【5分で解決】ベンツE220dのメンテナンスリセット方法をプロが解説
ベンツE220dのメンテナンスリセットとは?
「メンテナンス時期の表示が消えない」「点検後もアラートが出続ける」とお困りではありませんか?実はこれは、メンテナンスリセットをしていないことが原因です。
ベンツE220dは高性能なディーゼルエンジンと最新の電子制御システムを搭載しているため、定期メンテナンス後にリセット作業が必要になります。この操作を行わないと、誤ったアラートが出続けたり、整備履歴が正しく記録されなかったりする可能性があります。
でも安心してください。専門知識がなくても、わずか5分ほどで正しくリセットできる手順があります。
ディーラーに行かなくても、自分で安全に操作できる方法を本記事でご紹介します。
この記事で分かること
- ベンツE220dにおけるメンテナンスリセットの意味と必要性
- 誰でもできる簡単なリセット手順(2025年モデル対応)
- リセットできない時の対処法やよくあるミス
- 他のベンツ車種との違いや注意点
- プロが教える失敗しないコツとFAQ
なぜメンテナンスリセットが必要なのか?その理由と注意点
リセットしないとどうなる?
メンテナンスリセットをしない場合、点検通知やアラートが継続表示され、実際の異常と区別がつきにくくなります。
「オイル交換済みなのに、警告が消えない」というユーザーの声も多く、運転中のストレスや不安の原因になります。
車検・整備後にリセットが必要な理由
定期点検やオイル交換を行ったあとも、車両のコンピューターには前回のデータが残っています。
そのままにすると、正確なメンテナンス履歴が管理できず、将来的なトラブル診断に支障をきたす可能性があります。
とくに車検後は必ずリセット処理を実施することが重要です。
誤ってリセットするとどうなる?
メンテナンスをしていない状態でリセットすると、次回の点検時期を誤認するリスクがあります。
たとえば、オイル交換をしていないのにリセットしてしまうと、エンジンに過度な負荷がかかり、燃費悪化や故障につながるおそれがあります。
整備士が語る“見落としがちな注意点”とは
現場の整備士によると、「整備後の試運転中にリセットを忘れるケースが最も多い」とのことです。
- 確認せずに納車してしまう
- メニュー表示の手順を間違える
- リセットできたかどうか確認しない
納車前にメンテナンス履歴を必ず再確認しましょう。
メンテナンスリセットのタイミングはいつ?
基本的に、以下の作業を行った直後にリセットが必要です。
対象作業 | リセット推奨タイミング |
---|---|
オイル交換 | 作業完了後すぐ |
法定点検・車検 | 検査完了後、車両引き渡し前 |
ブレーキパッド交換 | 試運転後の最終確認時 |
タイミングを逃すと履歴管理に支障が出るため、確実に実施しましょう。
ベンツE220dのメンテナンスリセット手順【2025年最新対応】
ステアリングホイールの操作方法
リセット操作はステアリング右側のボタンで行います。矢印キーと「OK」ボタンを使用してメニューを移動します。
- エンジンはON(アクセサリーモード)に設定
- 左ディスプレイに操作メニューが表示される
- 「ホーム」→「サービス」まで移動
運転中には操作できません。必ず停止状態で行ってください。
サービスメニューの表示方法
「サービスメニュー」は「アシストプラス」内にあります。車両によって表記が異なる場合もあるため注意が必要です。
年式 | 表示例 |
---|---|
〜2020年式 | Service > Assist Plus |
2021年式以降 | 車両情報 > メンテナンス |
表示項目は年式やシステムにより若干異なります。
「アシストプラス」の選択と意味
「アシストプラス」は、メンテナンス内容を管理するための機能です。
- 整備履歴の確認
- リセット対象の項目選択
- 走行距離や期日の自動更新
この項目を選択することで、次回メンテナンス通知の条件が更新されます。
メンテナンス項目のリセット実行手順
リセット対象(例:エンジンオイル)を選び、「確認」または「OK」ボタンを押すと、実行が始まります。
ステップ | 操作内容 |
---|---|
1 | 「アシストプラス」を開く |
2 | 「メンテナンス項目」を選択 |
3 | 「リセット」を選び、確定 |
リセットは一度しか実行できないため、内容を確認してから操作しましょう。
完了後に確認すべき3つのポイント
リセット後は、次の3点を必ず確認してください。
- 次回点検日や走行距離の表示が更新されているか
- 不要なアラート表示が消えているか
- リセット内容が履歴に正しく反映されているか
メニュー表示が元に戻っていない場合は再起動が必要です。
E220d以外のベンツ車種との違いは?【CクラスやSクラスとの比較】
E220d特有のシステム構成とは
E220dは、OM654型ディーゼルエンジンとMBUXシステムを採用しており、メンテナンス通知の制御方式が他車種と異なります。
とくに2020年以降のモデルでは、メニューの階層が深く、リセット手順もE250やE300とは操作が異なります。
C200やS400dとの違いを解説
同じMercedes-Benz内でも、モデルによって搭載されるコンピューターが異なるため、メンテナンス表示の構成にも差があります。
モデル名 | リセット方式 |
---|---|
E220d | MBUX操作・ステアリング制御 |
C200(2019年式) | COMANDシステム・センターコントロール |
S400d(2021年式) | MBUX大型パネル・タッチ操作 |
年式によるメニュー画面の違い
2019年以前のモデルでは「アシストプラス」が直接表示される構成でしたが、2020年以降はメニューが統合化されており、操作の階層が深くなっています。
- 2018年式:Service → Assist Plus(2タップ)
- 2023年式:Settings → Vehicle → Service(3ステップ)
操作に迷った場合は、年式に応じたマニュアルを確認することが重要です。
コマンドナビ搭載車とMBUX搭載車の差異
COMANDナビは物理ボタン操作中心なのに対し、MBUXはタッチパッドと音声認識に対応しています。
これにより、リセット手順も以下のように異なります。
インターフェース | リセット操作方法 |
---|---|
COMANDナビ | ダイヤル操作で項目選択 |
MBUX | ステアリング+タッチパッド |
正規ディーラーの対応範囲もチェック
ベンツ正規ディーラーでは、モデルごとに専用診断機を使用し、リセットと同時にソフトウェアの確認も行います。
とくにSクラスやGLEクラスなどの上級モデルでは、点検とリセットを一括で処理する「一括整備プログラム」が適用されることもあります。
リセットだけでなく、ソフト更新が含まれる場合もあるため、費用や作業時間に差が出やすい点に注意が必要です。
よくあるトラブルと対処法【リセットできない・表示が消えない場合】
操作してもリセットが反映されない
リセット操作を行っても、メンテナンス表示が更新されないことがあります。原因の多くは手順の抜けや誤操作です。
- エンジンがONになっていない
- 操作中に「OK」ボタンを長押ししすぎている
- メニュー内の「確認」操作を飛ばしている
年式によって操作方法が異なるため、説明書やモデル別のガイドを参考にしてください。
「メンテナンスが必要です」の表示が残る
正しくリセットされていない場合や、別のメンテナンス項目が同時に残っている場合にこの表示が出続けます。
表示の原因 | 対処法 |
---|---|
オイル交換後のリセット忘れ | 再度リセット操作を実行 |
ブレーキ点検やワイパー交換未登録 | 対応箇所を選択して再リセット |
一度リセットしただけでは、複数項目が残っている場合は全て実行が必要です。
メニューが英語表記で分からない場合の対処
輸入車両や並行輸入車では、メニューが英語のままになっている場合があります。
その場合、以下の手順で日本語に変更できます。
- 「Settings(設定)」メニューを開く
- 「Display」→「Language」を選択
- 「日本語(Japanese)」に設定
日本語に切り替えることで、リセットメニューの項目が明確になり、誤操作を防げます。
DIYでやってはいけないNG操作
リセット作業は簡単に見えて、誤った操作でシステム設定を変更してしまうリスクもあります。
- 診断モードに入って設定をいじる
- 表示中にキーOFFして操作を中断
- 他のメニューと混同して設定保存する
安全のため、操作に自信がない場合は正規整備工場で依頼するのが安心です。
リセット後すぐに再表示される場合の原因とは?
稀に、リセット直後にも関わらず「メンテナンス必要」の表示が再び現れることがあります。
その原因の多くは以下の通りです。
原因 | 対応策 |
---|---|
リセット対象の項目を誤って選択 | 正しいメニュー項目から再実行 |
実際に交換作業が未実施 | 整備作業後に再設定 |
故障コードが残っている | 診断機による消去が必要 |
症状が改善しない場合は、プロによる診断を受けることをおすすめします。
メンテナンスリセットに関するプロのアドバイスと豆知識
メンテナンス内容は履歴に残る?
メンテナンスリセットを実行しても、履歴自体は車両のECUに保持されます。
ただし、手動リセットを行った場合には記録されないことが多く、後から確認できないケースもあります。
- ディーラーでのリセット:整備記録が残る
- 自分で操作:記録には反映されない
証明が必要な場合は整備記録簿とセットで保管しましょう。
診断機を使ったリセット方法との違い
ディーラーや整備工場では、診断機(DASまたはXENTRY)を使ってリセットを行います。
方法 | 特徴 |
---|---|
手動リセット | 個人でも実行可能、履歴は残らない |
診断機リセット | 整備履歴が記録、詳細な点検状態も更新 |
車両価値の維持を考えるなら診断機によるリセットがおすすめです。
中古車購入時に確認すべきポイント
中古のE220dを購入する際は、過去の整備履歴とリセット状況を必ずチェックしましょう。
- オイル交換履歴
- 点検ステッカーと走行距離の一致
- 「アシストプラス」の次回点検表示
一部の業者ではリセットのみ実行し、実際の整備を省略している事例もあります。
正規ディーラーと民間整備工場、どちらでリセットすべき?
信頼性を重視するなら正規ディーラーが安心です。ただし、費用は民間整備工場の1.5〜2倍程度かかることがあります。
店舗種別 | 平均リセット費用 |
---|---|
正規ディーラー | 3,000〜5,000円(点検と同時の場合は無料) |
民間整備工場 | 1,500〜3,000円 |
プロが教えるトラブルを防ぐ小技3選
現役整備士から聞いた、リセットトラブルを避けるためのちょっとした工夫をご紹介します。
- エンジンを完全にOFFにしてから始める
- 操作中は10秒以上の無操作を避ける
- リセット後はエンジンを再起動して確認
こうした工夫だけで、失敗や再リセットの手間が大幅に減少します。
よくある質問と回答
リセットしても車検に影響はない?
メンテナンスリセットの操作は、車検の合否には影響しません。
ただし、点検記録が未登録のままだと、次回車検時に整備履歴を確認されるケースがあります。
点検・整備の事実がある場合は、整備記録簿への記載も忘れずに行いましょう。
素人でも安全にリセットできる?
基本的な操作であれば、一般ユーザーでも十分に対応可能です。
- 操作時間はおおよそ3〜5分
- 必要なのはステアリングの操作だけ
ディスプレイ表示を確認しながら順に操作すれば問題ありません。
何回でも繰り返しリセットできる?
メンテナンスリセットは何度でも繰り返し実行できますが、項目を間違えると履歴に混乱を生じます。
たとえば、整備をしていないのにリセットすると、正しい点検周期が記録されません。
記録の正確性を保つためにも、本当に必要なタイミングだけに限定しましょう。
整備記録が消えてしまうことはある?
手動でのリセットでは記録が車両の診断データに残らない場合があります。
一方、正規ディーラーで診断機を使って実施すれば、デジタル履歴として保存されます。
将来の下取りやトラブル時の証明のためにも、記録が必要な場合はディーラー利用をおすすめします。
E220dディーゼルモデルとガソリンモデルで違いはある?
リセット手順そのものに大きな違いはありませんが、表示されるメンテナンス内容に差があります。
項目 | ディーゼルモデル | ガソリンモデル |
---|---|---|
AdBlue補充表示 | あり | なし |
DPF再生通知 | あり | なし |
燃料フィルター交換通知 | あり | なし |
ディーゼル特有の消耗部品が多いため、表示されるメンテナンスメニューも多めになります。
アプリやOBD端末を使ったリセットは可能?
一部の外部アプリやOBD2端末ではリセットが可能です。
- 対応端末:iCarsoft MB V3.0、OBDelevenなど
- 専用アプリ:Car Scanner、Torque Pro(Android)
ただし、誤操作や不具合のリスクもあるため、知識がある方に限定されます。
リセットに失敗すると故障コードが残る可能性があるため、十分注意しましょう。
まとめ:ベンツE220dのメンテナンスリセットは簡単・確実に行おう
ベンツE220dのメンテナンスリセットは、正しい手順さえ知っていれば誰でも数分で実行できます。
とくに近年のモデルはMBUXによる操作性の向上もあり、複雑な作業は不要です。リセット作業を怠ると、不要な警告が出続けたり、整備履歴が正しく反映されなくなったりする恐れがあるため注意が必要です。
本記事で解説した手順や注意点を参考に、以下のポイントを押さえて対応しましょう。
- リセットはオイル交換・点検後にすぐ実行する
- 誤操作を防ぐため、年式に合ったメニュー構成を事前に確認
- 表示が消えない場合は、メンテナンス項目の見直しや診断機による確認が有効
- 履歴を残したいならディーラーでの実施も選択肢に
自分で確実に行いたい方も、業者に任せたい方も、目的と状況に応じた方法を選択することが大切です。
安全で快適なカーライフのために、メンテナンス管理を怠らず正確に行いましょう。
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