年落ちでも価格が思ったほど下がらないケースがあります。

今後の価格推移の見通し

2025年以降も、新車の供給不安と高級SUV人気の継続により、相場は高止まりする傾向が続くと見られます。

ただし、電動化や燃費規制の強化など、外部環境の変化によって急激な相場変動が起こる可能性もあります。

購入を検討するなら、リセールも視野に入れたタイミングの見極めが重要です。

価格が下がりやすい個体の特徴

装備や条件によって相場から外れた掘り出し物も存在します。

  • 修復歴あり、もしくは整備記録が不完全
  • 過走行(7万km以上)や極端な短距離走行
  • 人気のないカラー(グリーン系や特殊色)
  • 並行輸入車・右ハンドル仕様でない車両

安さに惑わされず、条件の裏にあるリスクも見逃さないことが大切です。

失敗しない「中古ベンツ ゲレンデ」選びのコツ

信頼できる販売店の特徴とは

中古ゲレンデは、どこで買うかが非常に重要です。

信頼できる販売店は、第三者機関の鑑定書を提示し、修復歴の有無を明示しています。また、試乗や整備記録の確認をさせてくれる点も安心材料です。

スタッフの知識や対応も店舗選びの基準になります。

必ず確認したい「車両履歴」とは

購入前にチェックすべき履歴には、以下の3点があります。

  • 修復歴の有無
  • 定期メンテナンス記録
  • 走行距離と年式の整合性

整備履歴のない車両は、購入後のトラブルリスクが高まります。

とくに4WDの足回りに関する履歴は、念入りに確認しましょう。

第三者機関の鑑定がなぜ重要か

査定の客観性を保証するために、AISやJAAAなどの第三者機関の鑑定が付いた車両を選ぶのが理想です。

鑑定書には、修復歴・内外装の状態・機関のチェック結果などが詳細に記載されています。

項目 第三者機関の鑑定書あり 鑑定書なし
修復歴表示 明示される 不明なまま
状態の信頼性 高い 販売店まかせ
リセール時の評価 有利 減額される可能性

試乗時に確認すべきポイント

見た目が良くても、走行時に違和感がある車両は要注意です。

  • 発進・停止時の振動や異音
  • ステアリングの遊び・ズレ
  • 加速時のレスポンスと足回りのバランス

とくに電子制御の部分(カメラ、センサー、サスペンション)に不具合がある場合は、修理費が高額になりやすいです。

電子機器や装備の動作確認も忘れずに

ベンツ ゲレンデには多数の電子制御装備が搭載されています。

  • ナビ・ディスプレイ・サウンドシステム
  • 360度カメラ・パーキングアシスト
  • アダプティブクルーズコントロール

操作パネルや表示に遅延や不具合がある場合は、修理費用が高額になりやすいため事前確認が必須です。

維持費・保険・燃費…購入後にかかるリアルコスト

年間の維持費目安とは

ベンツ ゲレンデの維持費は、国産車より高額になりやすいです。

2025年現在、年間の平均維持費は約40万〜70万円程度です。主な内訳は以下のとおりです。

  • 車検・法定点検:15万円前後
  • 自動車税:8.8万円(3.0Lクラスの場合)
  • 消耗品交換:タイヤ・オイル・バッテリーなどで年間10万円超

グレードや使用頻度により金額は上下しますが、想定以上にかかるケースが多い点に注意が必要です。

任意保険料はどれくらいかかるか

任意保険は年齢・等級・用途で異なりますが、平均で年間12万〜18万円程度が目安です。

外車専門の保険会社ではなく、国内大手でも加入可能ですが、事故時の修理費が高額になるため、車両保険付きプランの加入が推奨されます。

項目 内容
年間保険料(車両保険込み) 約12〜18万円
等級が20等級の場合 約10万円に圧縮可能
走行距離区分 年間7,000km以下で割引適用

燃費性能と燃料コスト

G350dやG400dなどのディーゼルモデルは、リッター8〜10km前後の実燃費が期待できます。

燃料単価が安めの軽油を使用するため、ガソリン車よりもランニングコストは抑えやすいです。G63(ガソリン)はリッター5〜6kmの実燃費となり、月間1,000km走行で1.5万円前後の燃料代が発生します。

消耗品交換とメンテナンス費用

タイヤ交換は20インチ以上が標準で、1本あたり4〜6万円、4本交換で25万円近くかかることもあります。

また、ブレーキパッド・オイル・フィルター等も正規ディーラーでの交換費用が高額になる傾向にあります。

購入時の初期費用だけでなく、2〜3年後の部品交換タイミングも予算に含めておくべきです。

予算に含めたい「想定外コスト」とは

以下のような項目も、意外と見落とされがちな出費です。

  • ETC・ドラレコ・セキュリティ機器の後付け
  • 故障時のレンタカー代や輸送費
  • 輸入車特有の部品納期による時間的コスト

突発的な出費に備えて、年間10万円ほど余裕を見ておくと安心です。

買い替え・リセールを考えるなら知っておくべきポイント

ゲレンデのリセールが高い理由

ベンツ ゲレンデは中古市場でも安定した人気を維持しています。

Gクラスは日本国内だけでなく、海外でも需要が高く、特にG350dやAMG G63は年式が古くても価格が落ちにくい傾向があります。

ボディ剛性・ブランド力・デザインの普遍性が、高リセールを支える要因です。

売却タイミングが価格に与える影響

リセールを重視するなら、売るタイミングが重要です。

一般的に、車検前や年末年始直前などは買取価格が上昇しやすくなります。4年落ち購入後、3年以内に売却すると減価率を抑えやすいです。

新型モデルの発表前は価格が下がりやすいので注意しましょう。

高く売れる条件とは

高値で売却するためには、次のような条件が有利になります。

  • 正規ディーラー車であること
  • 修復歴なし、定期点検記録あり
  • 人気グレード(G400d・G63)
  • 走行距離が6万km以下

カスタムされていないノーマル車両は特に評価が高くなりやすい傾向があります。

人気カラーと装備がリセールに与える影響

人気のボディカラーやオプション装備も査定価格に直結します。

  • オブシディアンブラック、ダイヤモンドホワイト:人気上位
  • 本革シート、サンルーフ、AMGライン:装備評価が高い

一方、個性的すぎるカラーやナビ無しモデルは敬遠されやすく、相場より10〜20万円低く見積もられる場合もあります。

売却先による査定額の違い

買取業者によって提示額は数十万円単位で差が出ることがあります。

売却先 査定額の傾向 特徴
輸入車専門店 高め 装備や状態を正しく評価されやすい
一括査定サイト 幅あり 競争原理で高額になることもある
ディーラー下取り やや低め 手続きが簡単・買い替え時に便利

売却先は1社に絞らず、複数で査定を取ることが鉄則です。

よくある質問と回答

4年落ちと5年落ちはどちらを選ぶべきですか?

価格重視なら5年落ち、状態や装備重視なら4年落ちが優位です。

例えば、2020年式と2021年式で比べた場合、価格差は30〜50万円程度。ただし、5年落ちでは保証やメンテナンスプランが終了していることも多く、維持コストが高くなる可能性があります。

走行距離や整備記録の内容も判断材料にしましょう。

4年落ちでも故障リスクは高いですか?

基本的には低いですが、使用環境によって差が出ます。

定期的に点検されていた個体では大きな故障はほとんど報告されていません。実際に、ユーザーの声では「納車から1年経ってもトラブルなし」といった事例が多く見られます。

ただし、エアサスや電装系は5年を境に不具合が出ることもあるため、事前確認は必須です。

AMGモデルと通常モデルの維持費の差は?

G63などのAMGモデルは、年間で20万〜30万円程度多く維持費がかかるとされています。

  • タイヤサイズが大きく交換費用が高い
  • 燃費が悪く、ガソリン代がかさむ
  • オイルやパーツが専用品で高額

特に年2回以上のロングドライブを予定している方は、維持費の差が積み重なりやすいです。

ディーゼルエンジンは本当に長持ちしますか?

はい。G350dやG400dに搭載されている直6ディーゼルは、耐久性に優れた設計となっており、適切な整備をしていれば20万km以上の走行も可能です。

実際、中古市場では走行10万km超でも高値で取引されている事例が多数あります。

オイル交換やDPF(排気ガスフィルター)の定期管理がポイントです。

ローンで購入するのはアリでしょうか?

頭金や金利条件によっては十分アリです。

例えば、950万円の車両を3年ローン(実質年率2.9%)で組んだ場合、月額返済は約27万円になります。

ローン条件 内容
借入額 950万円
返済期間 36回(3年)
金利 年2.9%
月額返済 約273,000円

ボーナス併用払いや残価設定ローンを活用することで、月々の負担を軽減することも可能です。

実際に購入してよかったと感じる点は?

ユーザーの声からは以下のようなメリットが挙げられています。

  • 「4年落ちでも高級感がまったく衰えない」
  • 「走りがしっかりしていて、長距離でも疲れにくい」
  • 「街中での注目度が高く、所有満足度が高い」

中古でも高品質なモデルを選べば、新車に引けを取らない満足感が得られるという声が多数です。

まとめ:4年落ちベンツ ゲレンデは「見極め」で後悔を回避せよ

4年落ちのベンツ ゲレンデは、新車に比べて価格が落ち着き、装備・性能ともに十分に満足できる選択肢です。

しかし、購入で失敗しないためには、車両の状態確認や相場、維持費、リセールまで視野に入れた「見極め」が必要不可欠です。

  • 価格と状態のバランスが良い4年落ちは狙い目
  • 修復歴・整備記録・装備内容は必ず事前に確認する
  • G350dやG400dなど、リセールが安定しているグレードを選ぶと有利
  • 維持費・保険・ローンなどランニングコストも忘れずに把握する
  • 売却まで見据えて人気カラー・装備・正規ディーラー車を選ぶ

「4年落ち=中古で妥協」ではなく、「新車よりも理にかなった選択肢」であることを理解したうえで判断すれば、満足度の高いカーライフが手に入ります。

焦らず、時間をかけて良質な1台を見極めることが、後悔しない中古ゲレンデ選びの最大のポイントです。