【徹底比較】ベンツG65 AMGの前期と後期の違いとは?外装・内装・走行性能を解説
ベンツG65 AMGの前期と後期、違いが気になるあなたへ
「見た目は同じに見えるけど、どこが違うの?」と感じたことはありませんか?G65 AMGは外観こそ似ていますが、前期と後期では細部にわたって仕様が異なります。
本記事を読むことで、あなたの選択眼が確実にレベルアップします。ディーラーでも語られないような違いの本質に迫ります。
筆者自身も、前期と後期の両方を実車で見比べた経験があります。購入や査定時に気づけなかった点も多く、「もっと早く知りたかった…」という後悔もありました。
これからG65 AMGを選ぶあなたには、同じ失敗をしてほしくありません。
この記事で分かること
- 前期・後期の外装デザインの主な違い
- 内装や装備の進化ポイント
- 走行性能やエンジン特性の変化
- 中古市場での価値やおすすめの選び方
- 実際に乗った人の評価とリアルな声
外観デザインの違い|前期と後期でどこが変わったのか?
フロントグリルとヘッドライト形状の違い
G65 AMGの外観で最も目を引くのが、フロントグリルとヘッドライトです。前期モデルではクラシックな縦型スリットが特徴でしたが、後期ではメルセデス最新のデザイン言語を取り入れたモダンなグリルに変更されています。
特にLEDデイライトの内蔵方法や点灯パターンに違いがあり、後期型のほうが視認性・先進性ともに高評価です。
リア周り・テールランプのデザイン変化
リアビューも刷新されています。前期型では赤を基調としたシンプルなランプ形状でしたが、後期型ではクリスタル調のラインが追加され、夜間走行時の存在感が格段に向上しています。
リアバンパーの形状が微妙に異なるため、純正カスタムやディフューザー選定にも影響があります。
ボディカラーやオプションの展開差
後期型では新たに「designoマグノ」系のマットカラーが選べるようになり、個性を出したいオーナーに人気です。前期では選べなかった外装色も加わり、全体のカラーバリエーションが拡張されています。
- 前期:12色
- 後期:17色(うち5色が新規)
エアロパーツとホイールデザインの比較
エアロパーツの形状にも違いがあります。後期ではAMG専用バンパーが刷新され、空力性能が向上しています。ホイールも前期の5スポークから後期はツインスポークデザインへ変更され、見た目の印象も一新されました。
項目 | 前期モデル | 後期モデル |
---|---|---|
フロントグリル | 縦型クラシック | モダンデザイン(横型) |
ヘッドライト | HID | LED+デイライト |
テールランプ | 単色赤 | ライン内蔵型クリスタル調 |
ホイール | 5スポーク | ツインスポーク |
実車比較による外観印象の変化とは
実際に前期と後期を並べて比較すると、「洗練された後期」「無骨でクラシックな前期」といった評価に分かれます。特に街中での視線の集まりやすさは後期型が上という声が多く見られます。
しかし、ヴィンテージ感を求めるユーザーにとっては、前期の重厚感ある見た目も大きな魅力です。
内装の進化ポイント|快適性・高級感にどんな違いがある?
前期型と後期型のインテリア素材の違い
前期と後期で大きく異なるのが、使用されている内装素材の質感です。後期型ではナッパレザーの面積が拡大し、ダッシュボードやドアパネルにも高級素材が多く使用されています。
一方、前期型では部分的に人工レザーが使われており、見た目には似ていても触り心地に差があります。
メーター周り・コックピットデザインの進化
後期型ではメーターパネルがデジタル表示に対応し、視認性と操作性が向上しました。アナログ表示を好むユーザーもいますが、ナビや車両情報との連携がスムーズなのは後期型です。
前期型にはスマートフォン連携機能がなく、後付け対応が必要な点に注意が必要です。
インフォテインメント・ナビ機能の進化
COMANDシステムが最新版にアップグレードされたことで、操作レスポンスやUIが大幅に改善されています。特にApple CarPlayやAndroid Autoに対応した点は、現代のユーザーにとって大きなメリットです。
- 前期型:CarPlay非対応、ナビ精度に課題あり
- 後期型:CarPlay対応、3Dマップ搭載
後部座席の快適性や装備に違いはあるか
後期型では後部座席にも独立エアコンやUSBポートが追加されており、ファミリーユースでも快適性が向上しています。前期型にはその装備がないため、ロングドライブ時の快適性に差が出ます。
ナッパレザーやウッドパネル仕様の違い
ウッドパネルもデザインが一新され、後期型では「designo」仕様を選択することで、本木目の風合いを生かしたラグジュアリーな仕上げが可能です。前期型はピアノブラック調が主流で、落ち着いた印象となります。
項目 | 前期モデル | 後期モデル |
---|---|---|
内装素材 | 人工レザー中心 | ナッパレザー+本革仕上げ |
メーターパネル | アナログ表示 | デジタル表示(大型LCD) |
ナビ機能 | 基本ナビ+音声案内 | 3Dナビ+CarPlay対応 |
後席快適装備 | 簡易エアコン | 独立操作+USB×2 |
ウッドパネル | ピアノブラック調 | designo本木目対応 |
走行性能・エンジンスペックの差を徹底比較
エンジン出力とトルクの変化
ベンツG65 AMGの心臓部であるV12ツインターボエンジンにも、前期と後期で明確なチューニング差があります。最高出力は両モデルとも630psと表記されていますが、実際には後期型の方がトルクバンドが広く、加速感に余裕があります。
最大トルクは1000Nm超と超弩級で、どちらも圧倒的なパワーを誇りますが、スロットルレスポンスや低速域での粘りは後期型が優秀です。
0-100km/h加速性能の違い
カタログ上はどちらも4.5秒前後の加速性能ですが、実測値では後期型の方が平均0.2秒ほど速い結果が出ています。特に追い越し加速や合流時の安心感が後期型の強みとされています。
- 前期モデル:4.7秒(実測平均)
- 後期モデル:4.5秒(実測平均)
燃費や環境性能に差はあるのか
G65 AMGは燃費よりもパフォーマンスを重視したモデルですが、後期型では微細な燃調や排ガス制御の最適化が進んでいます。実燃費では前期が約5.5km/L、後期が約6.1km/Lという声が多く、都市部での差がやや顕著です。
重量級モデルのためエコカー減税などの恩恵はなく、維持費は変わりません。
トランスミッション・駆動系の進化
前期型は5速ATをベースにした構造ですが、後期型では7G-TRONICが搭載され、変速ショックが軽減されています。街乗りでのスムーズさや燃費への影響も後期型に軍配が上がります。
G65 AMGらしい走破性はどう変わった?
両モデルとも3つのロッキングディファレンシャルを搭載し、悪路走破性に優れています。ただし、後期型では電子制御の最適化が加わり、滑りやすい路面での制御がより繊細になっています。
項目 | 前期モデル | 後期モデル |
---|---|---|
最高出力 | 630ps | 630ps(高効率チューン) |
最大トルク | 1000Nm | 1000Nm(低速域で安定) |
0-100km/h加速 | 約4.7秒 | 約4.5秒 |
実燃費 | 約5.5km/L | 約6.1km/L |
ミッション | 5速AT | 7速AT(7G-TRONIC) |
走破性制御 | 機械式制御 | 電子制御付き |
装備・安全機能のアップデートポイント
ドライバーアシスタンスシステムの違い
後期型ではアクティブディストロニックやステアリングアシストが搭載され、渋滞時や高速道路での運転負荷が大幅に軽減されています。前期型はクルーズコントロール止まりのため、自動制御の範囲が限定されます。
長距離走行が多い方にとって、後期型のアシスト機能は大きな差になります。
先進安全装備(レーンアシスト等)の有無
レーンキーピングアシストやブラインドスポットモニターなど、事故を未然に防ぐ装備は後期型で標準搭載されています。前期型ではこれらの機能がオプションでも選べない場合があるため、安全性に差が出ます。
360度カメラ・パーキングアシストの搭載差
後期型では360度カメラと自動駐車支援機能が追加され、大型ボディでも駐車が格段にしやすくなりました。特に都市部の立体駐車場などで効果を発揮します。
- 前期:バックカメラのみ
- 後期:360度ビュー+自動ステアリング補助
後期型で追加された快適装備一覧
快適性向上のため、後期型では以下の装備が標準化されています。
- シートヒーター&ベンチレーション(全席)
- アンビエントライト(色調変更可能)
- スマートキー+自動格納ミラー
- ワイヤレス充電パッド
日常の使いやすさが格段にアップした点も注目です。
長距離ドライブで感じる安全性の違い
後期型では、アダプティブヘッドライトや車線中央維持支援などが加わり、疲れにくく事故リスクも抑えられる仕様になっています。ユーザーからも「夜間や雨天でも安心感がある」といった声が多く聞かれます。
装備項目 | 前期モデル | 後期モデル |
---|---|---|
レーダークルーズ | なし(定速式) | あり(アクティブ制御) |
車線逸脱警告 | 非搭載 | 搭載(ステアリング補正) |
カメラ機能 | バックカメラのみ | 360度+センサー連携 |
シート機能 | 前席ヒーター | 全席ヒーター&送風 |
照明装備 | 固定式LED | アダプティブLED+アンビエント |
中古車市場における前期・後期モデルの価値と相場
中古価格の平均差と推移(2024年〜2025年)
2024年から2025年にかけての相場では、後期型の方が前期型より平均150〜200万円高い傾向にあります。特に低走行・無事故車では価格差がさらに拡大します。
- 前期型:950万円〜1,200万円
- 後期型:1,150万円〜1,400万円
年式による価格の落ち方も、後期型は比較的ゆるやかです。
リセールバリューの違いはどこに出る?
リセールバリューは後期型の方が優れており、購入から3年後でも約60%の残価が期待できるという実績があります。一方、前期型は50%前後まで下がることが多いです。
モデル | 3年後の平均残価率 |
---|---|
前期型 | 約48〜52% |
後期型 | 約58〜62% |
前期型の魅力とおすすめポイント
前期型はクラシックなデザインや重厚感を好むユーザーに人気があります。整備履歴がしっかりした個体であれば高コスパで購入できます。パーツ価格もやや安価なため、維持費を抑えたい方にも向いています。
後期型の人気理由と購入メリット
後期型は装備・快適性・安全性能が飛躍的に向上しており、最新のラグジュアリーSUVとしての価値が維持されています。Apple CarPlayや360度カメラなど、現代の生活にフィットした機能も魅力です。
- より高い快適性・操作性
- 高年式=長く乗れる安心感
- 売却時も高値がつきやすい
どちらを選ぶべき?用途別おすすめ比較
どちらを選ぶべきかは、使用目的と予算によって異なります。以下に用途別のおすすめをまとめました。
用途・条件 | おすすめモデル |
---|---|
週末のみの使用・価格重視 | 前期型 |
長距離運転・快適性重視 | 後期型 |
高年式・高リセール期待 | 後期型 |
予算1,000万円未満 | 前期型(高年式は除く) |
実際に乗った人の評価と口コミから分かるリアルな違い
前期オーナーのリアルな声とは?
前期モデルのユーザーからは「昔ながらの無骨な操作感が心地よい」「余計な電子制御が少なく扱いやすい」という声が目立ちます。特にオフロード志向のユーザーに支持されています。
- 加速はやや鈍いが踏めば応える
- タフな印象で所有満足度が高い
- 価格の割に維持費が抑えられる
後期型ユーザーの満足ポイント
後期オーナーの多くは「とにかく快適」「走りがスムーズで高級感がある」といった点を評価しています。日常使いと趣味を両立したい層に好評です。
- エアコンやシート機能が高性能
- 走行中の静粛性が段違い
- ナビやCarPlayなど装備が充実
乗り心地・静粛性の違いに関するレビュー
前期型は「路面の凹凸を感じやすい」「エンジン音が室内に響く」というレビューがある一方、後期型では「SUVとしてトップクラスの静粛性」「高速道路での疲労が少ない」との声が多いです。
乗り心地重視なら後期型を選ぶ方が安心です。
街乗り・高速走行での印象の差
街乗りでの扱いやすさは後期型が上です。ステアリングの軽さやアクセルレスポンスが改善されており、渋滞時や細道でもスムーズに動けます。前期型は慣れるまでに少し時間がかかるという声も。
- 前期型:加速時にややもたつきあり
- 後期型:滑らかで自然な踏み出し
維持費・修理対応の違いもチェック
整備士の間でも「後期型の方が電子部品が多く、修理費用が高くつきやすい」とされています。ただし、信頼できる整備工場を見つければ前期型でも十分安心して乗れます。
項目 | 前期モデル | 後期モデル |
---|---|---|
年間維持費(目安) | 約80〜100万円 | 約100〜120万円 |
整備性 | 高い(部品点数が少ない) | やや複雑(電子制御が多い) |
故障頻度 | 年式次第で変動 | 低め(新しい設計) |
よくある質問(FAQ)|ベンツG65 AMG 前期・後期の違いとは?
前期と後期で見分ける一番簡単な方法は?
最も分かりやすいのはフロントグリルとヘッドライトの形状です。後期型はLEDデイライトがグリル一体型になっており、先進的な印象があります。一方、前期型はクラシックな縦型スリットとHIDヘッドライトが特徴です。
- 前期型:縦型グリル+HID
- 後期型:横型グリル+LED
G63 AMGとの違いも比較しておくべき?
G65 AMGとG63 AMGは見た目が似ていても中身が大きく異なります。最大の違いはエンジンで、G65はV12ツインターボ(630ps)、G63はV8ツインターボ(585ps)です。価格差は約300〜400万円ほどあり、走行フィールも別物です。
比較項目 | G65 AMG | G63 AMG |
---|---|---|
エンジン形式 | V12 6.0Lツインターボ | V8 4.0Lツインターボ |
最高出力 | 630ps | 585ps |
価格帯(中古) | 1,100〜1,400万円 | 900〜1,200万円 |
後期型の発売は何年から?
日本市場におけるベンツG65 AMGの後期型は、2015年後半以降に導入が開始されました。2016年モデルから明確な装備刷新が確認されており、2020年には販売終了となりました。
2015年登録車でも前期仕様があるため、年式だけで判断せず装備を確認しましょう。
前期型は今後価値が下がる?
一部では「前期型は型落ちで不利」と言われますが、クラシック志向の人気もあり、一定の価値は維持されています。走行距離が少なく整備履歴が明確な個体は、投資価値としても評価される傾向です。
- 高年式・低走行ならリセール安定
- 10万km超は下落リスクが大きい
後期型は故障が少ないって本当?
後期型は電子制御の最適化によりトラブルが減ったという報告があります。ただし、V12ツインターボという複雑な構造上、定期的な整備は必須です。実際には「前期も後期も整備状況による差の方が大きい」という専門家の声が多いです。
ディーラーで後期型へのパーツ交換は可能?
一部パーツ(ヘッドライト・グリルなど)は交換可能ですが、純正対応には高額な工賃・調整費用が必要です。360度カメラやメーター類などの電子装備は換装が困難です。
パーツ | 交換可否 | 費用目安 |
---|---|---|
ヘッドライト | 交換可能 | 約40万円〜 |
メーター類 | 不可(配線異なる) | 対応不可 |
グリル&バンパー | 交換可能 | 約30万円〜 |
まとめ:ベンツG65 AMGの前期と後期モデルの違いを正しく理解しよう
ベンツG65 AMGの前期と後期は、見た目以上に多くの違いがあります。どちらも魅力的なモデルですが、選ぶべきポイントは人によって異なります。
後期型は先進装備・快適性・走行性能において明確な優位があり、長距離運転や日常利用にも適した進化型です。一方で、前期型は無骨なデザインやシンプルな操作性を求めるユーザーから根強い支持を得ています。
購入を検討する際は、以下の点をしっかり比較することが大切です。
- 外装・内装のデザインの違い
- エンジンや加速性能のスペック差
- 装備や安全性能の充実度
- 中古車相場とリセールバリュー
- オーナーからの実体験レビュー
「なんとなく」で選ぶと後悔につながります。価格だけでなく、用途や価値観に合ったモデルを選ぶことが何より重要です。
本記事を参考に、自分に最適なG65 AMGを見つけてください。
関連記事- 【2025年版】ベンツ ゲレンデのいいところ7選|人気の理由を完全解説
- 【プロが解説】ベンツG350逆輸入のメリット・デメリットとは
- 【修理費も公開】ゲレンデベンツ故障の原因と対処法を完全解説
- 【年間◯◯万円!?】ベンツG320の維持費をプロが徹底解説
- 【保存版】ベンツG65 AMGの故障事例TOP5|プロが教える対策法
- 【見た目そっくり】ベンツ ゲレンデ みたいな車7選|価格と特徴を比較
- 【2025年最新版】ベンツG500のバッテリー交換費用と相場を比較
- 【5分でできる】ベンツG550のボンネット開け方&開かない原因3選
- 【5つの理由】ベンツGクラスが「ダサい」と言われる本当の理由
- 【整備士監修】ベンツ230GEの適正エンジンオイル量と失敗しない補充方法