【完全ガイド】ベンツS550のオイル量は何リットル?正確な数値と測り方
ベンツS550のオイル量は何リットル?結論から知りたい方へ
「オイル量は何リットル入るのか?」──これはベンツS550オーナーが整備や点検の際にまず気になるポイントです。
結論を先に言えば、オイル量は年式やエンジン形式によって異なり、7〜9リットルが一般的です。ディーラーでの整備記録や専門誌の技術データにもその数値は明記されています。
一方で、オイル量の目安を知らずにメンテナンスを行うと、オイル不足や過剰充填によるエンジントラブルを招くおそれがあります。
とくに近年のモデルではセンサー警告で自動通知される一方、旧モデルでは自分で正確に測る必要があります。事前の知識が安心・安全なカーライフに直結するのです。
この記事では、オイル量の正確な数値に加え、年式ごとの違いや点検方法、よくある失敗例なども詳しく解説します。
この記事で分かること
- ベンツS550の年式別オイル量(リッター数)の目安
- エンジン形式や仕様ごとのオイル量の違い
- オイル量の正確な測り方とチェック方法
- オイル量が適正でない場合に起こる不具合
- おすすめのエンジンオイルと交換のタイミング
ベンツS550のオイル量は何リットル?年式別に解説
初代(W220型)ベンツS550のオイル量
初代W220型(2005年以前)では、オイル容量は約8.5リットルが標準です。
NA(自然吸気)エンジンであることから、冷却性と潤滑性を重視したオイル設計が特徴です。
実際のユーザーの声では、「1,000km走行ごとに0.5リットル減る印象」との報告もあります。
項目 | 内容 |
---|---|
対応年式 | 〜2005年 |
エンジン形式 | NA V8 |
オイル量 | 約8.5L |
二代目(W221型)ベンツS550のオイル量
W221型(2006〜2013年)は、オイル容量が9.0リットル前後に増加しています。
可変バルブタイミング機構の追加により、高温時の粘度安定性が重要になっています。
DIYでの交換時は、排出量と注入量の差に注意してください。
項目 | 内容 |
---|---|
対応年式 | 2006〜2013年 |
エンジン形式 | DOHC V8 |
オイル量 | 約9.0L |
三代目(W222型)ベンツS550のオイル量
W222型(2014〜2020年)では、エコ性能を保ちながら9.5リットル前後のオイルを使用しています。
アイドリングストップやハイブリッドシステムの関係で、オイル管理の精度がより重要です。
- 低燃費化対応オイル推奨
- オイル交換目安:1年または15,000km
項目 | 内容 |
---|---|
対応年式 | 2014〜2020年 |
エンジン形式 | V8ツインターボ |
オイル量 | 約9.5L |
現行モデル(W223型)ベンツS550のオイル量
現行W223型(2021年以降)は、約8.7〜9.3リットルの幅があります。
これはエンジンが48Vマイルドハイブリッドとなったため、補機系統との関係でオイル量の個体差が出やすいのが特徴です。
必ず車体番号に応じたサービスマニュアルを参照してください。
項目 | 内容 |
---|---|
対応年式 | 2021年〜 |
エンジン形式 | V8+48Vマイルドハイブリッド |
オイル量 | 約8.7〜9.3L |
ターボ・NA・エンジン形式による違い
オイル量は単に年式だけでなく、ターボの有無や冷却構造によっても差が出ます。
- NAエンジン:オイル量少なめ(8.0〜8.5L)
- ツインターボ:高温に対応し多め(9.0〜9.5L)
- マイルドHV:バランス型(8.7〜9.3L)
特にターボ付きモデルではオイル劣化も早いため、交換サイクルの見直しも必要です。
エンジンオイルの測り方・点検方法【DIY派も必見】
オイルディップスティックを使った計測方法
手動での計測は最も確実な方法です。ベンツS550の一部モデルには、ディップスティックが標準装備されています。
- エンジン停止後、10分以上放置
- 平坦な場所で作業
- スティックを抜いて布で拭き、再挿入して再度確認
計測の誤差を避けるため、必ず冷えた状態で行ってください。
MBC(メルセデス・ベンツ・コネクト)による確認手順
最新モデルでは、車内モニターからオイル量が確認可能です。
手順は以下のとおりです。
- エンジンON状態でステアリングボタンを操作
- メニュー内「サービス」→「オイルレベル」を選択
- 数秒でリアルタイムのオイル量が表示される
項目 | 内容 |
---|---|
対応モデル | 2014年以降の一部S550 |
測定時間 | 約5〜10秒 |
注意点 | 走行直後は表示が不安定 |
センサー警告が出たときの対処法
「オイルレベル低下」や「オイルを補充してください」という警告が出た場合は、まず落ち着いて以下を確認してください。
- 最近オイル交換を行ったか
- オイル漏れや焦げたにおいがないか
- リザーバータンク周辺に汚れがないか
即走行中止が必要な警告と、緊急性の低い警告があります。
地面の傾斜や走行直後の誤差に注意
オイル計測時の環境要因にも配慮が必要です。
地面が傾いていると、オイルが一方向に偏り、正確な測定ができません。また、エンジン直後はオイルが全体に行き渡っておらず、数値が不安定になります。
- 計測は冷間時がベスト
- 駐車は完全な水平場所で
正確に測るためのベストなタイミング
オイル量は「いつ測るか」が結果に大きく影響します。
推奨されるタイミングは以下のとおりです。
- エンジン停止から10〜15分後
- 気温が高すぎない早朝が理想
- 給油や洗車のついでに点検する習慣をつける
チェックポイント | 理由 |
---|---|
朝の冷間時 | オイルが安定しやすい |
平坦な場所 | 測定誤差を防ぐ |
日常的な点検習慣 | 異常を早期に発見できる |
オイル量が適正でないとどうなる?トラブル事例と修理費用
オイル不足によるエンジン損傷例
オイルが不足すると、潤滑不良によってエンジン各部が焼き付きを起こす可能性があります。
実際に「オイルランプを無視して走行した結果、ピストンが損傷し修理費用が約65万円かかった」というユーザーの例もあります。
- 焼き付きによる再起不能
- ピストンやクランクシャフトの破損
- タービン損傷など補器類への波及
オイル過多によるトラブルと修理費用
オイルを入れすぎると泡立ちが発生し、油圧が不安定になることがあります。
その結果、エンジン警告灯が点灯し、EGRやO2センサーに影響を及ぼすこともあります。
過剰注入によるセンサー交換や洗浄作業では、5万〜10万円程度の出費が見込まれます。
実際のユーザー体験談
以下はオイル量の管理ミスによって発生した実例です。
- 「S550で長距離ドライブ後にオイル漏れ。調べるとフィラーキャップの閉め忘れだった」
- 「オイル量が少ない状態で1ヶ月乗っていたら、アイドリングが不安定に」
- 「過剰補充して白煙が出た。結果、タービン交換で30万円」
症状 | 原因と対処費用 |
---|---|
白煙が出る | オイル過多による燃焼室混入/タービン交換 約30万円 |
エンジン異音 | 潤滑不足によるメタル損傷/エンジンOH 約80万円 |
異常が出たときの初期症状とは
オイル量の異常によるトラブルには初期症状があります。
- エンジン音が大きくなる
- 振動が増える
- アイドリング時に回転数が不安定
- 白煙または黒煙が出る
これらに気づいた場合は、すぐに点検を受けることが重要です。
ベンツ特有のオイル警告表示の意味
ベンツS550ではメーター内に複数の警告表示があります。
警告メッセージ | 意味と対応 |
---|---|
「オイルを補充してください」 | オイル量が下限未満/0.5L〜1L追加が必要 |
「オイルサービス時期です」 | 走行距離に応じた交換タイミング/整備工場へ |
「オイルレベル測定できません」 | 傾斜地や高温時での測定エラー/再測定を推奨 |
警告が出たら放置せず、早めの対応が長寿命化につながります。
ベンツS550におすすめのエンジンオイルと交換時期
推奨されるオイル規格とブランド
ベンツS550に適したエンジンオイルは、MB認証を取得したロングライフタイプが基本です。
MB229.5やMB229.51などの規格があり、Mobil 1やLIQUI MOLY、Castrolなどが人気です。
ブランド | 認証規格 | 粘度 |
---|---|---|
Mobil 1 | MB229.5 | 5W-40 |
LIQUI MOLY | MB229.51 | 5W-30 |
Castrol EDGE | MB229.3 | 0W-40 |
純正オイルと社外オイルの違い
純正オイルは信頼性と保証面の安心感があり、整備履歴との整合性も取れます。
一方、社外品はコストを抑えつつ性能も高く、特に高性能オイルを選べば問題ありません。
- 純正:メルセデス・ベンツ純正オイル(エンジン設計と完全一致)
- 社外:選定次第で性能は同等以上
ただし保証期間中は純正オイルの使用が推奨されます。
高走行車向けのオイル選び
10万km以上のS550では、高粘度かつ清浄性の高いオイルが適しています。
- 5W-40や10W-40など粘度高めを選ぶ
- スラッジ除去効果のあるオイルを使用
- オイル添加剤との併用も検討
エンジン内部の摩耗が進んだ車両では、低粘度オイルは不安定になる可能性があります。
季節(夏冬)でオイル粘度は変えるべき?
ベンツS550の推奨オイルは通年対応ですが、気温差が大きい地域では粘度調整も有効です。
季節 | おすすめ粘度 | 理由 |
---|---|---|
夏 | 5W-40 / 10W-40 | 高温でも油膜が安定する |
冬 | 0W-40 / 5W-30 | 低温始動性に優れる |
オイル交換の適正サイクルと距離目安
ベンツS550は、通常10,000〜15,000kmまたは1年ごとの交換が目安です。
- 短距離・市街地走行が多い場合は早めに交換
- オイルセンサーのアラートを活用
- 高負荷走行時は7,000km程度で交換推奨
交換時期を過ぎると、燃費悪化やパーツ摩耗が進行します。
自分でオイル交換はできる?手順と必要な道具
オイル交換に必要な工具一覧
自宅でベンツS550のオイル交換を行うには、専用工具が欠かせません。
- トルクレンチ
- オイルフィルターレンチ
- ドレンボルトレンチ(8mmまたは13mm)
- オイル受け皿(10L以上)
- 手袋・ウエス・パーツクリーナー
工具不足は作業ミスや事故の原因になります。
DIYでの作業手順(排出・フィルター交換)
手順を守ればDIYでも安全に作業できます。
- エンジンを5分間暖機し、オイルを柔らかくする
- ドレンボルトを外してオイルを完全に抜く
- オイルフィルターを交換
- 新しいオイルを上部から注入
- アイドリング5分後に量を再確認
作業工程 | 目安時間 |
---|---|
オイル排出・ドレンボルト締付 | 20〜30分 |
フィルター交換 | 10分 |
注入と確認 | 10分 |
廃油処理と環境配慮のポイント
使用済みオイルは産業廃棄物扱いとなるため、適切な処理が必要です。
- ホームセンターで回収ボックスを購入
- 自治体の回収ルールを確認
- 燃えるゴミや排水口への廃棄は厳禁
廃油を不法に処理すると、罰金の対象になる可能性があります。
初心者がやりがちなミスとは?
オイル量の誤測定やフィルター締め付け不良は初心者に多いトラブルです。
- ドレンボルトの締め過ぎでネジ山破損
- オイル残量の確認忘れ
- 規格外のオイルを使用
不安がある場合は、最初だけプロの手順を見て学ぶのがおすすめです。
整備記録の残し方と保証の関係
DIYでオイル交換を行った場合も、整備記録を残すことは非常に重要です。
- 作業日・オイル量・使用銘柄をメモ
- レシートや写真を保管しておく
- 車検時に提出できるようファイル保管
記録項目 | 具体例 |
---|---|
作業日 | 2025年7月1日 |
オイル規格 | Mobil 1 5W-40(MB229.5) |
交換距離 | 102,000km |
保証期間内での整備証明が必要な場合、記録の有無で対応が変わることもあります。
ベンツS550のオイル量に関するよくある質問(FAQ)
ベンツS550のオイル量は満タンで何リットル?
モデルや年式によって異なりますが、おおよそ8.5〜9.5リットルが基準です。
年式 | オイル量 |
---|---|
2006年式(W221) | 約8.5L |
2014年式(W222) | 約9.0L |
2021年式(W223) | 約9.3L |
エンジン形式やオイルフィルターの容量も含めて判断するのが正確です。
オイル警告ランプが消えない原因は?
よくある原因は以下の通りです。
- オイル量の不足または過多
- センサーの劣化や断線
- 水平でない場所での計測
一度オイルを正確に点検し、必要に応じてセンサー交換が必要です。
オイル交換のたびにオイル量が違うのはなぜ?
排出方法の違いや気温、フィルター交換の有無によって変動します。
- ポンプ吸引式:やや残油が多くなりやすい
- 下抜き式:比較的完全に抜ける
- フィルター交換時:約0.3〜0.5L追加が必要
整備士による作業手順の違いも影響します。
オイル漏れかどうかを見極めるポイントは?
以下の症状があればオイル漏れの可能性があります。
- 駐車場の地面に黒い染みがある
- オイル臭や焦げ臭がある
- オイル量が異常に減っている
症状 | 考えられる原因 |
---|---|
ポタポタ漏れる | ガスケット劣化・ドレン緩み |
にじむ程度 | 経年劣化・オイルパン周辺 |
ディーラーと街の整備工場、どちらが安心?
ディーラーは専門知識と純正部品の使用で安心感が高いですが、費用が高めです。
一方、街の整備工場はコスト面で魅力がありますが、輸入車に詳しい店舗かを見極める必要があります。
- 保証期間中:ディーラー推奨
- 高年式・保証切れ:実績のある整備工場も選択肢
工場選びの際は、ベンツ整備の実績や使用部品を確認しましょう。
ベンツのオイル交換は高いのはなぜ?
ベンツS550はエンジン性能が高いため、高品質なロングライフオイルを使用する必要があります。
また、専用フィルター・ガスケット類、診断機を使ったチェック作業なども費用に反映されます。
項目 | 費用目安 |
---|---|
オイル・フィルター代 | 12,000〜18,000円 |
工賃 | 5,000〜10,000円 |
合計 | 17,000〜28,000円 |
費用を抑えたい場合は、社外オイルや街の工場を活用するのも一案です。
まとめ:ベンツS550のオイル量と正しい管理方法
ベンツS550のオイル管理は、車両の性能維持とトラブル回避に直結する重要項目です。
年式やエンジン形式によってオイル量は異なりますが、適切な点検と管理を行えば、高額な修理を未然に防ぐことができます。
- ベンツS550のオイル量は、モデルによって7.5〜9.5リットル程度の差があります
- 計測は冷間時・平坦な場所で実施するのが正確です
- オイル不足・過多のどちらもエンジンに大きな悪影響を与えます
- 推奨オイルはMB229.5や229.51で、Mobil 1やLIQUI MOLYが代表的
- オイル交換は1年または10,000〜15,000kmごとを目安に
- DIY交換も可能ですが、工具や処理方法には注意が必要です
自分の車の仕様に合ったオイル選びと、正しい交換・点検の実践こそが、S550を長く快適に乗り続けるコツです。
オイル管理を軽視せず、愛車と真剣に向き合うことが何よりのメンテナンスになります。
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