【W222 vs W223】ベンツSクラスの見分け方を年式別に徹底比較!
W222とW223の違いは?Sクラスファン必見の比較ガイド
ベンツSクラスの購入や乗り換えを検討している方にとって、W222とW223の違いは非常に重要なポイントです。特に中古市場でも両モデルが混在しており、外観や内装の差を正しく理解していないと、思わぬ誤解や後悔につながる可能性があります。
例えば「どちらが最新モデルなのか分からない」「外から見ても違いがよく分からない」という声を多く耳にします。実際に販売現場では、W222の後期型とW223を見間違える人も少なくありません。
本記事では、年式やグレードの違いをはじめ、見た目や内装、技術面に至るまで徹底的に比較・解説します。W222とW223の特徴を整理すれば、自分に合った一台が見えてくるはずです。
今後の車選びで後悔しないためにも、両者の違いを正確に押さえておくことが大切です。
この記事で分かること
- W222とW223の年式や基本スペックの違い
- 見た目・内装・装備の比較ポイント
- 中古車市場での見分け方と価格の傾向
- ライフスタイル別に合うモデルの選び方
- 購入前に知っておくべき注意点とFAQ
W222とW223の基本情報まとめ:ベンツSクラスの進化を知る
W222とは?2013年〜2020年の6代目Sクラスの特徴
W222は2013年に登場した6代目ベンツSクラスです。高級感と先進技術のバランスが取れた名作として、現在でも中古市場で根強い人気を誇ります。
- 登場年:2013年(日本導入は同年)
- 特徴:LED全灯化、マッサージ機能付きシートなど
- 全長:約5,115mm(標準モデル)
特に2017年のマイナーチェンジ以降は、装備面・安全性が大幅に進化しています。
W223とは?2020年以降の最新型Sクラスの概要
W223は2020年に登場した現行型であり、完全デジタル化と自動運転技術の大幅進化が特徴です。
- 登場年:2020年(国内発表は2021年)
- 主要装備:MBUXハイエンドシステム、ARナビゲーション
- 全長:約5,210mm(標準モデル)
W223は安全性・快適性・操作性のすべてが最新基準に到達しています。
W222とW223の登場時期とグレード展開の違い
2世代のモデルは販売年が異なるだけでなく、グレード構成にも差があります。代表的なグレードは以下の通りです。
モデル | 主なグレード |
---|---|
W222 | S300h/S400h/S550/S560/AMG S63 |
W223 | S400d 4MATIC/S500 4MATIC/AMG S580/S580e(PHEV) |
W223ではPHEV(プラグインハイブリッド)や直列6気筒への移行が進んでいます。
プラットフォーム・ボディサイズの比較
W223は新設計のMRA IIプラットフォームを採用し、ボディ剛性と空力性能が向上しています。
- W222:MRAプラットフォーム
- W223:MRA IIプラットフォーム
- ホイールベース:W223の方が50mmほど長い
特にロングボディ仕様では、W223がより広い後部座席空間を実現しています。
共通点と全体的なデザイン哲学の変遷
両モデルとも「モダンラグジュアリー」をテーマに設計されており、高級車らしい存在感は共通しています。
- LEDライトの採用
- 流れるようなサイドライン
- 室内の快適性を重視した静音性設計
ただしW223ではさらにミニマルデザインが追求され、直線的なモチーフが増えています。
外観デザインの違いで見分ける方法
フロントフェイスの特徴比較(グリル・ヘッドライト形状)
W222とW223のフロントフェイスは、グリルの形状やヘッドライトのデザインで明確に違いがあります。
- W222:横長で角ばったヘッドライト、3本ラインのLEDが特徴
- W223:よりシャープなヘッドライト、ウィンカー内蔵型デザイン
- グリルサイズもW223のほうが大型化
実際に中古車販売店でも、「グリル形状で型式が分かりやすい」と説明されるケースが多くあります。
リアビューとテールランプの違い
リアデザインでは、テールランプの形状と位置が最大の識別ポイントです。
- W222:横長一体型ランプ、下部に配置されたリフレクター
- W223:矢印のような分割型ランプ、ランプ位置がやや上寄り
ナンバープレート周辺のバンパーデザインも異なるため、後ろ姿だけでも識別可能です。
ボディサイズ・プロポーションの印象差
W223は全体的に長く、ルーフラインが滑らかな流線型に変化しています。
項目 | W222 | W223 |
---|---|---|
全長 | 約5,115mm | 約5,210mm |
全幅 | 約1,900mm | 約1,930mm |
全高 | 約1,495mm | 約1,505mm |
特に後席ドアからトランクにかけての形状がよりクーペ的に進化しています。
実在する販売車両の写真から読み解く見分けポイント
中古車検索サイト「グーネット」や「カーセンサー」に掲載されている車両を参考にすると、ライト形状やバンパーの立体感から判断できます。
- W222:ボディラインに段差があり、クラシックな印象
- W223:凹凸が少なく、全体がスムーズな曲線構造
販売店スタッフによるレビューでは、「フロントマスクがW223はより洗練されている」との声も多数あります。
夜間・走行時に気づく外観のディティール差
夜間に見分ける場合、ライトの点灯パターンやウインカーの流れ方が有効な手がかりになります。
- W222:ウインカーは点滅型
- W223:シーケンシャル(流れる)ウインカー採用
- デイライトの形状も変更あり
夜の駐車場や走行中に一目で判別できるため、購入前に実車確認をおすすめします。
内装(インテリア)の違い:高級感とテクノロジーの進化
コックピット周辺のデザイン変化
W222とW223では、コックピットのデザインが大きく異なります。W222は左右対称のクラシカルな配置で、木目や金属装飾が特徴です。
一方でW223では、センターに大画面モニターが配置され、未来的な操作性が際立ちます。
- W222:アナログ時計や物理ボタン多めの構成
- W223:タッチパネル中心、操作はスマートフォン感覚
W223は初めて乗る人でも直感的に扱える設計になっています。
メーター&ディスプレイのデジタル化比較
W222はメータークラスターに12.3インチのデュアルディスプレイを採用しており、当時としては非常に先進的でした。
しかしW223では、メーターが3D表示対応の液晶に進化し、視認性とカスタマイズ性が格段に向上しています。
項目 | W222 | W223 |
---|---|---|
メーターサイズ | 12.3インチ(2画面) | 12.3インチ(3D表示対応) |
操作方式 | 物理ボタン+ダイヤル | MBUX音声操作+タッチ |
素材感・仕立ての違い(レザー、木目など)
W222では本革とウッドトリムを基調としたクラシックな高級感が特徴です。手触りや質感にこだわりたい人に支持されています。
一方でW223では、よりモダンで洗練されたインテリアが採用されています。
- W222:ポプラウッド、ナッパレザー
- W223:マットアルミ、サステナブル素材の応用
近年の環境意識の高まりを反映し、W223はリサイクル材も一部使用しています。
シート形状・快適装備の比較
どちらのモデルも上質な座り心地を提供しますが、W223では快適装備がさらに進化しています。
装備項目 | W222 | W223 |
---|---|---|
シートマッサージ | あり(部位限定) | 全身対応+温感付き |
ヘッドレストモニター | 一部グレードで搭載 | 標準装備(上位モデル) |
特に後席重視で考える場合、W223の優位性は明確です。
W223に搭載されたMBUX最新世代の特徴
W223では、MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)の第2世代が採用されており、音声認識と学習機能が大幅に向上しています。
- 「ハイ、メルセデス」で起動する音声操作
- ジェスチャー操作やARナビゲーションに対応
- 利用者の行動パターンを学習して提案
慣れれば従来のボタン操作より快適で、運転に集中できます。
走行性能・安全性能の違いで比較
搭載エンジンとハイブリッド技術の進化
W222とW223では、エンジン構成とハイブリッド技術に大きな進化があります。W222はV型エンジンが主流だったのに対し、W223では直列6気筒やマイルドハイブリッドが採用されています。
モデル | エンジン構成 | ハイブリッド形式 |
---|---|---|
W222 | V6/V8エンジン | S400h(フルハイブリッド) |
W223 | 直列6気筒 | ISG付きマイルドハイブリッド |
W223のISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)は、発進時の静粛性や燃費向上に大きく貢献しています。
サスペンション・乗り心地の違い
W222とW223はいずれもエアサスペンションを搭載していますが、W223ではE-ACTIVE BODY CONTROLが採用され、乗り心地が大きく進化しています。
- W222:AIRMATICサスペンション(路面に応じた減衰調整)
- W223:48Vシステムで制御されるE-ACTIVE BODY CONTROL
- 振動や横揺れをリアルタイムで吸収
実際の試乗レビューでも「まるで空を飛んでいるよう」と称されるほどです。
ADAS(運転支援機能)の充実度
安全性能においてもW223が圧倒的に優位です。特にドライバー支援機能は、最新の自動運転技術に近づいています。
- アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック
- レーンキーピング・アシスト
- アクティブブラインドスポット・アシスト
- 緊急回避支援(W223のみ)
W223は高速道路での半自動運転レベル2.5に相当する制御が可能です。
W223で追加された自動運転レベルの技術
W223では、メルセデス初のドライバーアテンションモニターやハンズオフ機能が搭載されました。
機能名 | 概要 |
---|---|
ハンズオフアシスト | 高速道路で一定条件下での手放し運転を許容 |
360度センサービュー | 全方位カメラとセンサーによる自動制御補助 |
これによりW223は、自動運転レベル3の一部条件をクリアしており、今後の法整備次第で完全対応も視野に入っています。
走行テストレビューから見るフィーリングの違い
実際に試乗したユーザーの声では、W223の静粛性と加速フィールの滑らかさが圧倒的という評価が多数です。
- 「W222は安定していて安心感がある」
- 「W223は運転が楽しく、感覚が軽い」
- 「高速域での静粛性はW223が圧倒的」
アクセルレスポンスやステアリングフィールも改善されており、ドライバーの疲労軽減にも寄与しています。
中古車市場での見分け方と選び方のポイント
年式・型式表示からの識別方法
ベンツSクラスを中古車で選ぶ際は、型式(Wナンバー)と年式の確認が基本です。
- W222:2013年〜2020年モデル
- W223:2020年〜現行モデル
- 型式は車検証の「車台番号」に記載
特に2020年の移行期は、年式と型式が一致しない場合もあるため注意が必要です。
年式だけで判断せず、型式とセットで確認することが重要です。
車検証で確認できるモデルコードの見方
車検証を見れば、型式・初年度登録・原動機型式などから正確に判別できます。
項目 | W222例 | W223例 |
---|---|---|
型式 | DBA-222### | 5AA-223### |
初度登録 | 平成25年〜令和2年 | 令和2年以降 |
業者に見積もりを依頼する際は、車検証のコピーを送ると正確な案内を受けられます。
中古車販売サイトでの検索キーワード例
「Sクラス W222」「Sクラス W223」と入力すれば、モデルを絞り込めます。
- 「Sクラス W222 後期」→マイチェン後モデルのみ表示
- 「Sクラス W223 AMG」→AMG仕様の最新モデルに限定
- 「S560 ロング」→ボディタイプとグレードを特定
モデル年式が混在している場合は、販売年だけでなく型式検索を活用しましょう。
価格帯の傾向と選び方の基準
W222は車両本体価格300万円台から流通しており、コスト重視なら非常に狙い目です。
モデル | 価格帯(2025年現在) | 備考 |
---|---|---|
W222(前期) | 280万円〜400万円 | 高年式・走行多めが中心 |
W222(後期) | 400万円〜650万円 | 低走行・装備充実車は高値 |
W223 | 850万円〜1500万円 | 新車価格に近いモデルも多い |
中古車の価格は装備・走行距離・保証内容で変動するため、事前確認が必須です。
プロの査定士が注目する見分けポイント
査定士は以下のようなポイントでW222とW223を瞬時に見分けます。
- ヘッドライトとテールランプの形状
- ナビ画面の配置と操作方式
- ドアノブのデザイン(W223はフラット型)
これらは内外装のチェックで一目瞭然のため、現車確認時に注視すると安心です。
現車を確認できない場合は、販売店に「型式と初度登録」を必ず確認しましょう。
こんな人にはW222/W223がおすすめ!ライフスタイル別の選び方
コスパ重視派にはW222が最適な理由
購入コストを抑えつつ高級感を味わいたい方には、W222がおすすめです。
- 車両本体価格:300万円台〜
- 装備充実の後期型でも500万円以下が狙える
- V6エンジンの滑らかさと静粛性も高評価
予算に限りがある場合でもSクラスらしさを十分に体感できます。
最新機能重視派にはW223がおすすめの理由
先進装備や運転支援機能に魅力を感じるなら、W223がベストチョイスです。
- MBUX第2世代搭載で操作が直感的
- ARナビや3Dコックピットなどハイテク装備が満載
- マイルドハイブリッドにより燃費性能も向上
特に最新トレンドを追求する方や、最新技術を日常で活用したい層に人気です。
ビジネス利用・法人登録に向いているのはどちら?
法人用途や役員車としての利用を考えるなら、信頼感と見栄えの両立が鍵です。
- W222は落ち着いたデザインで重厚感があり、上場企業などに好印象
- W223は最新の高級車としてのインパクトが強く、ブランディング効果大
コスト面ではW222が優位ですが、来客対応や会社の顔として使うならW223も選択肢となります。
長距離ドライバー・家族利用で重視すべき点
走行距離が多い方や、家族での移動が多い方にはW223のほうが快適性に優れています。
項目 | W222 | W223 |
---|---|---|
シート快適性 | 標準的(後期型は快適) | マッサージ・ベンチレーション標準搭載 |
後席空間 | 十分 | さらに拡大・ゆとり設計 |
乗り心地 | AIRMATIC(快適) | E-ACTIVE BODY CONTROL(極上) |
小さな子どもや高齢者が同乗するなら、段差や揺れを感じにくいW223がよりおすすめです。
メンテナンス性・修理コストの比較
長く乗ることを想定するなら、維持費の差も重要です。
- W222は部品が豊富で修理費も安定傾向
- W223は新技術搭載ゆえ、部品代・作業工賃が高め
- メルセデスケアの有無で負担額が変動
故障リスクを避けたいなら、W222の後期型・走行距離少なめ車両が狙い目です。
よくある質問(FAQ):W222とW223の疑問を解決
W222とW223の最も簡単な見分け方は?
見分け方の中で最も分かりやすいのはフロントライトの形状です。
- W222:ヘッドライトが丸みを帯びた横長タイプ
- W223:切れ長でシャープな形状
さらに、リアランプやナビ画面の配置でも明確な違いがあるため、外装と内装の両面でチェックするのがおすすめです。
W222の最終年式モデルはW223と似てる?
はい、一部のW222後期型は、W223と誤認されやすいデザインです。
- 特にS560ロングなど上位グレードは装備が充実
- LEDの形状やモールデザインがW223と類似
見た目だけで判断すると間違える可能性があるため、型式や車検証の確認が必須です。
W223の中古車はいつから出回っている?
W223は2020年に発表され、国内での流通開始は2021年以降です。
- 初期モデル:S500 4MATIC/S400dなどが中心
- 2023年以降:PHEVやAMGモデルも市場に登場
2024年時点では、走行距離1万km前後の車両が多く、価格は900万円〜が目安となります。
ナンバープレートだけで型式は判断できる?
基本的にナンバーからは型式の判断はできません。
項目 | 確認可否 |
---|---|
車両型式 | ×(ナンバーでは判断不可) |
初度登録年 | △(分類番号で推測可能) |
正確に確認するには、車検証かドア内側の製造プレートを確認しましょう。
W222からW223に乗り換える価値はある?
装備・安全性・快適性の進化を重視するなら、乗り換える価値は十分にあります。
- 静粛性やエンジンの滑らかさが向上
- 最新のMBUXによる操作性の革新
- リセールバリューの維持も期待できる
一方で、W222も十分に高級感があるため、予算や用途に応じた選択が重要です。
W222とW223、維持費の違いは?
年間維持費の目安は、W222が40万〜50万円、W223が50万〜70万円です。
- W223は部品代や整備費が高め
- W222は社外品や中古部品も豊富でコスト抑制可能
維持費を重視するなら、信頼できる整備工場との付き合いが鍵となります。
まとめ:ベンツSクラスW222・W223の見分け方と選び方
W222とW223は外観・内装・技術面で明確な違いがあるため、それぞれの特性を理解することが、後悔しない選び方の第一歩です。
価格や維持費を抑えつつラグジュアリーを楽しみたいならW222、最新技術や安全性能を重視するならW223が有力な選択肢になります。
型式の違いや見分けポイントを押さえておけば、中古車市場でも賢く比較検討が可能です。
比較項目 | W222 | W223 |
---|---|---|
販売年 | 2013〜2020年 | 2020年〜現行 |
価格帯(中古) | 280〜650万円 | 850〜1500万円 |
特徴 | 重厚感・コスパ良好 | 最新装備・静粛性に優れる |
見分け方 | ヘッドライト・ナビ位置 | ドアノブ形状・リアランプ |
- W222は価格と装備のバランスが良く、初めてのSクラスにもおすすめ
- W223は未来志向のユーザー向けで、走行性能も大幅に進化
- どちらも車検証の型式確認が重要
- 予算・用途・重視するポイントを明確にして選びましょう
どちらのモデルを選んでも、Sクラスはメルセデスの最高峰としての満足感を提供してくれます。