【保存版】ベンツEクラスのドア内張りの外し方まとめ|初心者でも安心!
ベンツEクラスのドア内張りを外す前に確認したいこと
「自分でやってみたいけど失敗が怖い」──ベンツEクラスの内装整備に挑戦する方の多くが抱く不安です。
この記事では、初心者でも安心して作業に取りかかれるよう、外し方の手順から必要な工具、注意点までを分かりやすく解説します。
実際にDIYで成功した人の声では、「想像以上にスムーズだった」という感想が多く、正しい手順と事前知識があれば心配は少ないことが分かります。
ドア内張りは、ただ力任せに外すだけでは破損の原因になります。ベンツ特有の構造を理解し、安全に作業することが大切です。
プロに依頼すると数万円かかるケースもありますが、自分でできればコスト削減につながるうえ、車への理解も深まります。
この記事で分かること
- ベンツEクラスのドア内張り構造の基本
- 取り外しに必要な工具と準備方法
- 初心者でも安全に作業できるステップ手順
- 作業後に行うべき点検とメンテナンス
- プロに依頼する場合の費用とメリット
ベンツEクラスとは?|モデル概要と内装の特徴
Eクラスのグレード別の違いとは
ベンツEクラスには複数のグレードが存在し、装備や内装の仕様が異なります。主なグレードはE200・E300・E350・E450などがあり、スポーツ仕様やAMGパッケージも人気です。
たとえば、E200では比較的シンプルな素材が使用されるのに対し、E350以上では本革・ウッドパネルを多用しています。グレードによってドア内張りの構造や取り外し難易度も異なります。
グレードを事前に確認せず作業すると、工具が合わない・手順が違うなどのトラブルにつながります。
ドア内張りのデザインと構造の特徴
ベンツEクラスの内張りは、静音性と高級感を両立した構造です。防音パネル・断熱材・電動部品が一体化しており、ドア内部は複雑な構成になっています。
- 柔らかいレザー風素材
- 金属調トリムとアンビエントライト
- 多層構造のクッション材
これらがしっかり固定されているため、不用意に力を加えると破損のリスクが高くなります。
W212/W213など型式ごとの違い
同じEクラスでも、型式(W212/W213など)によって設計が大きく異なります。
型式 | 販売時期 | 特徴 |
---|---|---|
W212 | 2009〜2016年 | 内装にやや直線的なデザイン。クリップ構造が簡易 |
W213 | 2016年〜 | 流線型デザインと最新センサー搭載で作業がやや難しい |
W213ではドア周辺に電動モジュールが集中しており、配線処理の丁寧さが求められます。
高級車ならではの作業難易度
ベンツEクラスは静音・快適性を追求しているため、ドア構造が緻密です。国産車と比べてクリップの数が多く、力加減にも注意が必要です。
内張りを固定する箇所も目立たない位置にあり、作業ミスが目立ちやすいのも高級車ならではの特徴です。
「内張りを外したら戻せなくなった」という声も多いため、構造の理解は必須です。
初心者が注意すべきポイント
初心者が最初に確認すべきは、ドアのどこにクリップやビスがあるかという構造です。無理に引っ張ると爪や配線が破損する恐れがあります。
- ビスはトルクス形状が多い
- クリップ位置は車種・年式で異なる
- 電装品の配線が内張り裏に密集している
不安な場合は、動画や画像付きマニュアルを事前に確認することが大切です。
ドア内張りの外し方|準備する工具と事前チェック
必要な工具一覧(トルクスドライバー、内張りはがし等)
ベンツEクラスのドア内張りを外すには、専用の工具を準備することが基本です。
- トルクスドライバー(T20・T30など)
- 内張りはがし(樹脂製)
- マスキングテープ
- プライヤー
- クリップリムーバー
特にトルクスドライバーは必須で、通常のプラス・マイナスドライバーでは代用できません。
間違った工具の使用は部品の破損につながります。
作業前にバッテリーを外すべき理由
ドア内張りを外す際は、必ずバッテリーのマイナス端子を外しましょう。理由は以下の通りです。
- エアバッグなど電装部品の誤作動を防ぐ
- ショートや感電リスクを回避する
- 車両のエラーコード発生を防止
特にEクラスには複数のセンサーや電動モジュールが集中しているため、安全対策が重要です。
配線やセンサーへの配慮
内張りの裏側には、ウィンドウスイッチやアンビエントライトなど、複数の配線があります。
誤って引っ張ると、断線やコネクタ破損につながる危険があります。
配線項目 | 注意点 |
---|---|
ウィンドウスイッチ | コネクタが固いが、無理に引くと破損 |
ドアランプ | 小型の端子が多く、静電気に注意 |
スピーカー配線 | 断線しやすいので丁寧に取り扱う |
配線を抜く際は、必ずロック構造を確認してください。
内張り固定方法の基礎知識
ドア内張りは複数の方法で固定されています。
- ビスによる物理固定(2〜4本)
- 樹脂製のクリップ固定(約8〜10箇所)
- 一部は隠しフック構造も存在
位置や数は年式・型式で異なるため、事前確認が必須です。
すべての固定箇所を正確に外すことが、破損防止の鍵となります。
安全な作業環境の整え方
作業時の環境は結果に大きく影響します。
- 明るい場所での作業(自然光 or 作業灯)
- 養生シートや毛布で車体を保護
- 工具を近くに整理して配置
- 車を完全停止させ、ブレーキをかける
スペースが狭い場所での無理な作業は事故や破損の原因になります。
事前準備がしっかりしていれば、作業時間を短縮でき、トラブルも回避できます。
実践編|ベンツEクラスのドア内張りの外し方ステップ解説
ステップ1:内張りの固定箇所を特定する
作業を始める前に、すべての固定ポイントを正確に把握することが重要です。
- ドア下部やアームレスト下にビスが隠れている
- ハンドル部やスピーカー周辺にも隠し留め具あり
- ライト周辺にセンサーケーブルがある場合も
目視だけでなく、手触りでも確認することが安全な取り外しのコツです。
固定位置を見落とすと、無理な力がかかり内装破損の原因となります。
ステップ2:ドアパネル下部から慎重に取り外す
下部から順にクリップを外していきます。力を加える角度と範囲がポイントです。
- 内張りはがしを差し込む角度は浅めに
- 一定方向に引くと効率よくクリップが外れる
- 樹脂製工具でボディや内装にキズを付けない
「バキッ」と音がした場合は、一旦作業を中断して確認しましょう。
ステップ3:クリップの外し方と注意点
ベンツのクリップは再使用可能なものとそうでないものがあります。
種類 | 再使用可否 | 注意点 |
---|---|---|
樹脂一体型クリップ | 不可(基本交換) | 取り外すと変形しやすい |
差し込み式2ピース型 | 可 | 丁寧に抜けば再使用可能 |
回転式クリップ | 可 | 回す方向を間違えると破損 |
再使用する場合も劣化していないか確認しましょう。
ステップ4:ドアハンドル周辺の処理方法
ハンドル部はカバーでビスが隠されているケースが多く、無理に引くとパネルが割れる恐れがあります。
- カバーは内張りはがしでゆっくり外す
- ビスの形状を確認(トルクスor六角)
- ハンドル裏にケーブルがある場合は慎重に
作業中にハンドルが外れることがあるため、支えながら進めましょう。
ステップ5:配線コネクタの外し方と保護方法
配線はすべてコネクタで接続されており、強引に引っ張るのは厳禁です。
- ロックレバーを押してから引き抜く
- 静電気防止のため、接触時は手袋着用
- 取り外したら保護キャップかビニールで覆う
コネクタ破損によるスイッチ不良は修理費用が高額になる場合があります。
作業後は全コネクタがしっかり接続されているかを必ず確認しましょう。
内張り取り外し後に行うべき点検・メンテナンス
断熱材や防音材のチェック
ドア内張りの内側には、断熱材や防音材が組み込まれているケースが一般的です。
- 破れや剥がれがないか確認
- 水分が侵入していないかチェック
- 取り付けが甘い場合はテープなどで補強
劣化した防音材を交換するだけで、走行中の静粛性が大きく向上する場合があります。
内部配線・モーターの劣化確認
内張りを外すとウィンドウモーターやドアロックアクチュエーターが露出します。
部品名 | 劣化のサイン |
---|---|
ウィンドウモーター | 動作音が大きい、スピードが遅い |
ロックアクチュエーター | ロックの反応が鈍い |
配線ハーネス | 被膜が破れている、端子が緩い |
一度トラブルが起きると修理費が高額になるため、早期の点検が安心です。
配線やカプラーの接触不良対策
配線やカプラーは繰り返し抜き差しされると、接触不良や緩みが起きやすくなります。
- 接点復活剤の使用
- コネクタのロック確認
- コードの引っ張りやねじれを防止
特にEクラスは電装部品が多いため、通電確認が重要です。
再取り付け前の掃除と修理ポイント
ドア内部はホコリや異物が溜まりやすく、再装着前にしっかり清掃することが推奨されます。
- エアダスターでチリを除去
- 吸音材の貼り直し
- 内張り裏面のスポンジ類の接着確認
このタイミングでの清掃・補修が今後の不具合予防に直結します。
整備記録として残すべき内容
点検や修理を行った場合は、記録として残すことが大切です。
記録項目 | 記入例 |
---|---|
作業日 | 2025年7月6日 |
作業内容 | 断熱材補修、ウィンドウモーター点検 |
使用部品 | クリップ×10個、防音材1枚 |
将来的な売却や整備履歴管理において、記録は有効な資産となります。
よくあるトラブルとその対処法
クリップ破損時の応急処置
ドア内張りを外す際、樹脂製クリップが割れてしまうケースはよくあります。
- 破損クリップは基本的に再使用不可
- 応急的にビス固定や両面テープで代用可能
- 必ず後日、純正または互換品に交換を推奨
破損を放置すると内張りの浮きや異音の原因となります。
W213型ではクリップの構造が複雑なため、取り外しには特に注意が必要です。
誤って配線を断線した場合の対応
作業中に配線を引っ張ってしまい、コネクタや被膜が破れるトラブルも発生します。
- 断線箇所はハンダ付け+熱収縮チューブで補修可能
- コネクタ破損は部品交換が必要
- 自己修理が不安な場合は専門店へ依頼を
断線箇所をテープで巻いただけでは、再発の可能性が高まります。
取り外した後にエラー表示が出たとき
ドア内張りを取り外した後にメーター内やディスプレイに警告灯やエラーが表示される場合があります。
エラー内容 | 主な原因 |
---|---|
ドアロックエラー | アクチュエータ配線の接触不良 |
ウィンドウ制御不能 | モーター電源が通っていない |
アンビエントライト不点灯 | 配線抜けや断線 |
エラーが表示された場合は、再接続やバッテリーのリセットで改善することがあります。
ドアロックや窓の動作不良の原因と対処
再装着後にドアロックが動作しない・窓が開閉しないといった不具合が出ることがあります。
- コネクタの未接続が大半の原因
- 再度内張りを外し、配線を再確認
- ウィンドウは再学習(リセット操作)が必要な場合あり
ウィンドウの初期化方法は年式により異なります。取扱説明書やメーカー公式情報を確認しましょう。
再装着時に音が鳴る・浮く原因
内張り再装着後に「ギシギシ音」や「カタカタ音」が出るケースも見受けられます。
- クリップがきちんと嵌っていない
- 内部部品が接触している
- 遮音材の剥がれやズレ
一度すべての箇所を押し込み直し、振動部分にスポンジテープを貼ると効果的です。
異音は走行中にストレスとなるため、再調整を怠らないようにしましょう。
プロに依頼する場合の費用相場と選び方
ディーラーと整備工場の違い
ベンツEクラスの内張り作業をプロに依頼する場合、どこに頼むかで費用と対応に差があります。
- ディーラー:純正部品・高品質作業だが価格は高め
- 認証整備工場:ディーラー並の設備でコストはやや抑えめ
- 町の修理工場:費用は安いが品質のばらつきがある
高年式のEクラスほどディーラー対応のほうが安心される傾向があります。
費用の目安(例:片側○○円〜)
実際の費用相場は依頼先・車種年式・作業内容によって変動します。
依頼先 | 参考価格(片側) | 備考 |
---|---|---|
正規ディーラー | 22,000円〜38,000円 | 保証付き、純正パーツ使用 |
輸入車専門整備工場 | 15,000円〜28,000円 | 工賃のみで部品代別の場合あり |
一般修理工場 | 10,000円〜20,000円 | 技術力に差があるため要確認 |
作業工賃の安さだけで選ぶと、部品損傷などのリスクもあるため注意が必要です。
信頼できる業者の見極め方
業者を選ぶ際は、実績・資格・口コミなど複数の情報を確認しましょう。
- 輸入車整備の認証資格を保有しているか
- 代車の有無や納期対応の柔軟さ
- 作業事例や写真を公開しているか
- GoogleレビューやSNSの評判も参考に
「安いけど技術に不安」という声も多く、施工実績のある店舗を選ぶのが安心です。
保証・アフターケアの有無
プロに依頼する際、作業保証が付くかどうかも重要な判断材料です。
- ディーラー:6か月〜1年保証あり
- 専門工場:保証期間や条件に差がある
- 個人事業所:保証なし、口約束のみのケースも
万一の不具合対応を考えると、保証の明示がある業者が安心です。
自力作業とのコスト比較
DIYでの作業と比較すると、プロ依頼は工賃がかかるものの、安心感があります。
項目 | DIY | プロ依頼 |
---|---|---|
費用 | 約3,000〜8,000円(工具代のみ) | 約15,000〜30,000円(片側) |
作業時間 | 初回で90分以上 | 30〜60分程度 |
リスク | 部品破損や取付不良の可能性あり | 保証付きでトラブル時も安心 |
時間と仕上がりの精度を重視する方には、プロ依頼が適しています。
まとめ:ベンツEクラスの内張り外しは手順を守れば初心者でも可能
ベンツEクラスのドア内張りは構造が複雑に見えるものの、正しい準備と手順を守れば初心者でも十分に対応可能です。
必要な工具をそろえ、構造の理解を深め、安全に配慮して作業することで、余計なトラブルを回避できます。
費用面でも、プロに依頼するより自力での対応により1万円〜2万円以上のコスト削減になるケースが多く報告されています。
一方で、高年式モデルや電装部品の多いグレードでは、専門知識や技術が求められる場面もあり、無理せずプロに任せる判断も重要です。
自信がない場合や不具合が発生した場合は、速やかに整備工場へ相談しましょう。
- 工具や事前準備の徹底で作業成功率がアップ
- 構造理解と丁寧な操作が破損防止の鍵
- DIYはコスト面でメリットが大きい
- 不安があればプロのサポートも視野に
- 記録を残して次回整備や売却時にも活用
この記事を参考に、安心・安全なベンツEクラスの内張り作業に挑戦してみてください。
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