ベンツGLBとハリアーの比較概要

ベンツGLBとハリアーの比較概要

ベンツGLBとハリアーは、どちらも人気の高いSUVですが選び方を間違えると満足度に大きな差が出ます。購入前に両者の特徴や違いを把握することで、自分のライフスタイルに合った最適な選択ができます。

まず注目すべきは、両車が持つデザイン性・快適性・走行性能のバランスです。見た目の印象だけでなく、維持費や燃費、実用性も比較しないと後悔する可能性があります。

特に日常使いと長距離ドライブの両方で満足できるかどうかは、多くの購入者が悩むポイントです。口コミでも「燃費と走りのどちらを取るかで迷った」という声が多く見られます。

この記事では、両車の魅力と弱点を客観的に比較し、あなたが納得して選べる判断材料を提供します。

この記事で分かること

  • ベンツGLBとハリアーの基本スペックと性能の違い
  • 価格・維持費・リセールバリューの比較
  • 燃費性能や走行性能の実測データ
  • 安全性能や先進機能の特徴と差異
  • ファミリーカーとしての実用性と快適性

ベンツGLBとハリアーの基本スペック比較

ベンツGLBとハリアーの基本スペック比較

ボディサイズと室内空間の違い

ベンツGLBは全長4,650mm、全幅1,845mmで、3列シートを備えるのが特徴です。一方、ハリアーは全長4,740mm、全幅1,855mmで、室内長に余裕があり2列シートでゆったり座れます。都市部での取り回しや駐車のしやすさではGLBが有利ですが、後席の足元空間や荷室容量ではハリアーが優れます。

項目 ベンツGLB ハリアー
全長 4,650mm 4,740mm
全幅 1,845mm 1,855mm
乗車定員 5〜7名 5名

エンジン性能とパワートレインの特徴

GLBは1.3Lターボや2.0Lターボエンジンを採用し、力強い加速と軽快な走りが特徴です。ハリアーは2.0Lガソリンと2.5Lハイブリッドを用意し、燃費性能と静粛性を重視するユーザーに人気です。高速道路での加速力ではGLBがやや優位ですが、低燃費で経済的な運転ではハリアーが優れます。

駆動方式(2WD・4WD)の選び方

GLBは前輪駆動(FF)と4MATIC(4WD)を選べます。4WDモデルは雪道や悪路で安定性が高く、冬季の走行に安心です。ハリアーも2WDとE-Four(電動4WD)を設定しており、ハイブリッド×E-Fourは静粛かつ滑らかな走行が可能です。

デザインと外観の印象

GLBは角ばったSUVらしいデザインで、アウトドア志向のユーザーに支持されています。ハリアーは流線型のクーペスタイルで、街乗りでも映える高級感があります。ユーザーアンケートでは「GLBは存在感」「ハリアーは上品さ」が評価ポイントとして多く挙げられています。

内装の質感と装備の充実度

GLBはMBUXインフォテインメントや高級感のある素材を採用し、先進的な雰囲気です。ハリアーは大型ディスプレイとソフトパッド仕上げの内装で快適性を追求しています。

内装装備はグレードやオプションで大きく変わるため、購入前に必ず現車確認をおすすめします。

価格と維持費の比較

価格と維持費の比較

新車価格とグレード別価格差

ベンツGLBはおおよそ540万円〜750万円の価格帯で、グレードやオプションによって大きく変動します。ハリアーは320万円〜520万円が相場で、価格差は最大200万円以上になります。選択肢を広げるためには、用途と予算を明確にすることが重要です。

モデル 価格帯(新車)
ベンツGLB 540万円〜750万円
ハリアー 320万円〜520万円

中古車市場での相場

中古車ではGLBが400万円台後半から、ハリアーが250万円台から見つかります。3年落ちのモデルでもGLBは高値を維持する傾向があり、リセールバリューを重視するなら有利です。一方で、初期費用を抑えるならハリアーの中古が魅力的です。

税金・保険料・車検費用の目安

GLBの自動車税は排気量に応じて45,000円〜51,000円、ハリアーは34,500円〜45,000円が目安です。任意保険料はGLBがやや高めで、年間2〜3万円の差が出ることもあります。車検費用は両車とも10万円前後が一般的です。

リセールバリュー(売却時価値)の比較

GLBは輸入車としては比較的高いリセールバリューを誇り、購入価格の60〜70%で売れる事例もあります。ハリアーも国内SUVとしては安定した価値を保ち、5年後でも40〜50%程度の価格で売却可能です。

高値で売却するためには、走行距離を抑え、定期的なメンテナンスと記録簿の保管が欠かせません。

燃費性能とランニングコスト

燃費性能とランニングコスト

カタログ燃費と実燃費の違い

ベンツGLBのカタログ燃費はおおよそ12〜14km/Lですが、実燃費は市街地で9〜11km/L、高速道路で13km/L前後です。ハリアーのカタログ燃費はガソリン車で14〜15km/L、ハイブリッド車で21〜22km/Lですが、実燃費はガソリン車で12〜13km/L、ハイブリッド車で18〜20km/Lが目安です。

モデル カタログ燃費(km/L) 実燃費(km/L)
ベンツGLB 12〜14 9〜13
ハリアー(ガソリン) 14〜15 12〜13
ハリアー(ハイブリッド) 21〜22 18〜20

ハイブリッドモデルの燃費性能

ハリアーのハイブリッドモデルは、市街地走行でも燃費が安定しており、年間走行距離が多いユーザーにとって大幅な燃料費削減が可能です。ユーザーの声でも「ガソリン代が半減した」という報告が目立ちます。

ガソリンモデルの燃費性能

GLBのガソリンモデルは走行性能を優先しているため、燃費は平均的です。ハリアーのガソリンモデルはエンジン効率に優れ、街乗りでの燃費も安定しています。ただし、短距離走行が多い場合は燃費差が小さくなる傾向があります。

燃料代・年間維持費のシミュレーション

年間15,000km走行、ガソリン価格170円/Lで試算すると、GLBの年間燃料費は約20〜28万円、ハリアーのガソリン車は約19〜22万円、ハイブリッドは約13〜15万円です。ハイブリッド車の年間差額は最大13万円ほどになり、長期的なコスト削減効果が期待できます。

ただし、ハイブリッド車は初期費用が高いため、購入時は総合的なコストバランスを検討しましょう。

走行性能と乗り心地

走行性能と乗り心地

加速性能と高速走行時の安定感

ベンツGLBは2.0Lターボエンジン搭載モデルで0-100km/h加速が約7.1秒と力強く、高速道路でも安定した走りを実現します。ハリアーはハイブリッドモデルでも0-100km/h加速は約8.1秒で、スムーズな加速と静粛性が魅力です。

モデル 0-100km/h加速 特徴
ベンツGLB 2.0Lターボ 約7.1秒 高出力で高速巡航も安定
ハリアー ハイブリッド 約8.1秒 静かで滑らかな加速

乗り心地とサスペンションの特徴

GLBはやや硬めのサスペンション設定で、スポーティな走りと安定感を重視しています。ハリアーは柔らかめの設定で、長距離ドライブでも疲れにくい快適性が評価されています。

静粛性と車内快適性

ハリアーはエンジン音やロードノイズの遮断性能が高く、車内での会話や音楽がクリアに楽しめます。GLBも遮音性は良好ですが、ターボ加速時にはエンジンサウンドが感じられるため、走りを楽しみたい人に向いています。

ハンドリングとカーブ走行性能

GLBは重量配分が良く、カーブでの安定感が高いのが特徴です。ハリアーは乗り心地を優先しているため、急カーブではややロールが目立ちます。都市部の交差点や高速道路のカーブでも安定感を求めるならGLBが優位です。

試乗時は直線走行だけでなく、カーブや段差を含むコースで乗り味を確かめることが重要です。

安全性能と先進機能

安全性能と先進機能

衝突被害軽減ブレーキの性能

ベンツGLBは最新のアクティブブレーキアシストを搭載し、歩行者や自転車も検知します。ハリアーはToyota Safety Senseのプリクラッシュセーフティを採用し、夜間の歩行者検知性能も向上しています。どちらも時速50km以下での追突回避性能が高く、ユーザー評価は高いです。

機能項目 ベンツGLB ハリアー
歩行者検知 昼夜対応 昼夜対応
自転車検知 あり あり
作動速度域 5〜200km/h 5〜180km/h

運転支援システム(ACC・レーンキープ等)

GLBはディストロニック・プラス(全車速追従クルーズコントロール)を搭載し、渋滞時のストップ&ゴーにも対応します。ハリアーは全車速対応ACCに加え、レーンディパーチャーアラートとステアリングアシストで車線維持性能を高めています

駐車支援機能とカメラ性能

GLBはアクティブパーキングアシストで自動駐車が可能です。ハリアーはパノラミックビューモニターを採用し、狭い駐車場での視認性が高いです。駐車時の安心感は両車とも高水準ですが、自動操作の有無で好みが分かれます。

ヘッドライト・視認性の工夫

GLBはマルチビームLEDヘッドライトで、状況に応じて光量と配光を自動調整します。ハリアーはアダプティブハイビームシステムを搭載し、対向車や前走車を眩惑させずに視界を確保します。

夜間走行が多い方は、試乗でヘッドライトの明るさや配光を必ず確認しましょう。

実用性と積載性

実用性と積載性

ラゲッジルーム容量と使いやすさ

ベンツGLBのラゲッジルームは通常時570L、後席を倒すと最大1,805Lまで拡大できます。ハリアーは通常時409L、最大1,560Lで、荷室の広さではGLBが優位です。開口部の形状はGLBが四角く積み込みやすく、ハリアーは奥行きがあり長物の収納に向いています。

モデル 通常時容量 最大容量
ベンツGLB 570L 1,805L
ハリアー 409L 1,560L

後部座席の広さと乗降性

GLBは3列シート仕様もあり、2列目のスライド調整で足元空間を確保できます。ハリアーは2列固定ですが、シートの座面が高く自然な着座姿勢を保てるため長時間の移動も快適です。乗降性ではドア開口部が広いGLBが優れています。

シートアレンジと収納スペース

GLBは40:20:40分割可倒式で、多様な荷物に対応可能です。ハリアーは60:40分割で、シンプルながら実用的なアレンジが可能です。収納面では、GLBはセンターコンソールとドアポケットの容量が大きく、ハリアーは後席用の小物入れが充実しています。

ファミリーカーとしての使い勝手

ファミリー用途では、GLBは3列目の有無と広い荷室が魅力で、キャンプや旅行に適しています。ハリアーは静粛性と快適性に優れ、日常の買い物から長距離移動までバランス良く対応できます。

購入前には実際に荷室やシートアレンジを確認し、ライフスタイルに合うかどうかを必ずチェックしましょう。

よくある質問(FAQ)

よくある質問(FAQ)

ベンツGLBとハリアーの維持費はどちらが安い?

年間維持費は走行距離や保険内容によりますが、一般的にはハリアーの方が安く収まります。年間で約5〜10万円の差が出るケースもあります。特に自動車税や任意保険料はGLBの方がやや高く、輸入車ゆえの部品交換費用も影響します。

燃費はベンツGLBとハリアーでどちらが優れている?

燃費性能はハリアーのハイブリッドモデルが有利で、実燃費18〜20km/Lを記録する例もあります。GLBはガソリンモデルで9〜13km/L程度です。長距離通勤や年間走行距離が多い場合はハリアーが経済的です。

中古で買うならGLBとハリアーどちらがおすすめ?

リセールバリューを重視するならGLBがおすすめです。3年落ちでも購入価格の60〜70%で売れる事例があります。一方、初期費用を抑えたい場合はハリアーの中古が魅力的で、状態の良い車両が比較的安く手に入ります。

高速道路の走行性能はどちらが上?

高速安定性はGLBが優れています。重量バランスとサスペンション設定により、カーブや追い越し時でも揺れが少ないです。ハリアーは静粛性が高く、長時間運転でも疲れにくい快適性が魅力です。

安全性能はGLBとハリアーで大きな差がある?

どちらも高水準の安全装備を備えていますが、GLBは渋滞時の自動停止・再発進機能や自動駐車アシストが充実しています。ハリアーは運転支援の自然さと視認性の高さで評価されています。都市部走行中心ならハリアー、高速・長距離重視ならGLBが向いています。

ファミリー向けならどちらを選ぶべき?

3列シートの有無と荷室容量を重視するならGLB、室内の静かさや乗り心地の良さを優先するならハリアーです。

家族構成や利用シーンに応じて選び方が変わるため、購入前の試乗と荷室確認は必須です。

まとめ:ベンツGLBとハリアーの比較ポイント総括

まとめ:ベンツGLBとハリアーの比較ポイント総括

ベンツGLBとハリアーは、どちらも人気の高いSUVですが用途やライフスタイルによって最適な選択が異なります。GLBは積載性や3列シートなど多人数やアウトドア向けの機能が魅力で、ハリアーは燃費性能や静粛性に優れ、日常使いと長距離移動のバランスが取れています。

価格・燃費・走行性能・安全性・実用性の全てを比較すると、それぞれの強みが明確になります。購入時はスペックだけでなく、実際の使用シーンを想定して選ぶことが重要です。

  • 価格面ではハリアーが有利、維持費も低め
  • 燃費性能はハリアーハイブリッドがトップ
  • 走行安定性や加速性能はGLBが優勢
  • 安全性能は両車とも高水準だが、先進機能はGLBがやや充実
  • 実用性はGLBの広い荷室、快適性はハリアーが強み

最終的な判断には試乗と実車確認が不可欠です。スペック表だけでなく、実際の乗り心地や装備の使いやすさを体験してから決定しましょう。

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