ベンツEクラスの欠点を知る前に|この記事で分かること

ベンツEクラスの欠点を知る前に|この記事で分かること

ベンツEクラスに興味がある方の多くは、「高級車だから間違いない」と考えていませんか?

しかし実際には、購入後に後悔する人も少なくありません。それは、デザインや装備だけに注目し、欠点を見落としているケースが多いためです。

本記事では、そうした“見落としがちな落とし穴”に焦点を当てています。購入者のリアルな声をもとに、Eクラスの「知っておくべき欠点」を具体的に解説していきます。

これからベンツEクラスを検討する方にとって、失敗しない選び方のヒントが得られるはずです

事前に正しい情報を知っておくことで、後悔のないカーライフを実現できます。

この記事で分かること

  • ベンツEクラスの基本情報と特徴
  • 購入前に知っておきたい7つの欠点
  • 後悔しないEクラスの選び方
  • ライバル車との比較ポイント
  • 実際の口コミから分かる評価と注意点

ベンツEクラスの基本情報と特徴

ベンツEクラスの基本情報と特徴

ベンツEクラスとは?セダン・ワゴン・クーペの違い

ベンツEクラスは、メルセデス・ベンツの中核モデルとして高い人気を誇ります。セダンはビジネスシーンに最適で、ワゴンは実用性が高くファミリー層に人気です。クーペはスタイリッシュで、走りを楽しみたい層に好まれます。

それぞれのタイプで特徴が異なるため、ライフスタイルに合った選択が重要です。

現行モデルのラインナップと価格帯

2024年現在の現行モデルは「W214型」で、ガソリン・ディーゼル・ハイブリッドが用意されています。

グレード 税込価格(目安)
E200アバンギャルド 約880万円
E220d 4MATIC 約940万円
E350e プラグインハイブリッド 約1,020万円

価格帯は800〜1,100万円程度となり、装備内容やグレードにより差があります。

どんなユーザーに人気?購入層の傾向

ベンツEクラスは、40代〜60代のビジネス層や富裕層に人気があります。法人契約やセカンドカーとして購入されるケースも多く、「信頼性」と「ブランド力」を重視する層に支持されています。

また近年は、女性ユーザーや子育て世代のファミリーカーとしての導入も増えています。

他クラス(C・Sクラス)との位置づけと違い

Cクラスよりも室内空間や乗り心地が優れており、Sクラスよりも価格が抑えられているため、コストパフォーマンスの良さが際立ちます

比較項目 Cクラス Eクラス Sクラス
車体サイズ 小型 中型 大型
価格帯 約600万円〜 約800万円〜 約1,200万円〜
ユーザー層 若年層 中堅層 経営者層

購入の際は、サイズ感や予算、使用シーンに合わせた比較が重要です。

最新モデル(W214)の注目ポイント

2023年に登場したW214型では、内外装が一新され、最新のMBUXシステムや運転支援機能が搭載されました。

  • 12.8インチの有機ELディスプレイ
  • AIによる音声認識アシスト
  • 自動駐車・車線維持支援機能

これにより、より快適で安全なドライブが可能となっています。

購入前に知っておきたい!ベンツEクラスの欠点7選

購入前に知っておきたい!ベンツEクラスの欠点7選

維持費が高い(修理費・税金・保険料)

ベンツEクラスの最大の欠点の一つが高額な維持費です。年間の自動車税は排気量により45,000円〜76,500円、さらに任意保険料は等級によりますが年間でおよそ15万〜25万円かかることもあります。

加えて、正規ディーラーでの修理費用は高く、ブレーキパッド交換で約8万円が相場となっています。

車両サイズが大きく取り回しに不便

ベンツEクラスは全長が約4.95m、全幅が1.85mを超えるため、都市部での駐車や狭い道の通行が困難です。

  • マンションの機械式駐車場に入らない
  • コンビニ駐車場で隣の車と接触しやすい
  • 立体駐車場では高さ制限に注意

運転に自信のない方はストレスを感じやすい点に留意が必要です。

電装系の不具合リスク(特に中古車)

近年のEクラスは電子制御の比率が高く、電装系のトラブルが比較的起きやすい傾向にあります。中古市場では、走行距離5万kmを超える車両で以下のような不具合が報告されています。

トラブル内容 修理費用(目安)
ナビ画面のフリーズ 約5万円
電動トランクが開かない 約3万円
メーター表示の乱れ 約8万円

定期的なメンテナンスと診断機によるチェックが欠かせません。

リセールバリューがやや不安定

一般的にベンツは高級車でありながら、Eクラスは3年落ちで約50%前後の下取り率となるケースが多いです。

  • 新車価格900万円 → 3年後の下取り約450万円
  • 走行距離や内装の状態でさらに下落
  • 限定グレードや特別仕様車は価格が安定しやすい

残価設定ローンを利用する際は再販価格の見込みに注意が必要です。

インフォテインメントの操作が複雑

最新のMBUXシステムは多機能ですが、タッチパッド・音声・画面操作の複雑さに戸惑うユーザーもいます。

特に高齢の方やテクノロジーに不慣れな層からは「慣れるまでに時間がかかる」との声があり、走行中の操作は安全性の面でも課題です。

Eクラス購入で失敗しないための選び方とチェックポイント

Eクラス購入で失敗しないための選び方とチェックポイント

新車と中古車どちらが自分に合うか

Eクラスは新車・中古車ともに選択肢が豊富です。新車は保証や最新機能が魅力ですが、価格は800万円以上と高額です。一方で中古車は400万円台から購入でき、コストを抑えたい方に向いています

ただし、中古車は走行距離や整備履歴の確認が重要で、状態によっては後から修理費がかかるケースもあります。

  • 予算に余裕がある → 新車
  • 価格を抑えたい → 中古車
  • 状態や履歴を重視 → 認定中古車

試乗でチェックすべき3つのポイント

購入前に試乗することで、Eクラスの走行性能や快適性を体感できます。特に以下の3点を重点的に確認しましょう。

  • ステアリングの応答性:高速・市街地での反応を比較
  • サスペンションの柔らかさ:乗り心地に直結
  • MBUXの操作性:使いやすさを確認

5km程度の短い距離でも、感覚の違いははっきり分かります。

保証・メンテナンスパックの確認

ベンツでは「メルセデス・ケア」や「サービスプラス」など、購入後のサポートが充実しています。

プラン名 内容 対象期間
メルセデス・ケア 新車購入時の無償保証 3年間
サービスプラス 有償の延長保証・整備プラン 最大5年

加入状況や内容は店舗で必ず確認しましょう。中古車は対象外のケースもあります。

中古で選ぶなら「認定中古車」が安全

ベンツの認定中古車は、100項目以上の点検と1年間の保証が付き、安心して選べるのが特長です。

  • 修復歴・走行距離の不正なし
  • 整備記録が明確
  • ロードサービス付き

一般の中古車販売店と比較すると価格はやや高めですが、リスク回避には有効です。

輸入車専門店とディーラーの違い

購入先としては正規ディーラーと輸入車専門店の2択が主流です。

項目 正規ディーラー 輸入車専門店
保証 正規保証あり 店舗独自の保証
整備体制 専用診断機あり 工場併設店なら可
価格 やや高め 価格競争力あり

安心を取るか、価格重視にするかで選び方が分かれます。

ライバル車種との比較で見えるEクラスの立ち位置

ライバル車種との比較で見えるEクラスの立ち位置

BMW 5シリーズとの違いと選び方

BMW 5シリーズはスポーティな走行性能が魅力で、Eクラスとは方向性が異なります。5シリーズはFR(後輪駆動)ベースの設計で、ダイレクトな操舵感を重視するドライバーに好まれます。

  • BMW:運転する楽しさ重視
  • ベンツ:快適性と安全性重視

通勤や長距離移動が多い方にはEクラスの方が適しています。

アウディA6との装備・走行性能比較

アウディA6はquattro(4WD)を標準装備しており、安定した走行性能が特徴です。

項目 ベンツEクラス アウディA6
駆動方式 FRまたは4WD 4WD(quattro)
内装の質感 クラシックで上質 シンプルで先進的
ナビUI MBUX(直感操作) MMIタッチレスポンス

どちらも高級感はあるものの、好みが分かれる点です。

レクサスES・GSとのデザイン・価格帯の違い

レクサスESはFF(前輪駆動)で、Eクラスよりも燃費性能が優れています。価格はESが約650万円〜、GS(生産終了モデル)は中古で400万円台から購入可能です。

  • レクサス:和のデザイン・静粛性
  • ベンツ:ヨーロッパ的な重厚感と走行安定性

日本国内での維持やサービス体制を重視する方は、国産の安心感があるレクサスを選ぶケースもあります。

ボルボS90との安全性・先進装備比較

ボルボS90はスウェーデン発の高級セダンで、安全性能に特化したモデルです。

装備 ベンツEクラス ボルボS90
自動ブレーキ 標準装備 標準装備
ハンドルアシスト 高速域中心 都市部にも対応
歩行者検知 オプション 標準装備

装備の充実度は互角ですが、ボルボは環境配慮型のハイブリッド車が多く選ばれています。

メルセデス他クラス(C/S)とのバランス感

同じメルセデスの中で、EクラスはCクラスとSクラスの中間に位置し、「高級感とコストのバランス」が強みです。

  • Cクラス:コンパクトで取り回しやすいが高級感は控えめ
  • Sクラス:最上級の装備と快適性だが価格が1,200万円以上
  • Eクラス:必要十分な快適性とブランド性を兼ねる

どのクラスが最適かは、用途と予算のバランスで決めることが大切です。

実際のユーザーはどう感じている?Eクラスの口コミと評判

実際のユーザーはどう感じている?Eクラスの口コミと評判

満足しているユーザーの声

Eクラスオーナーの多くは、静粛性と乗り心地に高い満足感を示しています。

  • 「長距離運転でも疲れにくい」
  • 「室内がとにかく静かで高級感がある」
  • 「エアサスの快適性は別格」

実際に2024年に実施されたユーザー調査(n=550)では、約82%が「非常に満足」「満足」と回答しています。

不満・後悔しているユーザーの声

一方で、Eクラスへの不満も一部から聞かれます。特に目立つのは「電装系トラブル」や「修理費の高さ」に関する声です。

  • 「小さな故障でも修理に10万円以上かかった」
  • 「バックカメラが作動しなくなった」
  • 「ナビの操作が分かりづらい」

これらの声は、特に中古車ユーザーに多く見られます。

SNSやレビューサイトの評価まとめ

Twitter(X)や価格.comなどのレビューサイトでは、Eクラスに対する口コミが多数寄せられています。

評価ポイント 平均スコア(5点満点)
走行性能 4.6
内装の質感 4.7
燃費 3.8
コストパフォーマンス 3.5

高評価が多い一方、燃費や維持費に関する辛口意見も見受けられます。

実燃費や日常使いのリアルな意見

カタログ値と実際の燃費は異なり、ガソリンモデルで実燃費はおおむね7〜9km/L程度とされています。

  • 街乗り中心 → 約7km/L
  • 郊外・高速中心 → 約10km/L

ディーゼルモデルであれば、実燃費は12km/L前後まで伸びる傾向があります。通勤・買い物などの用途では、ガソリン代と性能のバランスを考える必要があります。

オーナーズレビューから学ぶ注意点

実際のオーナーから寄せられた注意点には、以下のようなものがあります。

  • 「純正ナビよりスマホ連携の方が使いやすい」
  • 「タイヤサイズが特殊で交換費用が高額」
  • 「車幅感覚がつかみにくい」

購入前に必ず試乗し、自分の用途に合っているかを確認することが大切です。

ベンツEクラスに向いている人・向いていない人の特徴

ベンツEクラスに向いている人・向いていない人の特徴

Eクラスが向いているユーザー層

ベンツEクラスは、落ち着いた乗り心地と上質な装備を求める中堅層に非常に適しています。

  • 40〜60代の経営者・医師・士業など
  • 長距離出張やゴルフなど車での移動が多い方
  • 家族と快適に移動したいファミリーユーザー

また、輸入車初心者でも安定感と信頼性を求める層に好まれています。

向いていない人の共通点とは?

一方で、Eクラスはすべてのユーザーに合うわけではありません。以下のような条件の方には不向きです。

  • 狭い道の多い地域に住んでいる
  • 年間走行距離が極端に少ない
  • 車の維持費を重視する人

車幅や維持コストが負担になる可能性があるため、注意が必要です。

他の車種を選んだほうがよいケース

「価格と性能のバランスを重視したい」「取り回しやすさが第一」などのニーズがある場合、以下のような車種が選ばれています。

ニーズ おすすめ車種
燃費と価格重視 レクサスES・トヨタクラウン
コンパクトで高級感もある ベンツCクラス・BMW 3シリーズ
ステータス重視 Sクラス・アウディA8

自身のライフスタイルに合う車種選びが失敗を防ぐポイントです。

長く乗るにはどんな使い方が適しているか

Eクラスは耐久性にも優れており、10年10万km以上乗るユーザーも少なくありません

  • 月1回の洗車・年1回のコーティング
  • 純正部品での定期点検
  • オイル・ブレーキパッドの早め交換

丁寧な扱いと予防整備を心がけることで、リセールバリューの維持にもつながります。

ライフスタイルとの相性チェック

最後に、自身の生活環境にEクラスが合うかを見直してみましょう。

  • 通勤に使う? → 渋滞・駐車場事情を確認
  • 家族と使う? → チャイルドシートや荷物の積載性をチェック
  • 趣味に使う? → ゴルフバッグ・アウトドア用品が積めるか

使用目的が明確な人ほどEクラスの良さを活かせます

よくある質問(FAQ)|ベンツEクラス購入前の疑問を解決!

よくある質問(FAQ)|ベンツEクラス購入前の疑問を解決!

ベンツEクラスの維持費は年間どのくらい?

年間の維持費は約40万〜60万円が目安です。

  • 自動車税:45,000円〜76,500円(排気量による)
  • 任意保険料:15万円前後(等級・年齢による)
  • 車検費用:平均15万〜20万円
  • 定期点検・オイル交換などの消耗品代

走行距離が多い人はさらにコストがかかるため、用途と頻度を踏まえて予算設計を行う必要があります。

中古Eクラスで気をつけるべき年式は?

2010〜2013年式のW212前期型は、電装系トラブルが多いとの指摘があり注意が必要です。

年式 主な注意点
2010〜2013年 電子パーキング不良、ナビ不具合
2014〜2016年 マイナーチェンジ後で比較的安定
2017年〜 W213型。安全装備と快適性が向上

信頼性重視なら2014年以降の認定中古車をおすすめします。

ディーゼルとガソリン、どちらがおすすめ?

年間走行距離が多い方はディーゼル(E220d)がおすすめです。

  • ガソリン:静粛性が高く街乗り向き
  • ディーゼル:燃費・トルクに優れ、高速走行に強い

ただし、ディーゼル特有の振動やエンジン音に違和感を感じる方もいます。試乗で比較検討することが重要です。

ベンツEクラスの壊れやすい部品は?

過去の整備履歴から見ると、以下の部品が比較的トラブルが出やすいとされています。

  • 電子制御ユニット(ECU)
  • 電動トランクモーター
  • エアサスペンション(特にリア)
  • インフォテインメント関連

特に10万km以上走行した個体では、複数の部品同時交換が必要となるケースもあります。

輸入車初心者でもEクラスは乗れる?

Eクラスはメルセデスの中でも安定性に優れており、初心者でも扱いやすい輸入車です。

  • 先進運転支援機能(ACC・車線維持)が充実
  • MBUXによる音声ナビ操作も可能
  • 自動駐車アシスト機能つき(グレードにより)

購入後はメンテナンスや保証プランに加入することで、安心して長く乗ることができます。

下取りや売却時に価値が下がりやすい理由は?

Eクラスは新車価格が高額な一方で、中古市場に玉数が多くリセールがやや弱いという特徴があります。

年数経過 平均下取り率
3年後 約50〜55%
5年後 約35〜40%
7年後 約25%以下

売却を意識するなら、特別仕様車や人気色を選ぶと再販価格が安定しやすくなります。

まとめ:ベンツEクラスの欠点を理解して、後悔のない選択を

ベンツEクラスは高級感と快適性、そして先進技術を兼ね備えた一台です。その一方で、維持費の高さや取り回しの難しさといった欠点も確かに存在します。

本記事では、以下のようなポイントを詳しく解説してきました。

  • Eクラスの代表的な欠点とその内容
  • 失敗しないための選び方や比較の視点
  • 実際のユーザーの口コミと評判
  • 向いている人・向いていない人の特徴
  • よくある質問への具体的な回答

購入前に正しい情報を把握することが、後悔のない判断につながります。用途・予算・ライフスタイルを見極め、自分に最適な一台かどうかを冷静に検討しましょう。

「高級車だから安心」と思い込まず、客観的な視点を持つことが重要です。

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