ベンツGLBのアドブルーとは?【この記事で分かること】

ベンツGLBのアドブルーとは?【この記事で分かること】

ベンツGLBに搭載されるアドブルーは、走行性能を保つために欠かせない重要な要素です。多くの方が「アドブルーって何?」「補充しないとどうなるの?」といった不安を感じています。

実際に警告ランプが点灯して焦った経験がある方も少なくありません。しかし仕組みや補充の目安を知れば、不安なく安全なドライブが可能になります。

本記事では、ベンツGLBのアドブルーに関する疑問を初心者でも分かるように丁寧に解説しています。初めての方でも安心して対応できるよう、具体的な容量や補充方法、注意点まで網羅しました。

「知らなかった」では済まされない、エンジン停止のリスクもあるため、正確な知識が不可欠です。

この記事で分かること

  • ベンツGLBのアドブルー容量と走行可能距離の目安
  • アドブルー補充の適切なタイミングと頻度
  • 初心者向けの補充手順と必要な道具
  • 補充にかかる費用と節約のコツ
  • よくあるトラブルとその対処法

ベンツGLBのアドブルー容量はどれくらい?

ベンツGLBのアドブルー容量はどれくらい?

GLBのアドブルータンク容量の目安【実車データあり】

ベンツGLBのアドブルータンク容量はおおよそ23L前後です。これは同セグメントの他モデルと比較しても標準的な数値です。

一般ユーザーからは「ディーラーで満タンにしてもらったら約20L入った」という声も多く、実際の運用では15〜20Lの範囲で使用されているケースが目立ちます。

取扱説明書には最大容量が記載されていますが、車種や年式によって数リットルの差が生じるため注意が必要です。

モデル アドブルータンク容量
ベンツGLB 200d(2021年式) 約23L
ベンツGLB 220d(2022年式) 約24L
ベンツGLB 4MATIC(2023年式) 約22L

アドブルーが満タンで走行できる距離は?

満タン時の走行可能距離はおよそ8,000km〜12,000kmが目安です。これは通常の通勤や買い物などで使用する分には十分な距離です。

ただし、高速走行が多い場合や重い荷物を積んで走る頻度が高いと、消費速度が早まる可能性があります。燃費と比例するわけではないため注意しましょう。

  • 市街地メイン:約8,000km前後
  • 高速道路中心:約10,000〜12,000km
  • 坂道走行・寒冷地使用:減少傾向

満タンにするまでに必要なアドブルー量

補充時の残量によって異なりますが、完全に空になった状態から満タンにするには約20〜22Lのアドブルーが必要です。

5Lタンクで販売されている市販のアドブルーを使う場合、4〜5本の準備が必要になります。余る可能性もあるため、余剰分の保管方法にも気をつけましょう。

アドブルーは開封後6か月以内に使い切るのが推奨されており、保管温度にも注意が必要です。

容量に個体差はある?モデル・年式別での違い

同じベンツGLBでも、グレードや駆動方式、製造年によってタンク容量に若干の違いがあります。

GLB 200dでは約23L、GLB 220d 4MATICでは約24Lという差がありますが、これはタンク形状や搭載位置の違いに起因しています。

年式・グレード タンク容量(目安)
2021年式・GLB 200d 23L
2022年式・GLB 220d 24L
2023年式・GLB 220d 4MATIC 22L

タンク残量とエラーメッセージの関係

アドブルーの残量が約2〜3Lを下回ると、「AdBlue補充」や「走行距離制限」の警告がメーター内に表示されます。残量がゼロに近づくと、エンジンの始動が制限される仕様です。

  • 残量約5L未満:注意喚起メッセージ
  • 残量約3L以下:エンジン始動制限の警告
  • 残量ゼロ:再始動不可、レッカーが必要

警告を無視し続けると、ディーラーでの強制初期化が必要になる場合があります。

アドブルーの補充頻度とタイミングの目安

アドブルーの補充頻度とタイミングの目安

何kmごとに補充が必要?

アドブルーの補充目安は約8,000km〜12,000kmごとです。これはGLBの走行データに基づく平均値であり、通常の使用条件でこの範囲内に収まります。

都市部の短距離走行よりも、高速道路メインの走行の方が補充頻度は少なくなります

  • 市街地中心:約8,000km前後
  • 郊外走行中心:約10,000km
  • 高速道路中心:約12,000km以上

走行スタイルにより消費速度が異なるため、距離だけで判断せず警告表示も確認しましょう。

ディーゼル燃料との消費比率

アドブルーは軽油とは別に消費されますが、一般的に軽油100Lに対してアドブルー1〜2L程度が使用されると言われています。

この比率を知っておくことで、おおよその補充タイミングが予測できます。たとえば満タン50Lの軽油を10回入れれば、アドブルーは10〜15L消費される計算です。

燃料使用量(L) アドブルー使用量(目安)
100L 約1.5L
500L 約7L
1,000L 約15L

「アドブルー残量低下」表示の意味

GLBではアドブルー残量が一定以下になると、「AdBlue補充が必要です」や「あと○○kmで始動不可」などの警告メッセージが表示されます。

  • 約2,400km前:「AdBlueの補充が必要です」
  • 約1,000km前:「AdBlue補充後でないとエンジン始動できません」
  • 0km:「エンジン始動不可」

表示後はなるべく早く補充を行いましょう。一部ユーザーからは「表示を放置していたら再始動できなかった」との声もあります。

補充を怠るとどうなる?緊急モードに注意

アドブルーが完全に枯渇するとエンジンが再始動できなくなり、最寄りのディーラーまでレッカー搬送が必要になる可能性があります。

これは排出ガス規制の義務に基づく安全機能で、誤作動ではありません。

アドブルーは「燃料」ではないからと軽視すると、高額なトラブルに発展します。

急に減るのはなぜ?消費量が増える要因

以下のような条件では、アドブルーの消費量が通常よりも増えることがあります。

  • 急加速や高回転を多用する運転
  • 短距離走行の繰り返し
  • 寒冷地や登坂路の頻繁な使用

ユーザーからは「冬場に一気に減った」「山道の走行後に警告が出た」という声もあり、使用環境に応じて消費に差が出る点に注意が必要です。

ベンツGLBでのアドブルー補充方法【初心者向け解説】

ベンツGLBでのアドブルー補充方法【初心者向け解説】

アドブルー補充の流れをステップで解説

初めての方でも安心して作業できるよう、補充手順を5つのステップに分けて紹介します。

  • エンジンを停止し、車両のロックを解除する
  • 給油口近くのアドブルー補充口のカバーを開ける
  • 適切なノズルや容器でゆっくりと注入する
  • こぼれた場合はすぐに拭き取る
  • カバーをしっかり閉め、エンジンを再始動して警告表示を確認

補充後すぐにエンジンをかけても警告灯が消えない場合は、数分走行することでリセットされることがあります。

補充口の場所はどこ?開け方も紹介

ベンツGLBのアドブルー補充口は、燃料給油口の横またはラゲッジ下部に配置されています。年式やグレードによって場所が異なる場合があります。

燃料給油口と同じ場所にある場合は、青いキャップが目印です。ラゲッジに設置されている場合は、床下収納スペースの中にあります。

車両タイプ 補充口の位置
GLB 200d(2021年式) 燃料口の隣
GLB 220d 4MATIC(2023年式) ラゲッジ床下

必要な道具と購入場所(純正品or市販品)

アドブルーはディーラー純正品と市販品のどちらでも使用可能ですが、品質に注意が必要です。

購入場所は以下のとおりです。

  • 正規ディーラー:純正アドブルー(やや高価)
  • カー用品店:5L〜10Lの市販ボトル
  • ホームセンター:安価な大容量タイプ
  • ネット通販:10L単位のセット販売

JIS規格「ISO 22241」適合製品を選ばないと、センサー異常を引き起こす可能性があります。

セルフ補充時の注意点とNG行為

アドブルーの補充は比較的簡単ですが、以下のような点に注意しましょう。

  • 他の液体と絶対に混ぜない
  • こぼれた液は金属腐食の原因になるため即拭き取る
  • 室内や手肌に付着しないよう手袋の着用を推奨

補充中にノズルを深く入れすぎるとセンサーを傷つける恐れがあります。注ぎ口には無理な力をかけないようにしましょう。

正規ディーラーとガソリンスタンドの違い

アドブルー補充は正規ディーラー、ガソリンスタンド、カー用品店のいずれでも可能です。それぞれの特徴は以下の通りです。

場所 メリット デメリット
正規ディーラー 品質・管理が安心 費用がやや高い
ガソリンスタンド 手軽・短時間 対応できる店舗が少ない
カー用品店 市販品の種類が豊富 セルフ作業が前提

作業に不安がある方は、ディーラーや整備士による補充を選ぶと安心です。

アドブルー補充の費用相場と節約方法

アドブルー補充の費用相場と節約方法

正規ディーラーでの補充料金は?

ベンツGLBのアドブルーを正規ディーラーで補充する場合、費用は約3,000円〜5,000円が相場です。これは量や店舗によって異なりますが、基本的に純正品が使われ、作業もスタッフが行ってくれるため安心感があります。

ディーラーによっては、定期点検時に無料で補充してくれる場合もありますが、走行距離に応じた請求が発生することもあるため事前に確認しましょう。

カー用品店・スタンドとの価格比較

カー用品店や一部のガソリンスタンドでもアドブルー補充は可能で、費用は500円〜2,000円程度とディーラーより安い傾向にあります。

  • カー用品店:1,000円前後(5L補充)
  • セルフ式ガソリンスタンド:500〜1,500円
  • 有人スタンド:1,500〜2,000円(作業代含む)

コストを抑えたい方には有力な選択肢ですが、純正品でない場合の品質差に注意が必要です。

自分で補充する場合のコスト

市販のアドブルーを購入し、自分で補充する場合は最も費用を安く抑えられる方法です。

一般的な価格帯は以下のとおりです。

容量 価格相場 1Lあたりの単価
5L(ボトルタイプ) 約1,200円 約240円
10L(ボトル・箱タイプ) 約1,800円 約180円
20L(大容量タンク) 約2,500円 約125円

安価に済む反面、保管方法や品質管理には十分注意が必要です。

ネット通販での購入価格と品質の違い

ネット通販ではさまざまな容量・メーカーのアドブルーが販売されており、1Lあたり100円以下で購入できるケースもあります。

ただし、極端に安価な製品は「ISO 22241」規格に準拠していない可能性もあるため、購入前に必ず確認しましょう。

  • 信頼できるブランドを選ぶ(例:BASF、Yara)
  • レビューや販売実績をチェックする
  • 保管温度帯(-11℃以上)を守る

無料補充はある?サービス実施店舗を調査

一部のディーラーや車検業者では、点検時・オイル交換時にアドブルーを無料補充してくれるサービスを実施している場合があります。

例として、メルセデス・ベンツ公式のサポートプランでは、「アドブルー無償補充」が組み込まれていることもあります。

店舗名 無料補充の条件
メルセデス・ベンツ認定ディーラー 車検・点検同時受付時
ENEOS系列一部店舗 エンジンオイル交換利用時
タイヤ館・オートバックスなど メンテナンスパック加入時

全ての店舗で実施されているわけではないため、事前確認が必須です。

ベンツGLBでアドブルー関連のよくあるトラブルと対処法

ベンツGLBでアドブルー関連のよくあるトラブルと対処法

補充したのにエラー表示が消えない

アドブルーを補充したにもかかわらず、メーターに警告表示が残るケースは珍しくありません。

その原因として以下のような要因が考えられます。

  • センサーの反応遅延(再起動・数kmの走行で解消)
  • 補充量が不十分だった
  • 非純正品の使用による認識エラー

それでも消えない場合は、ディーラーでのリセット作業が必要です。

アドブルーが漏れる・こぼれたときの処理

アドブルーは無害ですが、金属や塗装に対して腐食性があります。こぼした場合は速やかに水で洗い流し、乾いた布で拭き取りましょう。

  • 金属部品:白い結晶が残ると腐食の原因に
  • プラスチックやゴム:長期付着で変質の恐れあり
  • 衣服・手肌:水洗いで落ちるが刺激を感じた場合は医療機関へ

補充時は新聞紙や布を敷くと安心です。

違う液体を入れてしまった場合の対処

誤って水や他の液体を入れた場合、即座にエンジンを始動せず、専門業者に連絡してください。エンジンをかけると、SCRシステムに深刻なダメージを与える可能性があります。

以下の対応が一般的です。

状況 推奨される対応
誤って水を入れた エンジンをかけずにレッカー搬送
洗剤・軽油などを入れた タンク交換・配管洗浄が必要

市販ボトルのラベルは必ず確認しましょう。

補充口が開かない・詰まっている

補充口が開かない原因には、凍結・異物混入・ロック解除忘れなどが挙げられます。冬場は特に注意が必要です。

  • 冬場は熱湯やヒーターで温めてから作業
  • 鍵付きタイプはロック解除を忘れずに
  • ノズルやキャップにゴミがついていないか確認

それでも開かない場合は、無理にこじ開けずディーラーに相談してください。

走行中の突然の警告表示の対応策

走行中に「AdBlue補充」や「始動制限」の警告が突然表示された場合は、残量が想定より早く減った可能性があります。

まずは安全な場所に停車し、メーター内の表示内容を確認してください。

表示内容 対応
AdBlue補充が必要 早めに補充。残走行距離に注意
エンジン始動制限まで◯km ディーラーまたはカー用品店で即補充
エンジン始動不可 レッカー搬送し、再設定作業が必要

突然の警告に備え、車載用のアドブルーを常備しておくと安心です。

よくある質問(FAQ)

よくある質問(FAQ)

ベンツGLBはアドブルーなしで走行できる?

ベンツGLBはアドブルーが完全に空になるとエンジンを再始動できなくなる設計です。走行は可能でも、停止後は始動が制限されるため、完全な「アドブルーなしでの走行」はできません。

残量がゼロに近づくとメーターに警告が表示され、数百km以内に始動不能となるため、早めの補充が必要です。

アドブルー切れを放置すると、レッカー搬送が必要になるケースもあります。

アドブルーは軽油スタンドで手に入る?

一部のガソリンスタンドでは、アドブルーの販売や補充サービスを提供しています。ENEOSや出光などの大手系列店であれば対応している可能性が高いです。

ただし、すべてのスタンドで扱っているわけではないため、事前に電話やウェブサイトで確認することをおすすめします。

  • ENEOS Dr.Drive(取扱あり店舗が多い)
  • オートバックス(一部店舗で販売)
  • ホームセンター(補充不可、販売のみ)

アドブルーの使用期限・保管方法は?

アドブルーには使用期限があり、保管状態によって品質が劣化します。通常、製造から1年〜1年半が目安です。

最適な保管条件は以下のとおりです。

  • 温度:5〜25℃の冷暗所
  • 直射日光・高温多湿を避ける
  • 開封後は半年以内に使い切る

劣化したアドブルーを使用すると、センサー故障や排ガス異常の原因になります。

警告灯が点いたらすぐ止まるべき?

アドブルー警告灯が点灯しても、すぐに車が止まるわけではありません。走行可能距離が残っているため、焦らず安全な場所で補充計画を立てましょう。

一般的に警告が出てからの残距離は以下の通りです。

警告タイミング 残走行距離(目安)
第一段階(点滅) 約2,400km
第二段階(始動制限) 約1,000km
始動不可警告 0km

点灯直後の行動が、トラブル回避の鍵になります。

アドブルーの入れすぎは問題になる?

アドブルーは満タン以上に補充しないことが重要です。過剰に入れるとセンサーエラーを引き起こす可能性があり、排気システムにも悪影響を及ぼします。

目安として、補充時は最大容量の80〜90%にとどめるのが安全です。

  • GLBの最大タンク容量:約23L
  • 安全な補充量:18〜20L程度

満タンにしたい場合は、ディーラーでの補充を推奨します。

GLB以外のベンツでも同じ容量なの?

アドブルータンクの容量は車種によって異なります。GLBはコンパクトSUVとしては標準的な約23Lのタンクを搭載していますが、EクラスやGLEなどはさらに大容量です。

車種 アドブルー容量(目安)
GLB 約23L
Eクラス(ディーゼル) 約25〜27L
GLE(SUV) 約28〜30L

同じベンツでも車種によって仕様が異なるため、必ず取扱説明書で確認しましょう。

まとめ:ベンツGLBのアドブルー容量・補充頻度・注意点

まとめ:ベンツGLBのアドブルー容量・補充頻度・注意点

ベンツGLBのアドブルー管理は、安全で快適なディーゼル走行を維持するための重要なポイントです。適切な知識を持つことで、トラブルや無駄な出費を防げます。

アドブルーの容量は約23Lで、通常は8,000〜12,000kmごとに補充が必要です。補充警告が出てもすぐに止まるわけではありませんが、警告を無視するとエンジン再始動ができなくなるリスクがあります。

補充はディーラー、カー用品店、または自分で行うことができ、費用や対応の違いを理解しておくと、状況に応じてベストな選択ができます。特に自分で補充する際は、誤補充や過充填に注意しましょう。

アドブルー関連のトラブルは、ほとんどが「知らなかった」ことが原因です。記事で紹介した補充方法・頻度・注意点をぜひ実践してください。

  • 容量:GLBのアドブルータンクは約23L
  • 補充頻度:8,000km〜12,000kmが目安
  • 補充場所:ディーラー・用品店・自分で対応可能
  • 警告灯:無視すると再始動不能になるため注意
  • 節約:市販品購入や無料補充サービスの活用も有効

ベンツGLBを長く快適に乗り続けるためにも、アドブルーに関する基礎知識は必須です。ぜひ本記事を参考に、正しくメンテナンスしてください。

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