【プロが解説】ベンツGクラスのリセールは本当に高い？最新相場と裏事情

2025年8月14日木曜日

Gクラス

ベンツGクラスのリセール事情を徹底解説！

「ベンツGクラスは高く売れる」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。しかし実際にどれほどの価値が維持されるのか、気になる人は少なくありません。

結論から言うと、Gクラスは国産SUVと比較しても圧倒的にリセールが高いというデータが出ています。とくにAMGモデルや限定仕様は、3〜5年後でも新車価格の70〜80％で取引されることもあります。

その理由は「流通数の少なさ」「輸出需要の高さ」「ブランド信頼性」の3点に集約されます。これらを知ることで、購入や売却のタイミングを見極めやすくなり、損をしないカーライフにつながります。

「Gクラスって維持費も高そうだけど、リセールで回収できるの？」と不安な方も安心してください。この記事では、相場の裏側や買取市場のリアルな声まで徹底的に解説します。

この記事で分かること

ベンツGクラスが高く売れると言われる理由
最新のリセール相場データとその傾向
リセールに有利なグレード・仕様の特徴
売却時に損をしないためのポイント
よくある疑問とその具体的な答え

ベンツGクラスとは？特徴と人気の理由

圧倒的な存在感と高級感が魅力

ベンツGクラスは、スクエアなボディと堅牢なフレーム構造が特徴です。その無骨かつ洗練されたデザインは、街中でも一目でGクラスとわかる存在感を放ちます。

内装にはナッパレザーやウッドパネルなどが多用され、ラグジュアリーSUVの中でもトップクラスの上質さを誇ります。

ボディ剛性が高く安全性にも優れる
高級素材を使用したインテリア
都市でもオフロードでも映えるデザイン

現行モデルと旧型の違い

2018年にフルモデルチェンジされた現行型Gクラス（W463A）は、先代よりも快適性と操縦安定性が向上しました。とくにサスペンションと電動ステアリングの進化は顕著です。

旧型は重厚感のある運転感覚が魅力ですが、現行型は洗練された操作性と快適な乗り心地が特徴です。

項目	旧型（〜2018）	現行型（2018〜）
ステアリング	油圧式	電動式
足回り	リジッドアクスル	独立懸架（フロント）
乗り心地	やや硬め	快適性が向上

Gクラスが支持され続ける理由

Gクラスは発売から40年以上経ってもなお、世界中で高い人気を誇ります。ドイツ軍や各国要人も採用する耐久性と信頼性が、その根底にあります。

加えて、時代に応じて進化しながらも基本デザインを変えない一貫性も、多くのファンを惹きつけるポイントです。

他のベンツSUVとの比較

GLSやGLEなど他のメルセデスSUVと比べて、Gクラスは価格面では高めですが、リセールバリューと個性の強さで圧倒しています。

モデル名	新車価格（参考）	リセール（3年落ち）
Gクラス	約1,800万円	約1,400万円
GLS	約1,400万円	約900万円
GLE	約1,100万円	約750万円

価格だけでなく、将来の売却価値も加味して比較することが重要です。

購入層の傾向とターゲット層

ベンツGクラスの購入者は、40代〜60代の経営者や医師が中心です。また、芸能人やスポーツ選手など「見られる職業層」にも人気があります。

購入者の約65%が男性
都市部の登録台数が多い
新車より中古で探す層も増加中

リセールを見越してGクラスを選ぶ「資産価値重視派」が年々増えているのも特徴です。

ベンツGクラスのリセールが高い理由

流通量の少なさとプレミア化

ベンツGクラスは年間販売台数が限られており、供給が追いつかないほどの人気を維持しています。とくにG63 AMGなどの高性能モデルは台数が少なく、プレミア価格が付くことも珍しくありません。

G63の一部仕様は中古でも新車価格を超える
右ハンドル仕様は日本市場でさらに希少
納期は1年以上のケースもあり希少価値が高い

リセールを狙うなら、流通が少ないモデル・仕様に注目することが重要です。

海外輸出需要の高さ

Gクラスは中東やアフリカ、東欧を中心に輸出ニーズが高いです。特に砂漠地帯では悪路に強い高級SUVとして重宝され、価格も安定しています。

左ハンドル・無事故車・ブラック系カラーは海外バイヤーに人気が高く、国内よりも高値で売れるケースもあります。

輸出先国	人気モデル	相場傾向
アラブ首長国連邦	G63 AMG	高値安定（2,000万円超も）
ナイジェリア	G550	装備充実モデルが高評価
ロシア	旧型Gクラス	走行距離不問で高需要

ブランド力と耐久性の信頼

Gクラスは1979年の登場以来、軍用車両ベースの堅牢な設計を守り続けています。そのため20万km以上走っても査定が付くほどの耐久性を誇ります。

エンジン・ミッションのトラブルが少ない
高級SUV市場での信頼性が極めて高い
中古車ユーザーからの満足度も高い

過走行でも価格が安定する点は他車にはない大きな魅力です。

モデルチェンジの周期と影響

Gクラスは約30年に一度のフルモデルチェンジと、極めて長寿命な設計が特長です。そのため、旧型が突然価値を失うことはほぼありません。

マイナーチェンジによるリセール影響も最小限であり、長期間安定した価格帯を維持できるのです。

変更時期	内容	影響
2018年	フルモデルチェンジ（W463A）	旧型も根強く人気継続
2022年	マイナーチェンジ	G400d人気化、G63は高騰

特定グレード・カラーの人気傾向

G63 AMGやG400dは特にリセールが安定しています。とくにオブシディアンブラック・ポーラーホワイトなどの定番カラーは買取価格が高くなりやすい傾向があります。

人気グレード：G63 AMG＞G400d＞G550
人気カラー：ブラック・ホワイト・グレー系
オプション：ナイトパッケージ・22インチホイール

目立ちすぎるカラーやカスタム仕様は査定額が下がることがあるため注意が必要です。

年式	走行距離	平均買取価格
2022年式	1万km	約1,500万円
2020年式	3万km	約1,300万円
2018年式	5万km	約1,100万円
2015年式	8万km	約850万円

時期	平均買取価格（G63）	市場の傾向
2021年	1,350万円	在庫不足で価格高騰
2023年	1,450万円	輸出需要が急増
2025年	1,400万円	高値安定の傾向

他車種とのリセール比較｜ライバルと比べてどう？

レクサスLXとの比較

レクサスLXはGクラスのライバルとして知られていますが、リセール面ではやや劣る傾向があります。特にLX570は5年落ちで約55％の残価率であるのに対し、G63は同条件で約70％を維持しています。

LXは信頼性と維持費の安さが強み
Gクラスはブランドと希少性で優位
中古車市場ではGクラスの方が高値安定

車種	5年後の残価率	買取価格（目安）
G63 AMG	約70%	約1,300万円
LX570	約55%	約750万円

ランドクルーザーとの違い

ランドクルーザー300系は近年人気が高く、リセールでも好成績です。ただし、Gクラスと比べると高級感とブランド性ではやや劣るという評価が見られます。

また、ランクルは流通量が多く、Gクラスほどの希少価値がありません。

ポルシェ・カイエンとのリセール比較

ポルシェ・カイエンは走行性能とデザインで人気ですが、リセール価格ではGクラスに届きません。特に3年以上経過したモデルでは価格差が拡大します。

カイエン：3年落ちで残価率60％前後
Gクラス：3年落ちで残価率75〜80％
装備やカラーによる価格差が大きい

ベンツGLSやGLEとの内部競合比較

同じメルセデスSUVのGLSやGLEと比較しても、Gクラスのリセールの強さは際立ちます。特にG63の再販価値は他モデルを凌駕しており、社内でも別格の存在です。

モデル	3年後の残価率	平均買取価格
G63	約80%	約1,500万円
GLS580	約65%	約1,000万円
GLE450	約60%	約800万円

同じブランド内でも、Gクラスは唯一リセールが上位で安定しています。

総合的なコストパフォーマンス評価

Gクラスは新車価格が高額ですが、リセールバリューが非常に高く、実質的な負担額は抑えられます。

高額ながらも「資産」として保有できる
長期間乗っても価格が落ちにくい
税金・維持費は高めだが価値の下落は小さい

他車種との比較において、Gクラスは資産性を重視する層にとって非常に優秀な選択肢です。

リセールで損しない！Gクラスの賢い買い方・売り方

リセールを意識したグレード選び

ベンツGクラスのリセールを最大化するには、人気の高いグレードを選ぶことが基本です。特にG63 AMGとG400dは中古市場での需要が高く、買取価格も安定しています。

G63は3年落ちでも1,500万円超の査定実績あり
G400dはコスパと人気のバランスが優秀
G550は需要が限定的でやや弱め

希少グレードや限定仕様も高額買取が狙える反面、マニア向けになるリスクもあります。

購入時期・売却時期のベストタイミング

購入の狙い目は決算期や新モデル発表前です。一方、売却の最適タイミングは年式が切り替わる前の8〜11月が有利とされています。

また、新車納期が延びている時期は中古需要が高まり、リセールも上昇する傾向にあります。

オプション装備は価値に影響する？

Gクラスはオプション装備の有無が査定に大きく影響します。とくにナイトパッケージやAMGホイールは人気が高く、プラス査定されやすいです。

オプション	リセール影響
ナイトパッケージ	＋30〜50万円
AMG22インチホイール	＋20万円前後
パノラミックスライディングルーフ	＋10〜15万円

一方でカスタムパーツや社外品は査定ダウンの要因になるため注意が必要です。

正規ディーラーと買取専門店の違い

売却先によってリセール金額は大きく異なります。正規ディーラーは手間が少なく安心感がある反面、価格はやや控えめになりがちです。

買取専門店や輸出対応業者は高値を提示されやすく、複数社比較が鉄則です。

ディーラー：スムーズだが買取価格は低め
大手買取業者：査定競争で高額化のチャンス
輸出業者：海外ニーズにマッチすれば高値確定

一括査定サイトの活用術

一括査定サイトを使えば、複数の業者から一気に見積もりを取ることができます。最大で200万円以上差が出たというユーザーの声もあり、活用価値は非常に高いです。

ただし、連絡が多すぎる・営業がしつこいといった声もあるため、比較サイトは評判を確認して選ぶようにしましょう。

注意すべきリセール落ちの落とし穴とは？

事故歴・修復歴のある車の評価

Gクラスは高級車であるため、事故歴や修復歴の影響が特に大きい傾向があります。たとえ軽微な損傷でも査定額が数十万円以上下がるケースがあります。

フレーム修正歴があると大幅減額
交換部品が純正でない場合もマイナス
エアバッグ作動歴は査定に大きく影響

修復歴のない車両と比較すると、リセール差は100万円以上つく場合もあります。

過走行・短期売却のリスク

年間2万km以上の走行は、過走行扱いとされリセール価格に影響します。一方で、1年未満の短期売却も「理由あり」と見なされ、査定で不利になることがあります。

条件	減額の目安
年間2万km以上の走行	−50万円〜−100万円
1年以内の売却	−20万円〜−40万円

カスタムパーツの影響

純正以外のパーツを装着している場合、評価が下がる可能性が高くなります。特にホイールやエアロ、マフラーなどの外観パーツは敬遠されがちです。

カスタムホイール：−10万円〜−30万円
ローダウン・車高調整：−20万円以上
純正戻しが困難な改造は大幅減額対象

リセールを考えるなら、なるべく純正状態を保つことが大切です。

車検・メンテ履歴の重要性

定期的な整備やメンテナンス記録が残っている車両は、査定でプラスに働きます。ディーラー整備記録が揃っていれば信頼度が高まるため、売却時の交渉材料にもなります。

整備記録の有無	査定への影響
ディーラー整備あり	＋10万〜＋30万円
記録なし・ユーザー整備のみ	−10万円前後

輸出制限や法改正による影響

排ガス規制や輸出規制の強化によって、リセール相場が急落することがあります。過去には特定モデルの輸出不可により、相場が20％以上下落した事例もあります。

排ガス基準の強化で欧州向け輸出が減少
輸出国の関税変更による価格変動
2025年以降の環境規制強化にも注意

リセール価格は外部要因の影響も受けやすいため、最新の動向を確認しておくことが重要です。

よくある質問と回答

Gクラスは何年乗っても価値が下がりにくいの？

はい、Gクラスは長期間保有しても価格が落ちにくいことで知られています。特に10年落ち・走行10万km超の車両でも、800万円を超える査定が出た例があります。

年式よりも状態と整備履歴が重視される
旧型でもデザインが変わらず根強い人気
ディーゼルモデルは海外輸出需要が高い

年式が古くてもメンテナンスが行き届いていれば価値は維持されやすいです。

AMGモデルはリセールでも有利？

はい、G63 AMGは中古市場でも非常に人気が高く、高値が付きやすいです。実際に3年落ちで新車価格の80％以上を維持した事例もあります。

モデル	新車価格	3年後の買取額
G63 AMG	2,300万円	1,850万円
G400d	1,500万円	1,100万円

中古で買ったGクラスも高値で売れる？

はい、中古車として購入したGクラスでも適切に整備されていれば高く売却できます。特にG400dやG63はリセール需要が強く、2〜3年所有後でも価格が大きく下がりません。

ユーザーからは「中古で買って2年後、ほぼ同額で売れた」という声もあります。

売却時に査定額を上げるポイントは？

リセールを高めるには、以下のようなポイントが重要です。

外装・内装のクリーニングを徹底
純正パーツに戻す
ディーラー点検記録を用意
直近の車検やオイル交換記録を提出

査定前の一手間が数十万円の差につながることもあります。

リセールバリューが下がる要因とは？

Gクラスは安定した相場が特徴ですが、以下のような条件では価値が下がる恐れがあります。

要因	影響
事故・修復歴あり	−100万円以上の減額も
極端なカスタム	買取拒否のリスクあり
過走行（10万km超）	需要が狭まり価格が下がる
人気のないカラー	ブラック・ホワイト以外はやや不利

Gクラスのリース契約でも売却益は期待できる？

基本的にリース契約は所有権がリース会社にあるため、売却益を自分で得ることはできません。ただし、契約終了後に買い取りオプションを選べば、自らの資産として再販が可能です。

残価設定が低めの場合は、買い取ってから売却することで利益が出るケースもあります。

まとめ：Gクラスのリセールはやっぱり最強だった

ベンツGクラスは、高級SUV市場でも群を抜くリセールバリューを誇ります。年式が古くなっても、装備やコンディション次第で高額査定が期待できる点は大きな魅力です。

とくにG63 AMGやG400dは需要が安定しており、3〜5年後でも新車価格の70〜80％を維持する例が多く見られます。

リセール重視なら、人気グレード・人気カラーを選ぶ
売却前には整備記録や純正状態の維持が重要
事故歴・カスタム・過走行はリセールに大きく影響
輸出需要や市場相場もタイミング判断の鍵となる

Gクラスは「乗って楽しみ、手放す時に得する」数少ない一台です。資産価値を重視する人にとって、まさに最強の選択肢といえるでしょう。

購入時点からリセールを意識すれば、損を抑えて高級車ライフを楽しむことができます。